この章は、デバイスの管理に関して、『Solaris 移行ガイド』の情報を更新します。
この章には以下が含まれます。
devfsadm コマンドは、動的再構成イベントのサポートを含む、/dev および /devices ディレクトリ内の特殊なデバイスファイル管理のための強化機構を提供します。詳細については、「開発者に関係するデバイスの命名規則」を参照してください。
cfgadm コマンドは、サポートされている SCSI および PCI コントローラの SCSI および PCI ホットプラグ機能を提供するため、このリリースで更新されています。詳細については、「動的再構成」を参照してください。
SunOS リリース 5.8 以前に行われた変更については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。
最新情報については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ディスクの管理 (概要)」を参照してください。
SunOS リリース 5.7 ではディスク情報を表示するコマンドが変更されました。df(1M) および du(1M) は現在も使用可能ですが、変更されています。dkinfo(8) と devinfo(1M) はそれぞれ prtvtoc と sysdef -d に置き換わりました。
これらの変更点に関する詳細については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。
これらのコマンドに関する最新情報は、次のマニュアルを参照してください。
df と du -『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』の「ディスク使用の管理」
prtvtoc -『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ディスクの管理 (手順)」
sysdef -『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「デバイス構成情報の表示」
システムへのデバイスの追加方法に関する最新情報は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「デバイスの管理 (概要)」を参照してください。
『Solaris 移行ガイド』で説明されている再構成 boot -r コマンドは、現在では、システムから物理的に削除されているデバイスへのファイルシステムエントリを削除しません。詳細は boot(1M) を参照してください。
cfgadm コマンドは、サポートされている SCSI および PCI コントローラの SCSI および PCI のホットプラグ対応機能を提供するため、このリリースで更新されています。
ホットプラグ対応機能とは、システム動作中に、システム構成要素を物理的に追加、削除、および置換する機能です。動的再構成は、ある SPARC サーバーで利用可能で、サービスプロバイダが、動作中のシステムに対しホットプラグ対応のシステム I/O ボードを削除および置換することを可能にし、再起動のための時間を節約します。また、交換用ボードがすぐには入手できない場合、システム管理者は動的再構成を利用して、システムの運用を継続しながら、問題のあるボードのみを停止できます。
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「デバイスの管理 (概要)」を参照してください。
Solaris 2.2 オペレーティング環境と共にリリースされたボリュームマネージャは、/vol/dev 下での CD-ROM およびフロッピーディスクドライブへのアクセスを提供するため、すべての取り外し可能な媒体をマウントします。
詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ボリューム管理の動作 (参照情報)」を参照してください。