Solaris 移行ガイド (追補)

開発者に関係するデバイスの命名規則

この節は、『Solaris 移行ガイド』の「開発者に関係するデバイスの命名規則」を更新します。この節では、動的再構成イベントのサポートも含めて、/dev/devices のディレクトリにある特殊デバイスファイルを管理するメカニズムを改良できる、SunOS 5.8 の devfsadm コマンドに焦点を当てます。

初期の SunOS 5 リリースでは、デバイス構成は drvconfig と 5 つのリンクジェネレータ (devlinks、disks、tapes、ports、audlinks) が処理していました。drvconfig は、/devices ディレクトリにある物理デバイスエントリを管理しました。リンクジェネレータは /dev ディレクトリにある論理デバイスエントリを管理しました。互換性のために、drvconfig と 5 つのリンクジェネレータは、devfsadm ユーティリティへのシンボリックリンクとなっています。

再構成ブート処理と、動的再構成イベントに応じた /dev および /device のディレクトリの更新は両方とも、devfsadm コマンドのデーモンバージョンである devfsadmd が処理します。このデーモンは、システムが起動されると /etc/rc* スクリプトから開始されます。

devfsadm のデーモンである devfsadmd は、すべての再構成イベントが生成するデバイス構成の変更を自動的に検出するので、このコマンドを対話式で実行する必要はありません。

詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ディスクの管理 (概要)」を参照してください。