Sun Enterprise 6x00、5x00、4x00、3x00 システム Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

休止

ページング不可能な Open Boot PROM (OBP) またはカーネルメモリーを搭載したシステムボードに対する DR 構成解除または切り離し操作中、オペレーティング環境は短時間の間一時停止します。この状態は、オペレーティング環境の休止と呼ばれ、これらの DR 操作の重大な局面では、バックプレーンに対するすべてのオペレーティング環境および装置の動作が数秒間停止する必要があります。

システムを休止して、ドライバが DR に対応しているかどうかを調べる方法については、「ドライバが一時停止に対して安全かどうかの確認」を参照してください。

休止できるようになるためには、オペレーティング環境は、すべてのプロセス、CPU、装置の動作を一時停止する必要があります。休止できなかった場合、オペレーティング環境は、以下のような理由を表示します。

一般的に、処理の中断の失敗を引き起こす条件は一時的なものです。中断の失敗の理由を調べてください。処理の中断が失敗した原因が過渡的な条件の場合は、操作をやり直すことができます。


注 -

システムの一時停止中は、画面、マウス、キーボードを操作することはできません。ただし、システムが動作を再開すると、再び制御できるようになります。


一時停止に対して安全な装置と一時停止に対して危険な装置

一時停止に対して安全な装置とは、オペレーティング環境が休止しているときにメモリーアクセスや割り込みを行わない装置です。ドライバがオペレーティング環境の休止に対応している場合、そのドライバは一時停止に対して安全です (保存停止・復元再開)。このことはまた、一時停止要求が行われたとき、そのドライバが管理する装置が開いていても、要求が正常に完了するまで、装置によるメモリーへのアクセスが行われないことを保証します。

一時停止に対して安全なドライバは、以下の機能を提供します。

一時停止に対して危険な装置とは、オペレーティング環境の休止中にメモリーアクセスやシステム割り込みを許可する装置です。

一時停止に対して危険な装置が開いている場合、オペレーティング環境は休止要求を拒否します。そのような装置を手動で一時停止するには、その装置を使用している処理を終了するか、他のユーザーにその装置にアクセスしないよう依頼するか、ケーブルを取り外すことによって、装置を閉じる必要があります。たとえば、非同期の入力を許容する装置を開いている場合は、オペレーティング環境を休止する前にその装置のケーブルを取り外しておき、オペレーティング環境が再開したら、接続し直します。この処置によって、装置に対するトラフィックがなくなり、装置がバックプレーンにアクセスする理由がなくなります。

テープ装置

テープ装置は、逐次的に処理を行うため、安全に動作を一時停止し、再開することはできません。つまり、すべてのテープドライバは一時停止に対して危険です。オペレーティング環境を休止させる操作を行う際は、すべてのテープ装置が閉じているか、使われていないことを確認してください。