次の節で、一度も Solstice DiskSuite ソフトウェアをインストールしたことのない SPARC または x86 マシン上で、Solstice DiskSuite をローカルまたはリモートインストールを行うための準備について説明します。
ここで説明する手順は、システム上でボリューム管理機能を実行していることが前提です。この手順は、SPARC と x86 の両方のアーキテクチャに当てはまります。
ソフトウェアが収められている CD を CD-ROM ドライブに挿入する。
必要に応じて、キャディーを使用します。
/cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1 ディレクトリに移動する。
local# cd /cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2.1/`uname -p` |
-p オプションを指定して uname を使用すると、ご使用のアーキテクチャに有効なバージョンの DiskSuite が保管されているディレクトリ (sparc または i386) に移動できます。これでいつでも、Solstice DiskSuite 4.2.1 をインストールできます。
リモートマシン上で、ソフトウェアが収められている CD を CD-ROM ドライブに挿入する。
必要に応じて、キャディーを使用します。
次のような行を /etc/dfs/dfstab ファイルに追加する。
share -F nfs -o ro -d "CD-ROM Directory" /cdrom/cdrom0/products |
この行の内容は、システムのネットワーク接続形態によって異なります。
shareall コマンドで /cdrom/cdrom0/ ディレクトリをエクスポートする。
remote# shareall |
ローカルマシン上で、スーパーユーザーとしてログインする。
ディレクトリ /cdrom/cdrom0/ を作成する (まだ存在していない場合)。
local# mkdir -p /cdrom/cdrom0/ |
次のように CD-ROM をマウントする。
local# mount remote_machinename:/cdrom/cdrom0/ /cdrom/cdrom0/ |
/cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2.1 ディレクトリに移動する。
local# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/`uname -p` |
-p オプションを指定して uname を使用すると、ご使用のアーキテクチャに有効なバージョンの DiskSuite が保管されているディレクトリ (sparc または i386) に移動できます。
これで Solstice DiskSuite 4.2.1 をインストールする準備ができました。
この節では、6 種類の Solstice DiskSuite 4.2.1 パッケージについて説明します。
表 1-2 Solstice DiskSuite 4.2.1 のパッケージ
パッケージ |
内容 |
必須/オプション |
---|---|---|
SUNWmdg |
Solstice DiskSuite ツールのグラフィカルユーザーインタフェース |
オプションですが、インストールを推奨 |
SUNWmdnr |
Solstice DiskSuite ログデーモン構成ファイル |
オプション |
SUNWmdnu |
Solstice DiskSuite ログデーモン (ユーザー) |
オプション |
SUNWmdr |
Solstice DiskSuite ドライバ (root) |
必須 |
SUNWmdu |
Solstice DiskSuite コマンド |
必須 |
SUNWmdx |
Solstice DiskSuite ドライバ (64 ビット) |
64 ビットハードウェアに必須 |
SUNWmdja |
Solstice DiskSuite 日本語対応化パッケージ |
オプションですが、SUNWmdg とともにインストールを推奨 |
この節では、DiskSuite パッケージをインストールする 2 通りの方法を紹介します。ソフトウェアマネージャのグラフィカルユーザーインタフェースを使用してパッケージをインストールする場合は、「ソフトウェアマネージャによるパッケージの追加」を参照してください。pkgadd コマンドを使用してパッケージをインストールする場合は、「pkgadd コマンドによるパッケージの追加」を参照してください。
次に紹介する手順では、スーパーユーザーが sysadmin グループ (GID 14) のメンバーであることが想定されています。
スーパーユーザーとして、ソフトウェアマネージャを起動する。
# swmtool & |
Solaris 2.5 以降のバージョンでは、Admintool が呼び出されます。
「編集」メニューから「追加」を選択する。
「Admintool: ソース媒体の設定」ウィンドウが表示されることがあります。その場合は、インストールするメディアへのパスを指定してから、「了解」をクリックします。デフォルトのパスは、マウントされた CD です。
インストールするパッケージを選択する。
ソフトウェアリストで、各ソフトウェアコンポーネントの横にあるボックスをクリックします。コンポーネントごとに複数のパッケージがあります。
Admintool を使用してソフトウェアをインストールする場合は、クリックによって選択した順序に関係なく、適切な順序でパッケージがインストールされます。
「追加」ボタンをクリックする。
インストールプロセス用の「コマンドツール」ウィンドウが表示されます。
インストールの継続についてのどのプロンプトにも y で応答する。
インストールの終了後に表示される次のメッセージは無視する。
System warning: No such file or directory, extras menu file /usr/lib/.text_extras_menu (Textsw package) |
スーパーユーザーとして、CD-ROM がマウントされているディレクトリに移動する。
ローカルまたはリモートインストールの準備の際に指定したディレクトリを使用します。cd コマンドに /cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/`uname -p` と指定すると、CD-ROM のうち使用システムのアーキテクチャに該当するディレクトリに自動的に移動できます。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/`uname -p` |
pkgadd を実行してパッケージをインストールする。
# pkgadd -d . |
pkgadd コマンドが現在のパスに含まれていない場合は、コマンドのフルパス (/usr/sbin/pkgadd) を指定しなければなりません。
インストールするパッケージを選択する。
pkgadd によって、使用できるパッケージが表示され、パッケージに対応する番号を入力するように求められます。
インストールの継続についてのどのプロンプトにも y で応答する。
pkgadd によって、/usr/opt/SUNWmd ディレクトリおよび他のシステムディレクトリに、DiskSuite ファイルがインストールされます。このプログラムは、q を押して終了するまでループします。
Solaris 8 が稼働している SPARC システムに、DiskSuite をインストールする例を示します。
この製品をインストールしたときに実際に表示される画面は、次の例と多少異なる場合があります。
# pkgadd -d . 次のパッケージを利用できます: 1 SUNWmdg Solstice DiskSuite Tool (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 2 SUNWmdja Solstice DiskSuite Japanese localization (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.11.14.32 3 SUNWmdnr Solstice DiskSuite Log Daemon Configuration Files (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 4 SUNWmdnu Solstice DiskSuite Log Daemon (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 5 SUNWmdr Solstice DiskSuite Drivers (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 6 SUNWmdu Solstice DiskSuite Commands (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 7 SUNWmdx Solstice DiskSuite Drivers(64-bit) (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 パッケージ (複数可) を選択してください (すべてのパッケージを 処理するには 'all' を入力してください)。 (default: all) [?,??,q]: all </cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages> 中の パッケージインスタンス <SUNWmdg> を処理中です。 Solstice DiskSuite Tool (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ## checkinstall スクリプトを実行中です。 </> をパッケージのベースディレクトリとして使用します。 ## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 5 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## パッケージの依存関係を検査しています。 警告: <SUNWmdr> パッケージ "Solstice DiskSuite Drivers" は、必 須パッケージであるため、インストールする必要がありま す。 <SUNWmdg> のインストールを継続しますか? y ## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 ## setuid/setgid を行うプログラムを検査中です。 このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <SUNWmdg> のインストールを継続しますか? y Solstice DiskSuite Tool を <SUNWmdg> としてインストール中です。 ## preinstall スクリプトを実行中です。 ## 1/1 部分をインストールしています。 /usr/lib/lvm/X11/app-defaults/Metatool /usr/lib/lvm/metatool-toolsmenu [ クラス <preserve> を検査しています ] ## postinstall スクリプトを実行中です。 <SUNWmdg> のインストールに成功しました。 </cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages> 中の パッケージインスタンス <SUNWmdja> を処理中です。 Solstice DiskSuite Japanese localization (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.11.14.32 Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ## checkinstall スクリプトを実行中です。 </> をパッケージのベースディレクトリとして使用します。 ## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 14 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## パッケージの依存関係を検査しています。 警告: <SUNWmdr> パッケージ "Solstice DiskSuite Drivers" は、必 須パッケージであるため、インストールする必要がありま す。 <SUNWmdja> のインストールを継続しますか? y ## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 ## setuid/setgid を行うプログラムを検査中です。 このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <SUNWmdja> のインストールを継続しますか? y Solstice DiskSuite Japanese localization を <SUNWmdja> としてインストール中です。 ## preinstall スクリプトを実行中です。 ## 1/1 部分をインストールしています。 709 ブロック /usr/lib/lvm/X11/ja/app-defaults/Metatool /usr/lib/lvm/locale/ja/metatool-toolsmenu [ クラス <preserve> を検査しています ] ## postinstall スクリプトを実行中です。 <SUNWmdja> のインストールに成功しました。 </cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages> 中の パッケージインスタンス <SUNWmdnr> を処理中です。 Solstice DiskSuite Log Daemon Configuration Files (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ## checkinstall スクリプトを実行中です。 </> をパッケージのベースディレクトリとして使用します。 ## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 3 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 ## setuid/setgid を行うプログラムを検査中です。 このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <SUNWmdnr> のインストールを継続しますか? y Solstice DiskSuite Log Daemon Configuration Files を <SUNWmdnr> としてインストール中です。 ## preinstall スクリプトを実行中です。 ## 1/1 部分をインストールしています。 /etc/lvm/mdlogd.cf [ クラス <preserve> を検査しています ] ## postinstall スクリプトを実行中です。 <SUNWmdnr> のインストールに成功しました。 </cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages> 中の パッケージインスタンス <SUNWmdnu> を処理中です。 Solstice DiskSuite Log Daemon (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ## checkinstall スクリプトを実行中です。 </> をパッケージのベースディレクトリとして使用します。 ## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 5 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 ## setuid/setgid を行うプログラムを検査中です。 このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <SUNWmdnu> のインストールを継続しますか? y Solstice DiskSuite Log Daemon を <SUNWmdnu> としてインストール中です。 ## 1/1 部分をインストールしています。 ## postinstall スクリプトを実行中です。 <SUNWmdnu> のインストールに成功しました。 </cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages> 中の パッケージインスタンス <SUNWmdr> を処理中です。 Solstice DiskSuite Drivers (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ## checkinstall スクリプトを実行中です。 </> をパッケージのベースディレクトリとして使用します。 ## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 8 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## パッケージの依存関係を検査しています。 ## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 ## setuid/setgid を行うプログラムを検査中です。 このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <SUNWmdr> のインストールを継続しますか? y Solstice DiskSuite Drivers を <SUNWmdr> としてインストール中です。 ## preinstall スクリプトを実行中です。 ## 1/1 部分をインストールしています。 /etc/lvm/devpath /etc/lvm/md.cf /etc/lvm/md.ctlrmap /etc/lvm/md.tab /etc/lvm/mddb.cf /etc/lvm/runtime.cf cp /cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages/SUNWmdr/reloc/ ¥ kernel/drv/md.conf /kernel/drv/md.conf [ クラス <preserve> を検査しています ] ## postinstall スクリプトを実行中です。 postinstall: configure driver (This may take a while.) <SUNWmdr> のインストールに成功しました。 </cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages> 中の パッケージインスタンス <SUNWmdu> を処理中です。 Solstice DiskSuite Commands (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ## checkinstall スクリプトを実行中です。 </> をパッケージのベースディレクトリとして使用します。 ## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 10 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## パッケージの依存関係を検査しています。 ## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 ## setuid/setgid を行うプログラムを検査中です。 このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <SUNWmdu> のインストールを継続しますか? y Solstice DiskSuite Commands を <SUNWmdu> としてインストール中です。 ## preinstall スクリプトを実行中です。 ## 1/1 部分をインストールしています。 ## postinstall スクリプトを実行中です。 <SUNWmdu> のインストールに成功しました。 </cdrom/cdrom0/Solaris_8/EA/products/DiskSuite_4.2.1/sparc/Packages> 中の パッケージインスタンス <SUNWmdx> を処理中です。 Solstice DiskSuite Drivers(64-bit) (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 Copyright 2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ## checkinstall スクリプトを実行中です。 </> をパッケージのベースディレクトリとして使用します。 ## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 5 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## パッケージの依存関係を検査しています。 ## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 ## setuid/setgid を行うプログラムを検査中です。 このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <SUNWmdx> のインストールを継続しますか? y Solstice DiskSuite Drivers(64-bit) を <SUNWmdx> としてインストール中です。 ## preinstall スクリプトを実行中です。 ## 1/1 部分をインストールしています。 ## postinstall スクリプトを実行中です。 postinstall: configure driver (This may take a while.) <SUNWmdx> のインストールに成功しました。 次のパッケージを利用できます: 1 SUNWmdg Solstice DiskSuite Tool (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 2 SUNWmdja Solstice DiskSuite Japanese localization (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.11.14.32 3 SUNWmdnr Solstice DiskSuite Log Daemon Configuration Files (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 4 SUNWmdnu Solstice DiskSuite Log Daemon (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 5 SUNWmdr Solstice DiskSuite Drivers (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 6 SUNWmdu Solstice DiskSuite Commands (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 7 SUNWmdx Solstice DiskSuite Drivers(64-bit) (sparc) 4.2.1,REV=1999.11.04.18.29 パッケージ (複数可) を選択してください (すべてのパッケージを 処理するには 'all' を入力してください)。 (default: all) [?,??,q]: q # |
DiskSuite ソフトウェアがインストールされたことを確認するには、pkginfo(1) コマンドを使用します。
# pkginfo system SUNWaccr System Accounting, (Root) system SUNWaccu System Accounting, (Usr) system SUNWadmap System administration applications ...(他のパッケージ情報)... system SUNWmdg Solstice DiskSuite Tool system SUNWmdja Solstice DiskSuite Japanese localization system SUNWmdnr Solstice DiskSuite Log Daemon Configuration Files system SUNWmdnu Solstice DiskSuite Log Daemon system SUNWmdr Solstice DiskSuite Drivers system SUNWmdu Solstice DiskSuite Commands system SUNWmdx Solstice DiskSuite Drivers(64-bit) ...(他のパッケージ情報)... |
-l オプションを使用すると、パッケージの詳細情報が次のように表示されます。
# pkginfo -l SUNWmdr PKGINST: SUNWmdr NAME: Solstice DiskSuite Drivers CATEGORY: system ARCH: sparc VERSION: 4.2.1 BASEDIR: / VENDOR: Sun Microsystems, Inc. DESC: Solstice DiskSuite Drivers PSTAMP: 10/01/99-17:54:26 INSTDATE: Oct 04 1999 11:12 VSTOCK: 258-6252-11 HOTLINE: Please contact your local service provider STATUS: completely installed FILES: 27 installed pathnames 8 shared pathnames 8 directories 10 executables 969 blocks used (approx) # |
ソフトウェアをインストールした後に、環境変数 PATH
と MANPATH
を設定する必要があります。
次の作業が必要です。
PATH
変数を変更して、/usr/sbin、/usr/lib/lvm、/etc/lvm を追加する。
このパスを設定しないと、別のバージョンのソフトウェアが起動されることがあります。
MANPATH 変数を変更して、/usr/share/man を追加する。
このパスを設定しないと、別のリリース用のマニュアルページが表示されたり、マニュアルページがまったく表示されないことがあります。
これらのパスを設定するには、次に示すように、エディタで $HOME/.profile または ‾/.cshrc ファイルを変更します。
DiskSuite をデフォルトのディレクトリにインストールした場合は、次のようにします。
Bourne シェルを使用している場合、$HOME/.profile ファイルに次のような行を追加します。
PATH=/usr/sbin:/etc/lvm:/usr/lib/lvm:$PATH MANPATH=/usr/share/man:$MANPATH export PATH MANPATH |
C シェル (csh.1) を使用している場合、‾/.cshrc ファイルに次のような行を追加します。
set path = (/usr/sbin,/usr/lib/lvm,/etc/lvm:$path) setenv MANPATH /usr/share/man:$MANPATH |
DiskSuite パッケージを削除する場合は、pkgrm コマンドを使用して、インストールされているファイルを削除します。たとえば、SUNWmd パッケージを削除する場合は、スーパーユーザーとして、次のように入力します。
# pkgrm SUNWmdu |
DiskSuite ファイルを削除する場合は、rm コマンドではなく、必ず pkgrm コマンドまたは WebStart を使用してください。
ミラー型ルートファイルシステムを使用しているマシンでは、Solaris インストールソフトウェアによって、ルートミラーで使用されているすべてのスライスが、アップグレードで使用可能として表示されます。スライス名に、システムの vfstab や DiskSuite 構成データベースで、同じスライスに使用されているものとは異なるコントローラ番号が含まれる可能性もあります。バグ ID 番号 4046177、4043749、4017614、および 4041649 で、この問題について説明しています。
アップグレード可能なすべてのスライスが同一コントローラ上にある場合、コントローラ番号の相違を無視し、システム vfstab のルートスライスと同じターゲットとディスク番号をもつスライスの選択が可能です。次の手順に従うと、アップグレード時にシステム vfstab を表示し、アップグレードするスライスを事前に選択できます。
Solaris インストールソフトウェアによって、アップグレード可能なスライスのリストが表示されたときに、ウィンドウシステム上で別のシェルを起動するか、またはスライス名を書き留めてから、インストールプログラムを終了します。
コマンドシェルで、インストールソフトウェアによって表示されたスライスのいずれかを /a にマウントします。
# mount /dev/dsk/slice_name /a |
システムの vfstab を表示します。
# more /a/etc/vfstab |
Solaris インストールプログラムを再起動または再開し、/a/etc/vfstab でルートファイルシステムにマウントしたものと同じターゲットとディスク番号を持つスライスをアップグレードします。
スライスが別のコントローラにある場合、次の手順で、起動スライスになるスライスを特定します。
Solaris インストールソフトウェアによって、アップグレード可能なスライスのリストが表示されたときに、ウィンドウシステム上で別のシェルを起動するか、またはスライス名を書き留めてから、インストールプログラムを終了します。
コマンドシェルで、インストールソフトウェアによって表示されたスライスのいずれかを /a にマウントします。
# mount /dev/dsk/slice_name /a |
システムの vfstab を表示します。
# more /a/etc/vfstab |
vfstab でルートスライスを見つけ、対応する /devices パスを表示します。
# ls -l /a/dev/dsk/root_slice_name |
次のコマンドを使用して、ミニルートの各スライス名に対応するデバイスパスを特定します。
# ls -l /dev/dsk/slice_name |
インストールプログラムを再起動または再開し、システムのルートスライスと同じ /devices パス名、または最も近いパス名を持つスライスをアップグレードします。Solaris 8 と Solaris 2.5.1、2.6 とでは、表示されるパス名がわずかに異なります。また、Solaris 8 では、SCSI デバイスのパス名の末尾が cmdk(7D) ではなく sd(7D) に変更されています。しかし、起動デバイスのパス名に最も近いパス名を選択することは、それほど難しくありません。
不適切なスライスを誤って選択してアップグレードした場合は、旧バージョンの Solaris 環境でシステムが再起動します。その場合、他のスライスで再度アップグレードを行ってください。