ディスクセットは、「安全」または「強制的」に予約できます。ディスクセット内のあるホストがディスクセットを予約すると、ディスクセット内の他のホストは、ディスクセット内のドライブのデータにアクセスできません。
安全に - そのディスクセットを予約しているホストが他に存在しない場合にだけ、ディスクセットをユーザーのホスト用に予約します。
強制的に - 他のホストがセットを現在予約しているかどうかとは無関係に、ディスクセットを予約します。ディスクセット内のホストがダウンしているか通信していない場合は、この方法を使用します。この時点で他のホストがディスクセットを予約していた場合、予約が失われることによってそのホストはパニック状態となります。
ディスクセット内のホストが通信していることにかなりの確信がもてる場合、通常は安全な予約を実行するようお勧めします。
前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを保守するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ディスクセットを操作するための予備情報」) を読んだことを確認します。metaset(1M) を使用して、ディスクセットを安全または強制的に予約します。詳細は、metaset(1M) のマニュアルページを参照してください。
他のホストがディスクセットの所有権をもつ場合、SCSI 予約の競合によって、そのホストはパニック状態になります。
red# metaset ... Set name = relo-red, Set number = 2 Host Owner red blue ... red# metaset -s relo-red -t red# metaset ... Set name = relo-red, Set number = 2 Host Owner red Yes blue ... |
この例では、ホスト red がホスト blue と通信を行い、ホスト red がセットの予約を試みる前に、ホスト blue がディスクセットの予約を解放したことを確認します。
この例では、ホスト blue がセット relo-red を所有していた場合、上記の出力の「Owner」カラムはまだブランクのままです。metaset(1M) コマンドは、(他のホストではなく) 発行側のホストがディスクセットを所有するかどうかだけを示します。
# metaset -s relo-red -t -f |
この例では、ホスト red はホスト blue と通信しません。その代わり、ディスクセット内のドライブは警告なしに予約されます。ホスト blue がディスクセットを予約している場合、予約が失われるためパニック状態となります。