最後に、PCMCIA メモリカードのフォーマット、メモリカードとハードディスク間でファイルをコピーする 3 つ目の方法について説明します。ここでは、ボリューム管理が設定解除されているときの実行方法について説明します。
この節では、次の作業について説明します。
ボリューム管理の設定解除
PCMCIA メモリカードのフォーマット
PCMCIA メモリカードのマウント
ファイルのコピー
ボリューム管理の設定
ワークスペースメニューから「プログラム (Programs)」=>「コマンドツール (Command Tools)」を選択します。
次のコマンドを入力してスーパーユーザになります。
example% su Password: root_password example# |
次のコマンドを入力して、ボリューム管理の設定を解除します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
PCMCIA メモリカードが既にフォーマットされている場合は、先に進んでください。
PCMCIA メモリカードを PCMCIA ソケットに挿入します。
コマンドを入力して、希望するファイルシステム (UNIX または MS-DOS) でメモリカードをフォーマットします。
format ユーティリティは PCMCIA メモリカードには使用できません。fdformat ユーティリティだけ使用できます。
UNIX ファイルシステムでメモリカードをフォーマットするには、次のコマンドを入力します。
% fdformat device_name % newfs device_name |
たとえば、指定のデバイス名が /dev/dsk/c1t6d0s2
のデバイスドライブで PCMCIA メモリカードをフォーマットするには、次のコマンドを入力します。
% fdformat /dev/dsk/c1t6d0s2 % newfs /dev/dsk/c1t6d0s2 |
MS-DOS ファイルシステムでメモリカードをフォーマットするには、次のいずれかのコマンドを入力します。
% fdformat -d device_name |
または
% fdformat -t dos device_name |
たとえば、指定のデバイス名が /dev/dsk/c1t6d0s2
のディスクドライブで PCMCIA メモリカードをフォーマットするには、次のいずれかのコマンドを入力します。
% fdformat -d /dev/dsk/c1t6d0s2 |
または
% fdformat -t dos /dev/dsk/c1t6d0s2 |
マウント中に PCMCIA メモリカードを取り出すと、システムはパニック状態になります。
次のコマンドを入力して、UNIX ファイルシステムで PCMCIA メモリカードをマウントします。
# mount mount_directory device_name |
/mnt ディレクトリがない場合は、次のコマンドを入力します。
example# mkdir /mnt |
たとえば、指定のアドレスが c1t6d0s2
のディスクドライブの /mnt ディレクトリに UNIX ファイルシステムをマウントするには、次のコマンドを入力します。
example# mount /dev/dsk/c1t6d0s2 /mnt |
次のコマンドを入力して、MS-DOS ファイルシステムで PCMCIA メモリカードをマウントします。
# mount -F pcfs mount_directory device_name |
/pcfs ディレクトリがない場合は、次のコマンドを入力します。
example# mkdir /pcfs |
たとえば、指定のアドレスが c1t6d0s2
のディスクドライブの /pcfs
ディレクトリに MS-DOS ファイルシステムをマウントするには、次のコマンドを入力します。
example# mount -F pcfs /dev/dsk/c1t6d0s2 /pcfs |
cp、rm、diff、ls などのコマンドを使って、PCMCIA メモリカードのファイルのディレクトリ名をコピー、削除、比較、一覧表示できます。
次のコマンドを入力します。
example# cp /pcfs/filename /pathname/filename |
マウント中に PCMCIA メモリカードを誤って取り出した場合は、マウントディレクトリもマウント解除してください。
メモリカードを PCMCIA ソケットに挿入し、次のコマンドを入力してマウントディレクトリのマウントを解除します。
# umount mount_directory |
たとえば、
example# umount /pcfs |