IPv6 移行機能では、ホストとルーター向けに、IPv4 ルーティングインフラストラクチャのもとで IPv6 パケットを動的にトンネル処理できる方式を採用しています。この方式を利用した IPv6 ノードには、下位 32 ビットの IPv4 アドレスを保存した特別な IPv6 ユニキャストアドレスが割り当てられます。このタイプのアドレスを IPv4 互換 IPv6 アドレスといいます。そのフォーマットを表 14-5 に示します。
表 14-5 IPv4-互換 IPv6 アドレスフォーマット
80 ビット |
16 ビット |
32 ビット |
0000.......................................0000 |
0000 |
IPv4 アドレス |
組み込み IPv4 アドレスを保存する第 2 のタイプの IPv6 アドレスも定義されています。このアドレスは IPv6 アドレス領域内の IPv4 アドレスを表すときに使用します。このアドレスはアプリケーション、API、とオペレーティングシステムの実装内で主に使用します。このタイプのアドレスを IPv4 マップ IPv6 アドレスと呼びます。そのフォーマットを表 14-6 に示します。
表 14-6 IPv4-マップ IPv6 アドレスフォーマット
80 ビット |
16 ビット |
32 ビット |
0000..............................0000 |
FFFF |
IPv4 アドレス |