Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

ミラーのオプションの変更方法 (DiskSuite ツール)

設定可能なミラーオプションを、表 4-2 に示します。

表 4-2 ミラーオプション

オプション 

機能 

パス番号

ミラーには、0 〜 9 の範囲のパス番号を割り当てられます。パス (再同期) 番号は、システムのリブート中にそのミラーが再同期される順序を決定します。デフォルトは 1 。小さなパス番号が最初に再同期されます。パス番号が 0 の場合、再同期はスキップされます。0 を使用するのは、読み取り専用としてマウントされたミラーの場合です。複数のミラーが同じパス番号をもつ場合、それらのミラーは同時に再同期されます。

読み取り 

ミラーの 3 つの読み取りオプションは、「ラウンドロビン (巡回的)」、「ジオメトリック (幾何学的な配置順)」、「先頭のディスクから」である。デフォルトは「ラウンドロビン (巡回的)」であり、バランスロードとも呼ばれます。 

 

ラウンドロビン (巡回的) - すべての読み取りは、ミラーのすべてのサブミラーからラウンドロビン方式で行われます。つまり、最初の読み取りは最初のサブミラーから行われ、次の読み取りは 2 番目のサブミラーから行われます。 

 

ジオメトリック (幾何学的な配置順) - 順次的読み取りを行う場合やトラックバッファリングを行うディスクを使用する場合に、パフォーマンスが向上します。ジオメトリック方式の読み取りを使用すれば、論理ディスクのブロックアドレスにもとづいて、読み取り操作を複数のサブミラーに分散させることができます。たとえば、3 面のミラーの場合、ミラー上のディスク領域は 3 つの (同じサイズの) 論理アドレス範囲に分割されます。この 3 つの領域からの読み取りは、それぞれ別のサブミラーによって実行されます (たとえば、最初の領域の読み取りは最初のサブミラーによって実行されます)。 

 

先頭のディスクから - 最初のサブミラーだけからの読み取りを指定します。このオプションは、2 番目のサブミラーの入出力特性が劣っている場合にだけ指定します。 

書き込み 

サブミラーは、並列書き込みまたは逐次書き込みに設定できます。デフォルト設定は並列書き込みであり、書き込みはすべてのサブミラーに対して同時に行われます。逐次オプションでは、1 つのサブミラーへの書き込みが終了してから、次のサブミラーへの書き込みを開始するよう指定します。逐次オプションは、たとえば電源障害によって、サブミラーの読み取りが不可能になった場合に備えて提供されます。 

「ミラー情報ウィンドウ」を使用すれば、読み書きオプション、リブート中にミラーが再同期される順序、サブミラーにホットスペアがあるかどうかなど、ミラーに関するオプションを設定できます。

  1. 前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを変更するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ミラーオプションを変更するための予備情報」) を読んだことを確認する。

  2. オブジェクトリストから既存のミラーオブジェクトをダブルクリックする。

    ミラーオブジェクトがキャンバスに表示されます。

  3. ミラーオブジェクトのポップアップメニューを表示し、「情報」を選択する。

    「ミラー情報」ウィンドウが表示されます。

  4. 希望のオプションを変更する。

    ミラーオプションについては、表 4-2 を参照してください。ミラーオプションを変更したら、「閉じる」をクリックします。

  5. ミラーオブジェクトの先頭の矩形をクリックし、「確定」をクリックする。

  6. コンフィグレーションログを表示して、変更内容が確定されたことを確認する。