ttsnoop は、カスタム構築の ToolTalk メッセージを作成して送信するためのツールです。ttsnoop を、ToolTalk メッセージの 1 つまたはすべてを選択的に監視するツールとして使用することもできます。ttsnoop プログラムは、ディレクトリ /usr/dt/bin/ttsnoop にあります。プログラムを起動するには、コマンド行に次のコマンドを入力します。
% /usr/dt/bin/ttsnoop [ -t ] |
-t オプションは、特定のパターンまたはメッセージの構築に使用する ToolTalk API 呼び出しを表示します。図 5-1 は、ttsnoop を起動する際に表示されるウィンドウを示します。
Start ボタン
メッセージの受信を起動する場合に押します。ttsnoop は、登録するパターンに一致する着信メッセージを表示します。
Stop ボタン
メッセージの受信を停止する場合に押します。
Clear ボタン
ウィンドウをクリアする場合に押します。
About TTSnoop ボタン
ttsnoop についてのヘルプを見る場合に押します。
各ボタンおよび設定についてのヘルプを見るには、そのボタンまたは設定の上にマウスを置いて、キーボードの F1 キーまたはヘルプキーを押します。TTSnoop.info というファイルの入ったディレクトリを、環境変数 HELPPATH
に入れておく必要があります。
Display ボタン
チェックボックスのパネルを表示して、ttsnoop ディスプレイのサブウィンドウ上で特定の ToolTalk メッセージ構成要素を強調表示する場合に押します。
Messages ボタン
ToolTalk メッセージの作成、格納、および送信を可能にするパネルを表示する場合に押します。
Patterns ボタン
ToolTalk パターンの構成と登録を可能にするパネルを表示する場合に押します。
Send Messages ボタン
Messages ウィンドウを使用して格納したメッセージを送信する場合に押します。
初期表示ウィンドウで Messages ボタンを押すと、図 5-2 に示すポップアップパネルが表示されます。
Add Message ボタン
現在のメッセージ設定を格納する場合に押します。メッセージが格納されてしまうと、初期表示ウィンドウ上の Send Message ボタンを使用して、これらのメッセージの再呼び出しと送信ができます。
Edit Contexts ボタン
送信するメッセージコンテキストを追加、変更、または削除する場合に押します。図 5-3 で示すポップアップウィンドウによって、メッセージとともに送信するコンテキストを編集できます。
Send Message ボタン
新規に作成したメッセージを送信する場合に押します。
この Send Message ボタンは、メインメニュー上の Send Message ボタンと同じ機能を実行します。
初期表示ウィンドウの Patterns ボタンを押すと、図 5-4 に示すポップアップパネルが表示されます。
パターンを登録するには、Apply ボタンを押します。パターンが登録されてしまうと、デバッグツールとして ttsnoop を使用して、他のアプリケーションがどのようなメッセージを送信しているかを監視できます。
Edit Receive Contexts ボタン
パターン内の受信メッセージコンテキストを追加、変更、または削除する場合に押します。図 5-5 に示すポップアップウィンドウによって、パターンとともに登録するコンテキストを編集できます。
初期表示ウィンドウ上の Display ボタンを押すと、図 5-6 に示すチェックボックスパネルが表示されます。
チェックボックスを選択すると、指定された ToolTalk メッセージの構成要素は、表示したメッセージ上で、表示されたメッセージ構成要素の左に矢印 (--->) を付けて示されます。図 5-7 は、表示されたメッセージ構成要素を示します。
初期表示ウィンドウ上の Send Message ボタンを押すと、Messages ポップアップを使用して作成または格納したメッセージを送信できます。
初期表示ウィンドウ上の Start ボタンを押すと、ttsnoop は登録したパターンに一致する着信メッセージを表示します。図 5-8 は、表示された着信メッセージの例です。
初期表示ウィンドウ上の Stop ボタンを押すと、ttsnoop はメッセージの受信を停止します。