セット内のドライブの保守を行うとき、ディスクセットを解放すると便利です。ディスクセットが解放されると、ホストからはアクセスできません。ディスクセット内の両方のホストがセットを解放した場合、いずれのホストも、セット内で定義されたメタデバイスやホットスペア集合にアクセスできません。
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを保守するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ディスクセットを操作するための予備情報」) を読んだことを確認する。
metaset(1M) コマンドを使用して、ディスクセットを解放する。
# metaset -s <ディスクセット> -r |
このコマンドでは、
-s <ディスクセット> |
metaset が作用するディスクセットの名前を指定します。 |
-r |
ディスクセットの所有権を解放します。セット内でのすべてのディスクの予約は解除されます。セット内部で設定されたメタデバイスは、もうアクセスできません。 |
オプションなしで metaset(1M) コマンドを使用することによって、ディスクセットがこのホスト上で解放されたことを確認する。
# metaset |
red# metaset -s relo-red -r red# metaset -s relo-red Set name = relo-red, Set number = 1 Host Owner red blue Drive Dbase c1t0d1 Yes c1t2d0 No c1t3d0 No c1t4d1 No c2t2d0 Yes c3t0d1 Yes c3t2d0 No c3t3d0 No c3t4d1 No |
この例では、ディスクセット relo-red を解放します。ディスクセットの所有者が存在しないことに注意してください。状態をホスト red から見ると、誤解を招くことがあります。ホストが調査できるのは、そのホストがディスクセットを所有するかどうかだけです。たとえば、ホスト blue がディスクセットを予約した場合、ホスト red からはそのことがわかりません。この場合、予約を確認できるのはホスト blue だけです。