環境設定ツール、辞書メンテナンスツールでフォントを指定することはできません。atok8 コマンドを実行する時に -fn オプションや -font オプションによる指定をしても、これらのツールの起動時に利用されません。
ATOK8 は X サーバーの修飾子 (modifier) が、使用するウィンドウシステムの初期値であることを想定しています。xmodmap コマンドを使用してその値を変更した場合には、ATOK8 の動作は保証されません。
表 12-1 X サーバーの修飾子
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日本語 OpenWindows |
Solaris CDE |
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mod1 |
Meta (Meta_L, Meta_R) |
Alt (Alt_L, Alt_R) |
mod2 |
Mode_Switch |
Mode_Switch |
mod3 |
Num_Lock |
Num_Lock |
mod4 |
Alt (Alt_L, ALT_R) |
Meta (Mata_L, Meta_R) |
ATOK8 では、登録単語とその読み、辞書ファイル、環境設定ファイル、単語ファイルなどのファイル類の名前や内容に、日本語 EUC コードセット 3 (JIS X 0212) の文字を使用することはできません。また、このためコードセット 3 に含まれるベンダー定義文字が利用できません。
ATOK8 で【無変換】キーに対応するキー (キーシム Muhenkan) は、Solaris 8 でサポートするキーボードには割り当てられていません。OADG 仕様の日本語 106 タイプキーボードには【無変換】と刻印されたキーがありますが、このキーは ATOK8 では【確定】キーに割り当てられています。
IA システム用のキーボードでは、 NumLock キーをロックしていなくても 【Shift】キーを押しながらテンキーを使用すると数字が入力されます。
OpenWindows Desktop アプリケーションなどの XView アプリケーションでは、入力・変換中の文字列やモードの状態表示文字列を 8 色を利用してカラー表示することができません。環境設定ツールで「表示色のカスタマイズ」を選択しても無効です。8 色を利用したカラー表示をするには、XView アプリケーションに対して PreeditPosition (overTheSpot) スタイルと StatusArea (imDisplaysInClient) スタイルを指定してください。設定方法については『日本語入力システムの概要とセットアップ』を参照してください。