DiskSuite ツールは、DiskSuite 構成を設定および管理するためのグラフィカルユーザーインタフェースです。DiskSuite ツールは、DiskSuite のオブジェクト (メタデバイス、ホットスペア、およびディスクスライス) をグラフィカルに表示します。DiskSuite ツールでは、DiskSuite のオブジェクトをドラッグ&ドロップ方式で操作することによって、ディスクを構成したり、既存の構成を変更することができます。また、メタデバイスや物理デバイスのパフォーマンスに関する情報も提供します。
DiskSuite は、物理デバイスとメタデバイスの両方をグラフィカルに表示し、記憶装置の管理を容易にします。DiskSuite では、特定の SPARCstorage Array 管理手続きを実行することもできます。
DiskSuite ツールを起動するには、スーパーユーザーになって次のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/metatool [-s <ディスクセット名>] & |
詳しい説明は、metatool(1M) コマンドのマニュアルページを参照してください。
DiskSuite ツールとコマンド行インタフェースでは、提供する機能がわずかに異なる場合があります。特定の操作 (ディスクセットの作成など) はコマンド行インタフェースを使用しなければなりません。反対に、DiskSuite ツールでしか行えない操作もあります。表 4-1に、DiskSuite とコマンド行インタフェースを使用して行う作業をまとめます。
表 4-1 DiskSuite ツールとコマンド行インタフェース
機能 |
DiskSuite ツール |
コマンド行インタフェース |
---|---|---|
ディスクセットへのディスクの追加と削除 |
実行できない |
実行できる |
ディスクセットへのホストの追加と削除 |
実行できない |
実行できる |
ディスクセットの作成と削除 |
実行できない |
実行できる |
メタデバイス名の切り替え (メタデバイス名の変更は DiskSuite ツールでもコマンド行インタフェースでも可能) |
実行できない |
実行できる |
メタデバイスパフォーマンスの監視 |
実行できる |
実行できないが、iostat(1M) コマンドを使用できる |
実行できる |
実行できないが、ssaadm(1M) コマンドで多くの機能をかわりに実行できる |
表 4-2 に、DiskSuite ツールでのマウスの使い方をまとめます。
表 4-2 DiskSuite ツールでのマウスの使い方
ボタン |
機能 |
---|---|
SELECT (デフォルトは左ボタン) |
シングルクリックでオブジェクトを選択します。Control キーを押しながら左ボタンをクリックすると、複数のオブジェクトを選択できます。選択されているオブジェクトを Control キーを押しながら左ボタンでクリックすると、オブジェクトの選択を解除できます。左ボタンを押したままマウスを動かすと、オブジェクトをドラッグできます。 |
ADJUST (デフォルトは中央ボタン) |
オブジェクトをドラッグし、選択したままにします。オブジェクトが選択されていない場合には、オブジェクトをドラッグします。オブジェクトをドラッグしたら、適切なターゲットにドロップできます。ターゲットが適切ではない場合には、ポインタをターゲットに合わせたときに"No"を表わす国際図形が表示されます。 |
MENU (デフォルトは右ボタン) |
メニューバーのタイトルにポインタを合わせている場合には、プルダウンメニューを表示します。キャンバス上のオブジェクトにポインタを合わせている場合には、ポップアップメニューを表示します。 |