Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

経路依存のアドレス指定

経路依存のアドレス指定では、電子メールメッセージの発信者が、ローカルアドレス (通常はユーザー名) とその最終の宛先、および最終の宛先に到達するためにメッセージが通らなければならない経路を指定する必要があります。経路依存のアドレスは、UUCP ネットワーク上では一般的に使用され、フォーマットは次のとおりです。


path!host!user

電子メールアドレスの一部に感嘆符がある場合は、常に経路のすべて (またはその一部) が発信者によって指定されています。経路依存のアドレスは常に左から右に読みます。

この場合、電子メールアドレスは、次のようになります。


venus!acme!sierra!ignatz

これは、ignatz というユーザーに送信されたメールは、venus というシステムにまず送られ、それに引き続いて、acmesierra に転送されることを示しています (これはあくまでも実在する経路ではないので注意してください)。 4 つのメールハンドラのいずれかが機能しないときは、メッセージは遅れるか、配信できないとして戻されます。

uucp メールプログラムを通してメールが送信される場合、アドレス指定は経路依存に制限されません。uucp メールプログラムによっては、経路に依存しないアドレス指定も処理します。