Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

ローカルファイルモードで実行するマシン

ローカルファイルモードで実行するマシンは、TCP/IP 構成ファイルをローカルに持っている必要があります。これらのファイルについては、「TCP/IP 構成ファイル」で説明します。このマシンが専用のディスクを持っていることが望ましいですが、不可欠というわけではありません。

ほとんどのサーバーはローカルファイルモードで実行します。主な必要条件は次のとおりです。

また、ルーターはローカルファイルモードで実行する必要があります。

印刷サービス専用として機能するマシンは、ローカルファイルモードで実行する必要はありません。個々のホストをローカルファイルモードで実行する方がよいかどうかは、ネットワークの規模によって異なります。

ネットワークがきわめて小さい場合は、個々のホストのファイルを管理する作業は比較的簡単です。しかし、数百のホストから成るネットワークの場合は、そのネットワークがいくつかの管理サブドメインに分割されていたとしても、この作業は困難なものとなります。したがって、規模の大きいネットワークの場合は、ローカルファイルモードを使用しても一般に効率は上がりません。ただし、ルーターとサーバーはそれぞれ自身で構成されるものなので、ローカルファイルモードで構成する必要があります。

ネットワーク構成サーバー

ネットワーク構成サーバーは、ネットワーククライアントモードで構成されているホストに、TCP/IP 構成情報を提供するマシンです。この種のサーバーは、次の 3 つのブートプロトコルをサポートしています。

ネットワーク構成サーバーは、NFS ファイルサーバーとしても使用できます。

ホストのどれかをネットワーククライアントとして構成する場合は、ネットワーク内のマシンの少なくとも 1 つをネットワーク構成サーバーとして構成する必要があります。ネットワークをサブネット化する場合は、ネットワーククライアントを持つ各サブネットについて、ネットワーク構成サーバーが少なくとも 1 つは必要です。