SolsticeTM DiskSuiteTM 4.2.1 は、データとディスクドライブを管理するためのソフトウェア製品です。
Solstice DiskSuite 4.2.1 は、SolarisTM 2.6 または Solaris 7 が動作するすべての SPARCTM システムと、 x86 システムで実行できます。
DiskSuite のディスクセット機能は、 SPARC システムでのみサポートされており、x86 システムではサポートされていません。
DiskSuite を正しく操作しないと、データを破壊してしまうことがあります。最低限の安全策として、DiskSuite を使用する前に、現在のデータのバックアップを取ってください。
この『Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス』は、DiskSuite に添付されていた次の 2 冊のマニュアルに置き換わるものです。
Solstice DiskSuite 4.0 管理者ガイド
Solstice DiskSuite ツール 4.0 ユーザーズガイド
本書は、ディスク装置の管理を担当するシステム管理者などのユーザーを対象としています。
本書は次のように構成されています。
第 1 章「DiskSuite の概要」 では、DiskSuite と、メタデバイスなどの DiskSuite オブジェクトの概要を述べます。
第 2 章「メタデバイス」 では、DiskSuite のメタデバイスについて解説します。
第 3 章「ホットスペア集合」 では、 DiskSuite のホットスペアとホットスペア集合について解説します。
第 4 章「DiskSuite ツール」 では、DiskSuite のグラフィカルユーザーインタフェースである DiskSuite ツールについて解説します。
第 5 章「ディスクセット」 では、共有ディスクセットについて解説します。
第 6 章「md.tab および md.cf ファイル」 では、いろいろな機能を実行するために使う DiskSuite ファイルについて解説します。
第 7 章「構成のガイドライン」 では、DiskSuite を使うための構成と計画について解説します。
付録 A 「DiskSuite のエラーメッセージ」 では、DiskSuite ツールで出力されるエラーメッセージ、状態メッセージ、 およびログメッセージと、コマンド行のエラーメッセージおよびログメッセージの意味を説明します。
付録 B 「Solaris のアップグレード」 では、DiskSuite のメタデバイスを使いながら Solaris をアップグレードする方法を説明します。
用語集 では、DiskSuite の用語を解説します。
DiskSuite およびディスク管理に関連する Sun のマニュアルは次のとおりです。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が、適宜併記されています。
このマニュアルでは、「IA」という用語は、Intel 32 ビットのプロセッサアーキテクチャを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro、Pentium II、Pentium II Xeon、Celeron、Pentium III、Pentium III Xeon の各プロセッサ、および AMD、Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。