ファイル・マネージャは、ユーザのファイル構造の表示と構成を担当するツールです。ファイル・マネージャにアイコンで表示されるオブジェクトの基本型は、ファイル、ディレクトリ (フォルダ)、実行可能ファイル、およびアクションです。この章では、これらのオブジェクトをドキュメント、フォルダ、およびアプリケーションと呼びます。ファイル・マネージャはアイコンを 2 つのサイズで表示します。これらは [表示オプションの設定] ダイアログ・ボックスの中で [大型アイコン] と [小型アイコン] と呼ばれます。[大型アイコン] のサイズは 32*32 で、[小型アイコン] のサイズは 16*16 です。
ドキュメント、フォルダ、およびアプリケーションは、3 種類の形状で表現されます。ドキュメントは、紙のように見える縦型の長方形です。フォルダはファイル・フォルダのように見える、タブが付いた横型の長方形です。アプリケーションは任意の形状を取ることができ、アイコン・スクエア全体を使用します。ファイル・マネージャの中のすべてのオブジェクトは、ユーザに操作が可能であること、つまりドラッグ&ドロップが可能であることを示さなければなりません。
このウィンドウはファイル・マネージャに似ていますが、焦点はドキュメントではなく保持しているアプリケーションにあります。デスクトップ内のネットワーク・アクセス可能なすべてのアプリケーションは、フォルダではなくアプリケーション・グループと呼ばれるコンテナに格納されています。
アプリケーション・マネージャは「ネットワーク上の店」に似ています。これはユーザがシステム上で使用可能な最新のアプリケーションを探す場所です。
図 4-3 のようなアプリケーション・グループ・アイコンは、オブジェクトのコレクション、この例では関連するオブジェクトのコレクションを表すという点で、フォルダに似ています。たとえば、アプリケーションがサポート・ファイルを必要としていたり、サンプル・ファイルを付属させたりする場合は、ユーザがアプリケーションの関連ファイルを探す場所を表す独自のアプリケーション・グループ・アイコンを設計できます。
フロントパネルはデスクトップの「コントロール」パネルであり、通常は画面の一番下に表示されます。フロントパネルのアイコンを使って、ユーザが最もよく使用するアプリケーションに速やかにアクセスできます。
フロントパネルは、フロントパネルの矢印ボタンでアクセスできるアイコンのサブパネルも持っています。サブパネルは概念上、フロントパネルのアイコンの拡張です。たとえば、図 4-4 は [個人アプリケーション] サブパネルを開いた様子を示しています。ユーザは [アイコンのインストール] ドロップ領域上にアプリケーションをドロップすることにより、このサブパネルにアプリケーションを追加できます。ユーザはポップアップ・メニューを介して、サブパネルのアイコンをフロントパネルに置くこともできます。
アイコン化されたウィンドウのアイコンは、ウィンドウがアイコン化されているときにデスクトップに表示されます。アイコンはアイコン化されたウィンドウを制御しているアプリケーションを表さなくてはなりません (図 4-5 を参照)。これらのアイコンは、フロントパネルで使用されているアイコンとサイズは同じですが、実行中のアプリケーションを表しているという点が異なります。
このカテゴリの主な要素には、ボタン・グラフィック、ツール・バー・グラフィック (図 4-6 を参照)、およびラベルとして使用されるグラフィックがあります。ペイント・プログラムのツール・パレットも、この一例です。プリンタ・ダイアログ・ボックスのドキュメントの方向ボタン (ランドスケープまたはポートレート) も、この一例です。これらはアプリケーションのために作成する、他の場所では使用されないグラフィックです。