Solaris ネーミングの管理

グローバルネームサービス

グローバルネームサービスは、電話、衛星などの通信システムによって世界中でリンクされた組織レベルのネットワークを識別 (ネーミング) します。この世界規模でリンクされたネットワークの集合は、「インターネット」と呼ばれています。ネーミングネットワークだけでなく、グローバルネームサービスも、ネットワーク内の個々のマシンとユーザーを識別します。

FNS は現在、次の 2 つのグローバルネームサービスをサポートしています。


注 -

エンタープライズレベルのネームサービスが NIS+ または NIS の場合、グローバルネームサービスだけをフェデレートできます。ファイルベースのネームサービスをエンタープライズで使用している場合は、DNS も X.500/LDAP もフェデレートできません。


FNS とエンタープライズレベルネームサービスの管理情報については、第 26 章「FNS およびグローバルネーミングシステム」を参照してください。

FNS と DNS

インターネットドメイン名システム (DNS) は、世界のインターネットにホストとドメインの名前解決を提供するネームサーバーの階層集合です。FNS は DNS を使用してエンタープライズオブジェクトをグローバルにネーミングします。

ドメイン名とは、DNS がエンタープライズレベルネットワーク (LAN または WAN) を識別するために使用する名前のことをいいます。NIS+ を使用するネットワークでは、親ドメイン内でのサブドメインの作成が可能であり、DNS はこのようなサブドメインを識別できます。

名前は、インターネット上でアクセス可能なすべてのエンタープライズについて作成できます。したがって、名前は、これらのエンタープライズからエクスポートされたオブジェクトにも作成できます。FNS と DNS の詳細は、「DNS でフェデレートする」を参照してください。

FNS と X.500

X.500 はグローバルディレクトリサービスです。この各構成要素は、世界規模の範囲内のオブジェクトに関する情報を管理するためにともに機能します。このようなオブジェクトには、国、組織、ユーザー、マシンが含まれます。FNS は、X.500 をフェデレートして、エンタープライズネームサービスへのグローバルアクセスを可能にします。次の 2 つの API のうち 1 つを使用して、X.500 グローバルディレクトリサービスにアクセスできます。

X.500 のフェデレートについては、「X.500/LDAP でフェデレートする」を参照してください。