文化が異なると、日付、時間、数値、通貨、語句の区切り、引用符などの表記も異なります。
ロケールは、言語や文化的な地域の規則に従って実行時のプログラムの動作を定義します。システム全体では、ロケールは次の動作を指定します。
テキストデータのエンコーディングと処理
リソースファイルとそのテキストの値の言語とエンコーディングの識別
テキスト文字列の描画および配置
クライアント間のテキスト通信で使用されるテキストの相互変換
クライアント間のテキスト通信のエンコーディングとデコーディング
入力方式 (つまり、生成されるコードセット) の選択およびテキストデータの処理
文化的に固有なフォントおよびアイコンファイル
アクションおよびファイル形式
ユーザーインタフェース定義 (UID) ファイル
日付および時間の形式
数値の形式
通貨の形式
照合の順序
情報および診断メッセージと対話形式の応答の形式
Solaris 環境は、言語と文化に依存する情報をアプリケーションから分離し、アプリケーションとは別に保存します。
言語と文化に依存する情報をアプリケーションから分離することにより、開発者は各市場に合わせて、アプリケーションを翻訳、書き直し、または再コンパイルする必要はありません。新規市場に参入するには、各言語および慣習に合わせて外部情報を言語対応するだけで済みます。
以下にロケールのカテゴリを示します。