国際化対応言語環境の利用ガイド

ヨーロッパの地域対応

Solaris 8 ソフトウェアは、ユーロ通貨をサポートしています。現地通貨記号は、下位互換としてまだ使用できます。

表 3-14 ユーロ通貨をサポートするユーザーロケール

領域 

ロケール名 

ISO コードセット 

オーストリア 

de_AT.ISO8859-15

8859-15 

ベルギー (フランス語) 

fr_BE.ISO8859-15

8859-15 

ベルギー (ドイツ語) 

nl_BE.ISO8859-15

8859-15 

デンマーク 

da_DK.ISO8859-15

8859-15 

フィンランド 

fi_FI.ISO8859-15

8859-15 

フランス 

fr_FR.ISO8859-15

8859-15 

ドイツ 

de_DE.ISO8859-15

8859-15 

アイルランド 

en_IE.ISO8859-15

8859-15 

イタリア 

it_IT.ISO8859-15

8859-15 

オランダ 

nl_NL.ISO8859-15

8859-15 

ポルトガル 

pt_PT.ISO8859-15

8859-15 

スペイン 

es_ES.ISO8859-15

8859-15 

スウェーデン 

sv_SE.ISO8859-15

8859-15 

イギリス 

en_GB.ISO8859-15

8859-15 

ヨーロッパ 

en_EU

8859-15 

U.S.A. 

en_US

8859-15 

ロケールの複数キーの Compose キーシーケンス

Solaris 8 環境では、「Compose キーシーケンス」を使用して、次のコードセットの文字を入力する際に使用される発音符号を生成できます。

以下のキーと Compose キーを使用することにより発音符号付き文字を生成できます。

Solaris 8 (英語版) 製品でのキーボードサポート

以下のロケールには、SPARC (X サーバー) および IA (X サーバーおよびコンソール) 用のキーボードサポートが含まれています。

SPARC でのキーボードの変更

Solaris 製品でのキー配列は、キーボードの底面のディップスイッチでのみ変更できます。キー配列はディップスイッチにより決定されます。キー配列と対応するディップスイッチの設定のリストは、/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map にあります。

次の表にタイプ 4 キーボードの設定 (1 = スイッチ上、0 = スイッチ下) を示します。

表 3-15 タイプ 4 キーボードのキー配列

16 進のディップスイッチ 

キーボード 

2 進の設定 

51 

Hungary5.kt 

110011 

52 

Poland5.kt 

110100 

53 

Czech5.k 

110101 

54 

Russia5.kt 

110110 

55 

Latvia5.k 

110111 

56 

Turkey5.kt 

111000 

57 

Greece5.kt 

111001 

58 

Lithuania5.kt 

111011 

英語のキー配列をチェコ語に変更するには、ディップスイッチの設定を上記のファイルで定義されている設定に変更し (このファイルでは 16 進で設定を定義しているので、前の表のように 2 進に変換する必要があります)、リブートします。

ロシア語およびギリシャ語のキーボードでは、SPARC の Compose キー (IA の場合は Ctrl+Shift+F1) を使用してオンとオフを切り替えることができます。

IA でのキーボードの変更

IA では、キーボードはインストール時の kdmconfig により選択されます。インストール後にこれを変更するには、kdmconfig を使用します。

  1. Solaris CDE または OpenWindows を終了してコマンド行に戻ります。

  2. kdmconfig -u (kdmconfig unconfigure) と入力します。

  3. kdmconfig と入力してプログラムを実行します。

  4. 指示に従って、新しいキー配列に変更します。

Solaris 8 には、バンドルされた SPARC または IA 用のキーボード切り替えユーティリティは (xmodmappcmapkeys などの標準 UNIX ツールの他には) ありません。

IA 用のコードセット

Solaris では IA 用のデフォルトのコードセットは ISO-8859-1 です。IBM DOS 437 コードセットがテキストモードでのオプションとして提供されています。たとえば、次のように入力して IBM DOS 437 コードセットをダウンロードしたとします。


loadfont -c 437
pcmapkeys -f /usr/share/lib/keyboards/437/en_US

この場合、米国の日付、時間、通貨、数、単位、照合のうち標準でないものは使用できません。また、英語以外のメッセージやテキスト表現、複数バイト文字も使用できなくなります。したがって、Microsoft Windows を使用しない場合は、デフォルトの C ロケールでのみ IBM DOS 437 コードセットを使用して下さい。

これらのロケールはすべて、文字の入出力をサポートしています。主なコードセットの多くについては、iconv もサポートされています。iconv の詳細については、iconv(1) のマニュアルページを参照してください。

表 3-16 iconv のサポート

コード 

シンボル 

ターゲットコード 

シンボル 

言語サポート 

ISO 8859-2

iso2 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

ISO 8859-2

iso2 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

ISO 8859-2

iso2 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

ISO 8859-2

iso2 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Nauki 

MS 1250

win2 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

MS 1250

win2 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

MS 1250

win2 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

MS 1250

win2 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Naduki 

MS 852

dos2 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

MS 852

dos2 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

MS 852

dos2 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

MS 852

dos2 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Nauki 

Mazovia

maz 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

Mazovia

maz 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

Mazovia

maz 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

Mazovia

maz 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Nauki 

DHN

dhn 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

DHN

dhn 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

DHN

dhn 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

DHN

dhn 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

ISO 8859-5

iso5 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

ISO 8859-5

iso5 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

ISO 8859-5

iso5 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

ISO 8859-5

iso5 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

OKI8-R

koi8 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

KOI8-R

koi8 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

KOI8-R

koi8 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

KOI8-R

koi8 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

PC Cyrillic

alt 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

PC Cyrillic

alt 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

PC Cyrillic

alt 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

PC Cyrillic

alt 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

MS 1251

win5 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

MS 1251

win5 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

MS 1251

win5 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

MS 1251

win5 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

Mac Cyrillic

mac 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

Mac Cyrillic

mac 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

Mac Cyrillic

mac 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

Mac Cyrillic

mac 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

フォント形式

システム上のフォントの位置

ヨーロッパのロケールをサポートするフォントは、ビットマップ、PostScriptTM Type-1、TrueType などのさまざまな形式で使用できます。実際の使用可能性は、文字セットによって異なります。

フォントは次の位置にあります。

/usr/openwin/lib/locale/iso_8859_x/X11/fonts/

フォントパッケージの追加と削除

システムにフォントパッケージを手動で追加または削除するには次のようにします。

  1. 常に、オプションのフォントパッケージの前に必須のフォントパッケージを追加します。

  2. システムからフォントパッケージを取り除く際は、まずオプションのフォントパッケージから除去します。

フォントを追加または削除する場合は、この手順に従ってください。フォントパッケージのクラスアクションスクリプトはこれを前提に動作します。オプションのフォントパッケージには、システム上にすでに存在する必須フォントパッケージに情報を連結するスクリプトが含まれています。必須フォントパッケージが存在しない場合、問題が発生することがあります。