集約グローバルユニキャストアドレスは、グローバル通信に使用するアドレスで、CIDR (クラスレス相互ドメインルーティング) における IPv4 アドレスに機能的に似ています。表 14-2 に、そのフォーマットをまとめます。
表 14-2 集約グローバルユニキャストアドレスのフォーマット
3 ビット |
13 ビット |
8 ビット |
24 ビット |
16 ビット |
64 ビット |
FP |
TLA ID |
RES |
NLA ID |
SLA ID |
Interface ID |
各記号は次の内容を示します。
FP |
フォーマットプレフィックス (001) |
TLA ID |
最上位集約識別子 |
RES |
将来用に予約 |
NLA ID |
次レベル集約識別子 |
SLA ID |
サイトレベル集約識別子 |
INTERFACE ID |
インタフェース識別子 |
最初の 48 ビットはパブリックトポロジを表します。次の 16 ビットは各サイトのトポロジを表します。
最初の 3 ビットは集約グローバルユニキャストアドレスとしてアドレスを識別します。次のフィールドである TLA ID はルーティング階層の最上位レベルです。その次の 8 ビットは将来用に予約されています。NLA ID フィールドは TLA ID を割り当てた組織用であり、アドレス指定階層の作成と、サイトの識別に使用します。
SLA ID フィールドは、組織で各ローカルアドレス指定階層の作成とサブネットを識別するときに使用します。IPv4 のサブネットと似ていますが、組織別に割り当てることのできるサブネット数がはるかに多いところが異なります。16 ビット SLA ID フィールドがサポートするサブネットの数は 65,535 です。Interface ID では、リンク上のインタフェースを識別します。Interface ID は、リンク上で一意であるものとします。さらに広い範囲で一意であってもかまいません。通常、インタフェース識別子は識別子のリンク層のアドレスと同じか、そこから派生した値です。