Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

サイト移行シナリオ

サイトや ISP では、それぞれ事情も異なれば移行段階の手順も異なります。ここでは、サイト移行シナリオの例をいくつか紹介します。

サイト移行では最初に、IPv6 アドレスをサポートするためのネームサービスをアップグレードします。DNS の場合、BIND 4.9.4 以降などの新しい AAAA (クアド A) レコードをサポートする DNS サーバーにアップグレードします。2 つの新しい NIS マップと NIS+ テーブルを Solaris システムで作成、管理できます。新しいデータベースの詳細については、「Solaris ネームサービスに対する IPv6 拡張機能」を参照してください。

ネームサービスで IPv6 アドレスを処理できるようになったら、ホストの移行を開始します。ホストは、次の手順で移行します。