Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

NIS+ mail_aliases テーブル

NIS+ mail_aliases テーブルには名前が含まれていて、それによってローカルドメインにおけるシステムや個人が登録されています。sendmail プログラムは、ローカルの /etc/mail/aliases ファイルの代わりに NIS+ mail_aliases テーブルを使用して、メールアドレスを決定できます。詳細は、aliasadm(1M)nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

NIS+ mail_aliases テーブルの別名は次のようになります。


alias:			expansion					[options		# "comments"]

表 35-10 に 4 つの列を記載します。

表 35-10 NIS+ mail_aliases テーブルの列

列 

説明 

alias

別名の名前 

expansion

sendmail /etc/mail/aliases ファイルに現れる別名の値または別名のリスト

options

将来の使用のために確保 

comments

個々の別名に関するコメント 

NIS+ mail_aliases テーブルには、すべてのメールクライアントのエントリを含めてください。NIS+ aliases テーブルでは、aliasadm コマンドで、エントリの表示、作成、変更、および削除ができます。あるいは admintool の Database Manager を使用して、NIS+ メール別名を管理できます。

新規の NIS+ 別名テーブルを作成する場合は、エントリを作成する前にテーブルを初期設定する必要があります。テーブルが存在するときは、初期設定は不要です。

aliasadm コマンドを使用するには、別名テーブルを所有する NIS+ グループのメンバーか、テーブルを作成したユーザーでなければなりません。