この章では、以下の内容について説明します。
Java Plug-in 1.2 は、Solaris 8 ベースパッケージの CD に組み込まれていて、Solaris 8 とともに自動的にインストールされます。
Java Plug-in は、デフォルトで /usr/dt/appconfig/netscape ディレクトリにインストールされるため、多数のユーザが利用可能です。Java Plug-in 1.2 は、都合のいい場所にインストールすることができるので、すべてのユーザが NFS を介してプラグインにアクセスできます。このインストール方法は、管理が一箇所に集中しているため、将来のアップグレードも容易です。
Java Plug-in 1.2 のインストール作業中に、以下の表にリストしたディレクトリとファイルが、インストールディレクトリに作成されます。
表 2-1 Java Plug-in 1.2 のファイル
次のタスクを実行して、インストールが成功したかどうかを検証します。
Netscape を起動し、Netscape の [ヘルプ (Help)] メニューで [Plug-ins について (About Plug-ins)] を選択します。Java Plug-in 用の以下のMIME タイプがリスト表示されていることを確認します。
application/x-java-bean;version=1.2.2 application/x-java-bean;version=1.2.2 application/x-java-bean;version=1.2.1 application/x-java-bean;version=1.2 application/x-java-applet;version=1.1.2 application/x-java-applet;version=1.1.1 application/x-java-applet;version=1.1 application/x-java-bean application/x-java-applet;version=1.2.2 application/x-java-applet;version=1.2.1 application/x-java-applet;version=1.2 application/x-java-applet;version=1.1.2 application/x-java-applet;version=1.1.1 application/x-java-applet;version=1.1 application/x-java-applet application/x-java-vm application/x-java-vm/java-applet |
Navigator で、「場所 : 」フィールドに file:/usr/dt/appconfig/netscape/j2pi/ControlPanel.html と入力し、コントロールパネルを開きます。コントロールパネルは JPI を使用するアプレットです。このため、コントロールパネルを開くと、プラグインが適正にインストールされます。
マルチユーザシステムの場合は、次のどれかの場所で、各ユーザ環境の環境変数を設定します。
コマンド行
.cshrc ファイル
.profile ファイル
Java Plug-in の環境変数の設定は、次のような場合に行います。
Java Plug-in を、デフォルトのインストールディレクトリ (/usr/dt/appconfig/netscape) 以外の場所にインストールした場合
システム上に、Java Plug-in 1.2 と 1.1.2 の両方をインストールし、使用するプラグインを指定する必要がある場合
JRE の 1.2.1_03 以外のバージョンを使用する場合
Java Plug-in のトレース情報を表示させる場合 (「Java Plug-in トレース出力の表示」を参照)
NPX_PLUGIN_PATH 環境変数を使用すると、Java Plug-in のデフォルト以外の位置を指定したり、システム上に Java Plug-in 1.2 と 1.1.2 の両方がインストールされている場合に、使用するプラグインを指定することができます。
Netscape Communicator と同じ位置にプラグインをインストールすると、Netscape は、デフォルトでそのプラグインをロードします。
シェル | コマンド |
---|---|
csh | % setenv NPX_PLUGIN_PATH [プラグインへのパス]:$NPX_PLUGIN_PATH |
sh または ksh | % NPX_PLUGIN_PATH=[プラグインへのパス]:$NPX_PLUGIN_PATH |
% export NPX_PLUGIN_PATH |
使用するプラグインのディレクトリを、Netscape のプラグインパスに最初のディレクトリとして指定する必要があります。
NPX_JRE_PATH 環境変数を使用すると、Java Plug-in で、デフォルト以外の JRE を使用するように指定できます。
Sun では、Java Plug-in 1.2 とともに、JRE の 1.2.1_03 より前のバージョンを使用する場合には、動作をサポートしていません。
シェル | コマンド |
---|---|
csh | % setenv NPX_JRE_PATH [JRE の新規位置] |
sh または ksh | % NPX_JRE_PATH [JRE の新規位置] |
% export NPX_JRE_PATH |
Java Plug-in のアンインストールは、prodreg ユーティリティを使用して行います。
Java Plug-in をアンインストールした後に、すべての環境変数の設定解除を行う必要があります。また、Java Plug-in コントロールパネルを使用して設定の修正を行なった場合は、‾/.java/properties ファイルを削除する必要があります。
プロンプトで su と入力して、スーパーユーザになります。
プロンプトでスーパーユーザパスワードを入力します。
prodreg と入力し、[Solaris Product Registry] ウィンドウを開きます。
Java Plug-in 1.2 を選択し、[Java Plug-in をアンインストール (Remove)] をクリックします。
[終了 (Exit)] をクリックして、[Solaris Product Registry] ウィンドウを閉じます。
環境変数を設定した場合は、以下に示す適切なコマンドを入力してその変数の設定を解除します。
表 2-4 環境変数の設定解除設定解除の対象 | 使用するシェル | 入力するコマンド |
---|---|---|
Java Plug-in のパス | csh | % unsetenv NPX_PLUGIN_PATH |
sh または ksh | % unset NPX_PLUGIN_PATH | |
JRE のパス | csh | % unsetenv NPX_JRE_PATH |
sh または ksh | % unset NPX_JRE_PATH | |
Java Plug-in のトレース出力 (「トレース出力の端末ウィンドウへの表示」 を参照) | csh | % unsetenv JAVA_PLUGIN_TRACE |
sh または ksh | % unset JAVA_PLUGIN_TRACE |
Java Plug-in コントロールパネルを使って設定を変更した場合は、‾/.java/propertiesファイルを削除します。