表 4-3 では、ネームクライアントからネームサーバーへのコマンドを示しています。これらのコマンドを、ネームサービスのクライアントマシン上で入力してネームサービスサーバーの情報を要求します。表の 1 列目のコマンドは、Solaris 1 の NIS サーバーに接続されている、 Solaris 1、Solaris 2 または Solaris 7 の NIS クライアントで実行されます。表の 2 列目のコマンドは、 NIS 互換モードで実行されている Solaris 2 または Solaris 7 の NIS+ サーバーに接続されている、 Solaris 1、Solaris 2 または Solaris 7の NIS クライアント上で実行されます。表の 3 列目のコマンドは、 Solaris 1 または Solaris 7 の NIS+ サーバーに接続されている、Solaris 2 または Solaris 7 の NIS+ クライアント上でのみ実行されます。1 つの行に示されたコマンドは、ほぼ同じ機能を持ちます。「なし」は、対応するコマンドがないことを示しています。
表 4-3 NIS クライアントコマンドと対応する NIS+ コマンド
SunOS 4.x NIS サーバー |
NIS 互換モードの NIS+ サーバー |
NIS+ サーバー |
---|---|---|
ypwhich -m |
ypwhich -m |
niscat -o org_dir |
ypcat |
ypcat |
niscat |
ypwhich |
ypwhich |
なし |
ypmatch |
ypmatch |
nismatch/nisgrep |
yppasswd |
passwd |
passwd |
ypbind |
ypbind |
なし |
yppoll |
なし |
なし |
ypset |
ypset |
なし |
なし |
ypinit -c |
nisclient -c |
以下の点に注意してください。
Solaris 2.5 では、passwd コマンドは NIS または NIS+ の状態に関係なく使用できます。以前 nispasswd および yppasswd コマンドによって実行していた機能は、このリリースでは passwd コマンドに含まれました。
ypinit -c コマンドは、Solaris 2 または Solaris 7 の NIS クライアント上でのみ使用できます。