この章では、luxadm のサブコマンドについて、以下の項目に分けて説明します。
ディスクアレイの指定 (アドレス指定) 方法については、「アドレス指定」を参照してください。
以下の表に、Sun StorEdge A5000、SPARCstorage Array、SPARCstorage RSM トレーに対して使用することができる luxadm サブコマンドを示します。エキスパートモードのサブコマンドについては、付録 A 「エキスパートモードのサブコマンド」 を参照してください。
表 2-1 使用することができるサブコマンド
サブコマンド |
Sun StorEdge A5000 |
SPARCstorage Array |
SPARCstorage RSM トレー |
---|---|---|---|
alarm_off |
|
○ |
○ |
alarm_on |
|
○ |
○ |
alarm_set |
|
○ |
○ |
display |
○ |
○ |
|
download |
○ |
○ |
|
enclosure_name |
○ |
|
|
env_display |
|
|
○ |
fast_write |
|
○ |
|
fc_s_download |
|
○ |
|
fcal_s_download |
○ |
|
|
inquiry |
○ |
○ |
○ |
insert_device |
○ |
|
○ |
led |
○ |
○ |
○ |
led_blink |
○ |
|
|
led_off |
○ |
○ |
|
led_on |
|
○ |
○ |
nvram_data |
|
○ |
|
perf_statistics |
|
○ |
|
power_off |
○ |
○ |
|
power_on |
○ |
|
|
probe |
○ |
|
|
purge |
|
○ |
|
release |
○ |
○ |
○ |
remove_device |
○ |
|
○ |
replace_device |
|
|
○ |
reserve |
○ |
○ |
|
set_boot_dev |
n/a |
n/a |
n/a |
start |
|
○ |
|
stop |
|
○ |
|
sync_cache |
|
○ |
|
led サブコマンドを使用して、特定のディスクに対応する黄色の LED の現在の状態を確認します。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5000
SPARCstorage Array
SPARCstorage RSM
luxadm [ -v ] led { 格納装置名,デバイス名... | パス名...}
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
アレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
# luxadm led /devices/sbus@3,0/SUNW,socal@0,0/sf@0,0/ ssd@w21000020370412ec,0:c,raw LED state is OFF for device in location: front,slot 0 #
led_blink サブコマンドを使用して、特定のディスクに対応する黄色の LED の点滅させます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-3 led_blink のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
アレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
# luxadm led_blink /devices/sbus@3,0/SUNW,socal@0,0/sf@0,0/ ssd@w21000020370412ec,0:c,raw LED state is BLINKING for device in location: front,slot 0 #
led_off サブコマンドを使用して、特定のディスクに対応する黄色の LED を消灯します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-4 led_off のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
アレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
Sun StorEdge A5000 の状態によっては、黄色の LED が消灯しない場合や点滅しない場合があります。詳細は、『Sun StorEdge A5000 設置・サービスマニュアル』を参照してください。
# luxadm led_off /devices/sbus@3,0/SUNW,socal@0,0/sf@0,0/ ssd@w21000020370412ec,0:c,raw LED state is OFF for device in location: front,slot 0 #
led_on サブコマンドを使用して、特定のディスクに対応する黄色の LED を消灯します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-5 led_on のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
アレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
接続されているすべての Sun StorEdge A5000 を確認するには、probe サブコマンドを使用します。表示される情報には、論理パス名、WWN、格納装置名が含まれます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-6 led_probe のオプションと引数
オプション |
説明 |
---|---|
-p |
物理パス名も表示します。 |
# luxadm probe Found SENA Name:macs1 Node WWN:1234123412341234 Logical Path:/dev/es/ses0 Logical Path:/dev/es/ses1 #
# luxadm probe -p Found SENA Name:macs1 Node WWN:5080020000000598 Logical Path:/dev/es/ses0 Physical Path:/devices/sbus@1f,0/SUNW,socal@0,0/sf@1,0/ ses@w5080020000000599,0:0 Logical Path:/dev/es/ses1 Physical Path:/devices/sbus@1f,0/SUNW,socal@0,0/sf@1,0/ ses@w508002000000059a,0:0 Logical Path:/dev/es/ses2 Physical Path:/devices/sbus@1f,0/SUNW,socal@0,0/sf@1,0/ ses@w5080020000000599,0:0 Logical Path:/dev/es/ses3 Physical Path:/devices/sbus@1f,0/SUNW,socal@0,0/sf@1,0/ ses@w508002000000059a,0:0 #
格納装置やデバイスに固有のデータを表示するには、display サブコマンドを使用します。
格納装置データには、格納装置の環境センス情報と、ディスクを含むすべてのサブシステムデバイスの状態が含まれます。デバイスデータには、照会、容量、および構成情報が含まれます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-7 display のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
-v |
モードセンスデータも表示されます。 |
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000、SPARCstorage Array、またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
-p |
指定したデバイスまたはサブシステムの性能情報を表示します。 |
-r |
指定したデバイスまたはサブシステムのエラー情報を表示します。 |
# luxadm display macs1 (luxadm version: 1.36 98/03/10) SENA DISK STATUS SLOT FRONT DISKS (Node WWN) REAR DISKS (Node WWN) 0 On (O.K.) 2000002037049dfa Not Installed 1 On (O.K.) 2000002037070608 On (O.K.) 200000203704a9e1 2 On (O.K.) 2000002037070498 On (O.K.) 200000203704a285 3 On (O.K.) 2000002037049f31 On (O.K.) 200000203704a252 4 On (O.K.) 20000020370705e1 On (O.K.) 2000002037049d61 5 On (O.K.) 2000002037049b32 On (O.K.) 200000203704a8f1 6 On (O.K.) 2000002037049987 On (O.K.) 200000203704a9de SUBSYSTEM STATUS FW Revision:1.05 Box ID:0 Node WWN:5080020000000598 Enclosure Name:macs1 Power Supplies (0,2 in front, 1 in rear) 0 O.K.(rev.-02)1 O.K.(rev.-02)2 O.K.(rev.-02) Fans (0 in front, 1 in rear) 0 O.K.(rev.-05)1 O.K.(rev.-00) ESI Interface board(IB) (A top, B bottom) A: O.K.(rev.-04) GBIC module (1 on left, 0 on right in IB) 0 O.K.(rev.-05)1 O.K. (rev.-05): Not Installed B: O.K.(rev.-04) GBIC module (1 on left, 0 on right in IB) 0 O.K.(rev.-05)1 O.K. (rev.-05): Not Installed Disk backplane (0 in front, 1 in rear) Front Backplane: O.K.(rev.-05) Temperature sensors (on front backplane) 0:42oC 1:42oC 2:40oC 3:39oC 4:40oC 5:42oC 6:43oC (All temperatures are NORMAL.) Rear Backplane: O.K.(rev.-05) Temperature sensors (on rear backplane) 0:37oC 1:37oC 2:39oC 3:39oC 4:39oC 5:40oC 6:42oC (All temperatures are NORMAL.) Interconnect assembly O.K.(rev.-03) Loop configuration Loop A is configured as a single loop. Loop B is configured as a single loop. Language USA English #
# luxadm display -r macs1 (luxadm version: 1.36 98/03/10) SENA Information for FC Loop on port 0 of FC100/S Host Adapter at path: /devices/sbus@1f,0/SUNW,socal@0,0:0 Version Resets Req_Q_Intrpts Qfulls Requests Sol_Resps Unsol_Resps Lips 1 0 0 0 0 0 0 2 Els_sent Els_rcvd Abts Abts_ok Offlines Onlines Online_loops 0 0 18 18 4 0 5 Information from sf driver: Version Lip_count Lip_fail Alloc_fail #_cmds Throttle_limit Pool_size 1 0 0 0 0 1024 1 TARGET ERROR INFORMATION: AL_PA Els_fail Timouts Abts_fail Tsk_m_fail Data_ro_mis Dl_len_mis Logouts 1 0 5 0 0 0 0 0 d2 0 2 0 0 0 0 0 ef 0 3 0 0 0 0 0 e8 0 0 0 0 0 0 0 e4 0 0 0 0 0 0 0 e2 0 2 0 0 0 0 0 e1 0 2 0 0 0 0 0 e0 0 0 0 0 0 0 0 dc 0 0 0 0 0 0 0 b5 0 0 0 0 0 0 0 cc 0 0 0 0 0 0 0 cb 0 0 0 0 0 0 0 ca 0 0 0 0 0 0 0 c9 0 0 0 0 0 0 0 c7 0 0 0 0 0 0 0 c6 0 0 0 0 0 0 0
inquiry サブコマンドを使用して、特定のディスクの照会情報を表示します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-8 inquiry のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000、SPARCstorage Array、またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
# luxadm inquiry macs1 INQUIRY: Physical path: /devices/sbus@1f,0/SUNW,socal@0,0/sf@1,0/ses@w5080020000000599,0:0 Vendor: SUN Product: SENA Revision: 1.05 Device type: 0xd (SES device) Removable media: no Medium Changer Element: no ISO version: 0 ECMA version: 0 ANSI version: 3 (Device complies to SCSI-3) Terminate task: no Response data format: 2 Additional length: 0x7b Command queueing: no VENDOR-SPECIFIC PARAMETERS Byte# Hex Value ASCII 51 00 00 00 00 .... 95 6d 61 63 73 31 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 macs1........... 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 ................ #
download サブコマンドを使用して、Sun StorEdge A5000 のインタフェースボード、または SPARCstorage Array のコントローラボードの FEPROM に PROM のイメージをダウンロードします。
Sun StorEdge A5000 では、ダウンロードが完了すると、Sun StorEdge A5000 がリセットされ、ダウンロードされたコードが実行されます。
SPARCstorage Array では、ダウンロードが完了したときに、SPARCstorage Array をリセットして、ダウンロードされたコードを実行する必要があります。
以下のサブシステムで使用することができます。
-s オプションを使用すると、ダウンロードによって、Sun StorEdge A5000 の FEPROM が変更されます。-s オプションは、注意して使用してください。
SPARCstorage Array のコントローラでは、ダウンロードされたファームウェアは必ず FEPROM に書き込まれるため、-s オプションは適用されません。
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
-s |
ダウンロードされたファームウェアが Sun StorEdge A5000 内の FEPROM に保存されます。-s を指定しなかった場合は、ダウンロードされたファームウェアは、電源が投入されている間のみ保存されます。 |
-f ファイル名 |
指定したファイル名の PROM のイメージをダウンロードします。ファイル名を指定しなかった場合は、デフォルトの PROM のイメージが使用されます。 Sun StorEdge A5000 のデフォルトの PROM のイメージは、ibfirmware というファイル名で /usr/lib/locale/C/LC_MESSAGES ディレクトリに格納されています。 SPARCstorage Array のデフォルトの PROM のイメージは、ssafirmware というファイル名で /usr/lib/firmware/ssa ディレクトリに格納されています。 |
-w WWN |
SPARCstorage Array 専用のオプションです。詳細は、「SPARCstorage Array の WWN の変更 (download)」の節を参照してください。 |
SPARCstorage Array のコントローラボードの WWN (World Wide Name) を変更するには、download サブコマンドを使用します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-10 download のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラのパス名です。 |
-w WWN |
SPARCstorage Array の WWN を変更します。WWN には、12 桁の 16 進数を指定 (先行ゼロが必要)します。SPARCstorage Array のコントローラの新しいイメージでは、8 バイトの WWN のうち、最下位の 6 バイトが WWN に変更されます。 |
fc_s_download サブコマンドを使用して、新しい fcode をすべての FC25/S SBus カードにダウンロードします。このカードは、SPARCstorage Array に接続する 25 MHz ホストアダプタカードです。
fc_s_download サブコマンドは、対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。
このオペレーティングシステムのバージョンと同時にリリースされた FC/S SBus カードの fcode のバージョンは、fc_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
必ず正しいファイル (/usr/lib/firmware/fc_s/fc_s_fcode) をダウンロードしてください。
FC/S カードがリセットされる可能性があるため、fc_s_download サブコマンドは、シングルユーザーモードで使用してください。
luxadm [ -v ] fc_s_download [ -F ] [ -f fcode_ファイル ]
オプション |
説明 |
---|---|
-F |
fcode を強制的にダウンロードします。ただし、ダウンロード前にユーザーの確認が必要です。 |
-f fcode_ファイル |
新しい fcode があるファイルの名前です。 [-f fcode_ファイル] オプションを指定しないで fc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが出力されます。 |
fcal_s_download サブコマンドを使用して、すべての FC100/S SBus または FC100/P PCI ホストアダプタに新しい fcode をダウンロードするか、各ホストアダプタの fcode の現在のバージョンを表示します。このホストアダプタは、StorEdge A5000 に接続する 100 MHz ホストアダプタカードです。
fcal_s_download サブコマンドは対話形式で実行されます。fcode がダウンロードされる前にユーザーによる確認を待ちます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5000
必ず正しいファイル (/usr/lib/firmware/fc_s/fcal_s_fcode) をダウンロードしてください。
起動パス内にある FC100/S SBus カードに fcode をダウンロードしないでください。他のデバイス (CD-ROM など) から起動し、fcode をダウンロードしてください。
luxadm [ -v ] fcal_s_download [ -f fcode_ファイル ]
オプション |
説明 |
---|---|
-f fcode_ファイル |
新しい fcode があるファイルの名前です。 [-f fcode_ファイル] オプションを指定しないで fc_s_download サブコマンドを起動した場合は、各 FC100/S SBus カードの fcode の現在のバージョンが表示されます。このオペレーティングシステムと同時にリリースされた FC100/S SBus カードの fcode のバージョンは、fcal_s_fcode という名前で /usr/lib/firmware/fc_s ディレクトリにあります。 |
env_display サブコマンドとさまざまな alarm サブコマンドは、SPARCstorage Array の RSM トレーの格納装置サービスカード (SES) にのみ適用されます。RSM トレーのアドレスを指定するには、SES デバイスの論理パスまたは物理パスを使用するか、コントローラとトレー番号を指定します。コントローラのアドレスを指定するには、cN または SPARCstorage Array のコントローラの物理パスを使用します。
env_display サブコマンドを使用して、SPARCstorage Array の環境情報を表示します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-13 env_display のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは RSM トレーのコントローラ番号です。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array コントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。 |
alarm_off サブコマンドを使用して、格納装置の警告音を無効にします。オプションを指定しないで起動した場合は、警告音の現在の状態が出力されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-14 alarm_off のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは RSM トレーのコントローラ番号です。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array コントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。 |
alarm_on サブコマンドを使用して、格納装置の警告音を有効にします。オプションを指定しないで起動した場合は、警告音の現在の状態が出力されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-15 alarm_on のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは単一のディスクです。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array のコントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。 |
alarm_set サブコマンドを使用して、警告音の長さ (秒単位) を設定します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-16 alarm_set のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは RSM トレーのコントローラ番号です。 |
コントローラ名 |
SPARCstorage Array のコントローラのパス名です。 |
トレー番号 |
RSM トレーのトレー番号です。 |
秒 |
時間 (秒単位) です。 |
enclosure_name サブコマンドを使用して、Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前を変更します。新しい名前は 16 文字以内で指定します。使用できる文字は、英数文字のみです。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-17 enclosure_name のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
新しい名前 |
新しい格納装置の名前です。 |
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000 の物理パス名または論理パス名です。 |
perf_statistics サブコマンドを使用して、特定の SPARCstorage Array のコントローラの性能統計情報の蓄積を有効または無効にします。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
display -p サブコマンドを使用するには、事前に性能統計情報の蓄積を有効にする必要があります。
luxadm [ -v ] perf_statistics [ -e ] パス名
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラです。 |
-e |
性能統計情報の蓄積を有効にします。 |
power_off サブコマンドを使用して、格納装置を省電力モードに設定します。
省電力モードのときは、Sun StorEdge A5000 のディスクドライブを使用することはできません。
SPARCstorage Array 内の格納装置サービスカードのアドレスを指定した場合は、RSM トレーの電源が切断されます。
Sun StorEdge A5000 内のディスクドライブのアドレスを指定した場合は、ドライブは drive off/unmated 状態に設定されます。drive off/unmated 状態に設定されると、ドライブは停止し、バイパスモードになります。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-19 power_off のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000、SPARCstorage Array、またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
power_on サブコマンドを使用して、ドライブを通常の電力モードに設定します。Sun StorEdge A5000 のディスクドライブを指定した場合は、power_on サブコマンドによって、指定したディスクが通常の起動状態に設定されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-20 power_on のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun Enterprise Network Array の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun Enterprise Network Array またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
release サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクの予約を解除します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-21 release のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000、SPARCstorage Array、またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
set_boot_dev サブコマンドを使用して、システムの PROM 内の boot-device 変数に物理デバイス名を設定します。set_boot_dev サブコマンドは、通常は対話形式で実行されます。PROM にデフォルトの起動装置が設定される場合は、確認が要求されます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-22 set_boot_dev のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
ブロック型特殊デバイスまたはマウント先です。 |
-y |
非対話形式で実行されます。確認は要求されません。 |
reserve サブコマンドを使用して、サブコマンドを発行したホストが指定したディスクを排他的に使用するように予約します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-23 reserve のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000、SPARCstorage Array、またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
start サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクを起動します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-24 start のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
-t トレー番号 |
トレー番号です。 |
パス名 |
SPARCstorage Array またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
stop サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクを停止します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-25 stop のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
-t トレー番号 |
トレー番号です。 |
パス名 |
SPARCstorage Array またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
fast_write サブコマンドを使用して、NVRAM を使用した SPARCstorage Array の書き込み性能の向上を有効または無効にします。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-26 fast_write のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは単一のディスクです。 |
-e |
SPARCstorage Array に変更内容が保存され、電源を切断しても保持されます。 |
-c |
同期書き込みのみの高速書き込みを有効にします。 |
-e |
高速書き込みを有効にします。 |
-d |
高速書き込みを無効にします。 |
nvram_data サブコマンドを使用して、特定のディスクの NVRAM の高速書き込みデータの量を表示します。このコマンドは、単一のディスクに対してのみ使用することができます。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-27 nvram_data のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは単一のディスクです。 |
purge サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクの NVRAM から、任意の高速書き込みデータをパージします。
以下のサブシステムで使用することができます。
SPARCstorage Array
purge サブコマンドは、注意して使用してください。通常は、ドライブで障害が発生した場合のみ使用します。
luxadm [ -v ] purge パス名
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは単一のディスクです。SPARCstorage Array のコントローラを指定した場合は、指定したコントローラに対応するすべてのディスクの高速書き込みデータがパージされます。 |
sync_cache サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のディスクの未処理データを NVRAM から媒体にフラッシュします。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-29 sync_cache のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
パス名 |
SPARCstorage Array のコントローラまたは単一のディスクです。SPARCstorage Array のコントローラを指定した場合は、指定したコントローラに対応するすべてのディスクの未処理データがフラッシュされます。 |
この節では、ディスクドライブや格納装置の削除、追加、交換を行う方法について説明します。Sun StorEdge A5000 での操作についての詳細は、第 3 章「Sun StorEdge A5000 ディスクアレイのホットプラグ」と『Sun StorEdge A5000 設置・サービスマニュアル』を参照してください。
remove_device サブコマンドを使用して、1 つまたは複数のデバイスをホットプラグ機能を使用して削除します。remove_device サブコマンドは、対話形式で、1 つまたは複数のデバイスのホットプラグによる削除を処理します。remove_device サブコマンドは、以下の処理を行います。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5000
SPARCstorage RSM
Sun StorEdge A5000 の場合
デバイスが使用中がどうかを確認し、使用中の場合は警告を出します。
デバイスをオフラインにします (ディスクが開かれている場合は失敗します)。
デバイスを削除する準備が整ったときに通知します。
格納装置の稼働 LED を点滅させて、取り外すデバイスを知らせます。
一覧が正しいかどうか確認を要求します。
取り外した装置の論理デバイス名を削除します。
SPARCstorage RSM の場合
デバイスをオフラインにします。
休止可能なバスを休止します。
デバイスを交換する準備が整ったときに通知します。
デバイスを交換されたことの確認を要求します。
休止可能なバスを休止解除します。
デバイスをオンラインに戻します。
luxadm [-v] remove_device [-F] {格納装置名,デバイス名..| パス名..}
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
-F |
デバイスがホストに使用されている場合やビジーの場合でも、それらのデバイスに強制的にホットプラグ操作を行います。 注意 - 使用されているデバイスを削除すると、予測できない結果を生じることがあります。通常は、-F オプションを使用せずにホットプラグ操作を行ってください。 |
格納装置名 |
Sun StorEdge A5000 の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
パス名 |
Sun StorEdge A5000 またはアレイ内の特定のディスクの物理パス名または論理パス名です。 |
# luxadm remove_device macs1,f1 WARNING!!! Please ensure that no filesystems are mounted on these device(s). All data on these devices should have been backed up. The list of devices which will be removed is: 1: Box Name "macs1" frontslot 1 Please enter 'q' to Quit OR <Return> to Continue: stopping: Drive in "macs1" front slot 1....Done offlining: Drive in "macs1" front slot 1....Done Hit <Return> after removing the device(s).
この時点で、ディスクドライブを物理的に取り外します。任意のキーを押すと以下のようなメッセージが表示されます。
Drive in Box Name "macs1" front slot 1 Removing Logical Nodes: Removing c2t1d0s0 Removing c2t1d0s1 Removing c2t1d0s2 Removing c2t1d0s3 Removing c2t1d0s4 Removing c2t1d0s5 Removing c2t1d0s6 Removing c2t1d0s7 #
insert_device サブコマンドを使用して、新規デバイス、または新規デバイスのチェーンをホットプラグ機能を使用して追加します。複数の格納装置を指定した場合は、複数のバスで並行してホットプラグによる追加を行うことができます。
以下のサブシステムで使用することができます。
Sun StorEdge A5000
SPARCstorage RSM
insert_device サブコマンドは、対話形式で、1 つまたは複数のデバイスのホットプラグによる追加を処理します。insert_device サブコマンドは、以下の処理を行います。
Sun StorEdge A5000 の場合
デバイスを安全に挿入する準備が整ったときに通知します。
一覧が正しいかどうかの確認を要求します。
新規デバイスの論理デバイス名を作成します。
デバイスの論理パス名を表示します。
SPARCstorage RSM の場合
休止可能なバスを休止します。
デバイスを挿入する準備が整ったことを通知します。
デバイスが挿入されたことの確認を要求します。
休止可能なバスを休止解除します。
luxadm [ -v ] insert_device 格納装置名,デバイス名...
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
格納装置名 |
Sun Enterprise Network Array の格納装置の名前です。 |
デバイス名 |
格納装置内の特定のディスクの名前です。 |
# luxadm insert_device, macs1,f1 The list of devices which will be inserted is: 1: Box Name "macs1" front slot 1 Please enter 'q' to Quit or <Return> to Continue: Hit <Return> after inserting the device(s).
この時点で、ディスクドライブを物理的に取り付けます。任意のキーを押すと以下のようなメッセージが表示されます
Drive in Box Name "macs1" front slot 1 Logical Nodes under /dev/dsk and /dev/rdsk : c2t1d0s0 c2t1d0s1 c2t1d0s2 c2t1d0s3 c2t1d0s4 c2t1d0s5 c2t1d0s6 c2t1d0s7 #
replace_device サブコマンドを使用して、デバイスをホットプラグ機能を使用して交換します。
replace_device サブコマンドは、対話形式で、1 つまたは複数のデバイスのホットプラグによる交換を処理します。remove_device サブコマンドは、以下の処理を行います。
デバイスをオフラインにします。
休止可能なバスを休止します。
デバイスを交換する準備が整ったときに通知します。
デバイスを交換されたことの確認を要求します。
休止可能なバスを休止解除します。
デバイスをオンラインに戻します。
以下のサブシステムで使用することができます。
表 2-32 remove_device のオプションと引数
オプション/引数 |
説明 |
---|---|
-F |
デバイスがホストに使用されている場合やビジーの場合でも、それらのデバイスに強制的にホットプラグ操作を行います。 注 - 使用されているデバイスを交換すると、予測できない結果を生じることがあります。通常は、-F オプションを使用せずにホットプラグ操作を行ってください。 |
パス名 |
SPARCstorage Array コントローラ、または特定のディスクのパス名です。 |