sendmail の新版 (バージョン 8.9.3) には、sendmail.cf ファイルのバージョンを定義するための、新しい構成オプションがあります。このオプションを使用すれば、旧バージョンの構成ファイルをバージョン 8.9.3 の sendmail で使用できます。バージョンレベルには 0 から 8 の値を設定できます。また、ベンダーの定義もできます。Berkeley または Sun がベンダーとして選択できます。構成ファイルで V オプションが定義されていない場合は、V1/Sun がデフォルトの設定となります。ベンダーを定義せずに、バージョンレベルだけが設定されている場合は、Sun がデフォルトとして使用されます。表 35-2 に有効なオプションを示します。
表 35-2 構成ファイルのバージョン
定義 |
説明 |
---|---|
V1/Sun |
ネームサービスのサポートに Solaris の拡張機能を使用する。新バージョンの sendmail でも旧バージョンの構成ファイルを使用することができる。V オプションを何も定義していない場合はこれがデフォルトの設定 |
V7/Sun |
sendmail のバージョン 8.8 に使用 |
V8/Sun |
sendmail のバージョン 8.9.3 に使用。これは、Solaris 8 リリースの事前作成された構成ファイルに組み込まれた設定 |