この章では、Solaris 8 6/00 のインストールに関する注意事項とバグ情報について説明します。本章の内容を理解してからインストールを開始してください。
Solaris 8 6/00 INSTALLATION (Multilingual) CD 中のインストール Kiosk および Solaris 8 6/00 DOCUMENTATION CD (アジア言語版) に含まれている『Solaris 8 6/00 ご使用にあたって (Intel 版)』、および印刷マニュアルの『Solaris 8 6/00 ご使用にあたって (Intel 版)』の作成後に見つかった、以下のバグの情報が追記されています。また、既存のバグ情報・注意事項の一部についても、最新の内容に変更されています。
今回の Solaris の製品名称は「Solaris 8 6/00」ですが、コード、パス名、パッケージパス名などで、「Solaris 2.8」または「SunOSTM 5.8」という名称が使用されていることがあります。コード、パス、パッケージパスなどを実際に入力または使用するときには、必ずマニュアル中に記述されている名称に従ってください。
Solaris 8 のリリース後も、ハードウェア互換リスト中の情報は更新されます。最新のハードウェア互換リストは、http://soldc.sun.com/support/drivers/hcl を参照してください。
Solaris Web Start 3.0 を使用する場合のインストールに関する情報と問題について説明します。この節に記載されている問題は、Solaris 対話式インストールプログラムを使用するときには発生しません。
Solaris 8 6/00 INSTALLATION (Multilingual) CD に含まれる Solaris Web Start 3.0 が、システム内で Solaris fdisk パーティションを検出できない場合は、Solaris fdisk パーティションを作成する必要があります。
既存の fdisk パーティションのサイズを変更すると、そのパーティション上のすべてのデータが自動的に削除されます。データのバックアップをとってから、Solaris fdisk パーティションを作成してください。
Solaris Web Start 3.0 でインストールを行うには、2 つの fdisk パーティションが必要です。
Solaris fdisk パーティション
通常の Solaris fdisk パーティションです。
x86 BOOT fdisk パーティション
IA システムをミニルートから起動するための、10 M バイトの fdisk パーティションです。ミニルートは、Solaris fdisk パーティションのスワップスライス上に置かれます。
Solaris Web Start 3.0 は、x86 BOOT fdisk パーティションの存在を検出した場合は、そのパーティションを使用します。検出しなかった場合は、Solaris fdisk パーティションを分割し、10M バイトの x86 BOOT fdisk パーティションを作成します。
x86 BOOT fdisk パーティションは手動では作成しないでください。
Solaris 8 より前のオペレーティング環境では、x86 BOOT fdisk パーティションは作成されません。Solaris Web Start 3.0 は x86 BOOT fdisk パーティションを必要とするので、Solaris Web Start 3.0 を使用して Solaris 8 より前のオペレーティング環境を Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードすることはできません。本件に関しては、「アップグレードに関する注意事項とバグ情報」でも説明しています。
Solaris 8 INSTALLATION (Multilingual) CD を使用して Solaris 8 オペレーティング環境をインストールする場合に、ネームサービスとして DNS を選択し、プロキシとしてホスト名を入力すると、インストール Kiosk が DNS を正しく検索しないため、ネットワーク接続を確立することができません。次のメッセージが表示されます。
Connection Failure |
回避方法: インストール Kiosk が、プロキシサーバーの IP アドレスを解決できるようにするために、次の手順を行なってください。
端末エミュレータのウィンドウを開きます。
nscd デーモンを起動して、Kiosk がプロキシサーバーの IP アドレスを解決できるようにします。
# /usr/sbin/nscd |
この問題が発生しないようにするためには、ホスト名ではなく IP アドレスを HTTP プロキシとして入力してください。
ネットワークゲートウェイは、他のネットワークと通信するために使用されます。ゲートウェイシステムには複数のネットワークインタフェースアダプタが含まれており、各アダプタはそれぞれ異なるネットワークに接続します。
Solaris 8 6/00 INSTALLATION (Multilingual) CD を使用して Solaris 8 6/00 オペレーティング環境をゲートウェイシステムにインストールした場合、Solaris Web Start 3.0 は一次ネットワークインタフェースを使用してシステム情報を収集します。システムを認識するための情報を代替ネットワークインタフェースを使用して収集するように、Solaris Web Start 3.0 で指定することはできません。
回避方法: 一次ネットワークインタフェース以外のインタフェースを使用してシステム情報を収集するように指定するには、次のいずれかの方法を行なってください。
sysidcfg ファイルを作成して、システムの認識に使用するネットワークインタフェースを指定してください。
sysidcfg ファイルの作成および変更についての詳細は、『Solaris 8 のインストール (上級編)』の「sysidcfg ファイルによる事前設定」および sysidcfg(4) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 8 6/00 SOFTWARE 1 of 2 CD を使用して、対話式インストールで Solaris 8 6/00 オペレーティング環境をインストールしてください。システムをネットワークに接続するように指定し、システム認識に使用する代替ネットワークインタフェースをリストから選択してください。
Solaris 8 6/00 INSTALLATION (Multilingual) CD を使用してインストールすると、/var/sadm/system/logs/cd0_install.log ファイルに次のようなエラーメッセージが出力されます。
cpio: Cannot chown() "/tmp/x86_boot/solaris", errno 22, Invalid argument cpio: Error during chown() of "/tmp/x86_boot/solaris/boot.bin", errno 22, Invalid argument cpio: Cannot chown() "/tmp/x86_boot/solaris/boot.bin", errno 22, Invalid argument |
このメッセージは、IA BOOT パーティションからブートするために必要なファイルの所有権を、Solaris Web Start 3.0 が変更できないことを示しています。IA BOOT パーティションは PCFS ファイルシステムなので chown コマンドをサポートしていません。このために cpio エラーが発生します。
回避方法: インストールは問題なく行われるので、このエラーメッセージは無視してください。
Solaris Web Start 3.0 で、次のようなディスクを選択するためのメッセージが表示されますが、インストールを終了するための選択記号がメッセージ中に表示されません。
以下のディスクがシステム上に見つかりました。 1) /dev/dsk/c0t0d0 2) /dev/dsk/c0t1d0 q) 終了 Solaris インストールプログラムソフトウェアを置くディスクを選択するか、 を選択して Solaris Installer を終了してください。 |
回避方法:インストールを終了する場合は、「q」を選択してください。
英語の AnswerBook ドキュメントは、Solaris 8 DOCUMENTATION CD (英語 + ヨーロッパ言語版) に含まれており、アジア言語版の DOCUMENTATION CD には含まれていません。
英語の AnswerBook ドキュメントは、Solaris Web Start 3.0 のデフォルトインストールでインストールされます。カスタムインストールの場合は、「製品の選択」画面で「Solaris 8 Documentation European」の「European Collections for Solaris 8」が選択されている場合にインストールされます。
また、「Solaris 8 Documentation European」と「Solaris 8 Documentation Asian」の両方に「AnswerBook2 Documentation Server」が含まれていますが、どちらも同じものです。両方を選択してもインストールには問題ありませんが、どちらか一方が選択されていれば十分です。
Solaris Web Start 3.0 は、選択したソフトウェアグループ、ロケール、製品に応じて必要な CD を挿入するように要求し、インストールを行います。
Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD には、「開発者システムサポート」以上のソフトウェアグループとアーリーアクセス・ソフトウェア (Appcert 2.1、Live Upgrade 1.0、DiskSuite 4.2.1、Solaris Management Console 2.0、SunScreen 3.1 Lite) が含まれています。
「開発者システムサポート」以上のソフトウェアグループおよび アーリーアクセス・ソフトウェアを選択した場合、Solaris Web Start 3.0 は、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了すると SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入するように要求します。その後、LANGUAGES CD や DOCUMENTATION CD をインストールした後に再度 SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入するように要求します。これは、アーリーアクセス・ソフトウェアをインストールするためで、Solaris ソフトウェアをインストールするためではありません。メッセージに従って SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入し、アーリーアクセス・ソフトウェアのインストールを行なってください。
Solaris 8 6/00 からアーリーアクセス・ソフトウェアに SunScreen 3.1 Lite が追加されましたが、Solaris Web Start 3.0 では SunScreen 3.1 Lite をインストールすることができません。SunScreen 3.1 Lite をインストールする場合は、Solaris 8 6/00 をインストールしたシステム上で、Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれているアーリーアクセス・ソフトウェア用の Solaris Web Start 2.1.0 (Solaris_8/EA/installer または Solaris_8/EA/products/SunScreen_3.1_Lite/installer) を使用してください。インストール前に、「日本語、フランス語、中国語 (簡体字) ロケールで SunScreen をインストールすると、不要な文字がメッセージ中に表示される (バグ ID: 4336336)」をお読みください。
Solaris Web Start 3.0 または Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD のアーリーアクセス・ソフトウェア用の Solaris Web Start 2.1.0 (Solaris_8/EA/installer または Solaris_8/EA/products/Solaris_Management_Console_2.0/installer) を使用して Solaris Management ConsoleTM をインストールできません。
回避方法:Solaris Management Console をインストールするには、pkgadd(1M) コマンドを使用してください。インストールの詳細は、Solaris Management Console の README (Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD の Solaris_8/EA/products/Solaris_Management_Console_2.0/README) を参照してください。
Solaris Web Start 3.0 のインストールにおいて「製品の選択」画面で、Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれている Live Upgrade または Solaris Management Console を選択した場合、インストール画面の一部が英語で表示されます。
Live Upgrade または Solaris Management Console を、Solaris 8 6/00 SOFTWARE 2 of 2 CD のアーリーアクセス・ソフトウェア用の Solaris Web Start 2.1.0 (Solaris_8/EA/installer または Solaris_8/EA/products/<product_name>/installer) を使用してインストールする場合も、インストール画面の一部が英語で表示されます。
Solaris Web Start 3.0 は、システムにビデオアダプタがあることを検出した場合にはグラフィカルユーザーインタフェースを起動し、そうでない場合にはコマンド行ユーザーインタフェースを起動します。
kdmconfig でウィンドウシステムを構成し、Solaris Web Start 3.0 がグラフィカルユーザーインタフェースで起動されたとしても、ウィンドウシステムの構成が正しくないまたは不完全な場合には、Solaris Web Start 3.0 は途中でインストールを終了してしまうことがあります。
ウィンドウシステムを正しく構成できない可能性がある場合 (たとえば、未サポートのビデオカードがシステムに搭載されているなど) は、kdmconfig で「Bypass」を選択して、明示的にコマンド行インタフェースを起動してください。または、 tip(1) 接続による Solaris Web Start 3.0 のコマンド行インタフェースを使用してください。
対話式インストールを使用する場合のインストールに関する情報と問題について説明します。
IA (Intel Architechure) ベースのシステムを Solaris 8 6/00 オペレーティング環境にアップグレードする場合は、インストールを開始する前に、「DiskSuite でデータが失われる可能性がある (バグ ID: 4121281)」の説明を必ずお読みください。
Solaris 8 では、インストールするロケールを選択する機構が変更されました。Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7 では、一部のロケールは、選択するソフトウェアグループ (ソフトウェアクラスタ) によって、インストールするロケールを決定していました。Solaris 8 では、新しいインストールインタフェースが導入され、地域を選択することによって必要なロケールを決定します。このため Solaris 8 では、Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7 よりも柔軟にオペレーティングシステムのインストール時にシステム構成をカスタマイズすることができます。
初期インストールの場合、インストールするロケールは「地域の選択」画面で選択してください。ただし、C ロケール (POSIX ロケール) と en_US.UTF-8 ロケール (Unicode ロケール) は、自動的にインストールされます。
従来のリリースからのアップグレードインストールの場合、「地域の選択」画面でいくつかのロケール (アップグレードするシステムによって使用できるロケールは異なる) が自動的に選択されています。これは、Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7 では、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、スウェーデン語の一部のロケールがシステム上に暗黙のうちにインストールされていたためです。
Unicode ロケール (UTF-8) では、複数言語の文字を入力することができます。Unicode ロケールは、アジア言語の各ロケールで提供される入力方式を利用しているので、アジア言語の文字を入力するには、その言語に対応するロケールをインストールする必要があります。たとえば、韓国語の文字入力を可能にするには、ko.UTF-8 ロケールをインストールしてください。
Solaris 8 または Solaris 8 6/00 オペレーティング環境のインストール時に、デフォルトロケールを UTF-8 に設定した場合、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了し、システムがリブートした後、インストールプログラムの起動に失敗することがあります。
これは、UTF-8 ロケールとインストールプロセス中の JavaTM ソフトウェアとの処理が正しく行われないために発生するメモリー不足が原因です。メモリー不足は、システムのメモリー容量によって発生する場合と発生しない場合があります。
回避方法:UTF-8 ロケールで対話式インストールが失敗した場合は、UTF-8 ロケール以外のロケールを使用してインストールし直してください。インストールの失敗にかかわらず、Solaris 8 または Solaris 8 6/00 オペレーティング環境のインストールの完了後には、UTF-8 ロケールと Java ソフトウェアとの処理が正しく行われるようにするためのパッチ 108653-08 を必ず適用してください。
以下に示すコントローラのいずれかを使用するディスク上に 8G バイトを超えるパーティションを作成すると、インストールされたシステムが正常に動作しません。
Solaris オペレーティング環境のインストールプログラムは、ドライバが 8G バイトを超えるパーティションをサポートしないことを検知できません。したがって、エラーを表示せずにインストールを続けますが、システムをリブートしようとするとリブートは失敗します。
システムをリブートできたとしても、ブートデバイスや追加されたパッケージに関連する他の変更が原因となって、後で異常終了します。これらのドライバに関連するディスクコントローラは、次のとおりです。
Symbios 53C896 ベースのコントローラ (symhisl)
AMI MegaRAID コントローラ (mega)
Compaq 53C8xx ベースの SCSI コントローラ (cpqncr)
回避方法 : symhisl、mega、cpqncr などのドライバによって稼動するディスクコントローラを持つシステムに、ディスクの最初の 8G バイトを超える大きなパーティションをインストールしないでください。
Solaris 8 オペレーティング環境には、サイズの大きいパーティションをインストールするための新しい機能が追加されています。DPT PM2144UW コントローラの BIOS は、LBA (論理ブロックアドレス指定, Logical Block Addressing) をサポートしていなければなりません。最新の BIOS は、LBA アクセスを完全にサポートしています。問題が発生した場合は、ほかの DPT コントローラモデルにも影響します。
回避方法 : Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードする前に、 DPT PM2144UW コントローラの BIOS が最新のバージョンであることを確認してください。
システムに DPT コントローラがインストールされているかどうかは、次の手順で確認できます。
次のコマンドを実行します。
prtconf -D
名前 dpt が表示されたら、カードの構成ユーティリティを起動して、機種や BIOS のバージョンに関する情報を取得します。
BIOS をフラッシュするか、最新の BIOS EPROM をインストールして、DPT PM2144UW コントローラをアップグレードします。すべての DPT コントローラの最新の BIOS イメージについては、http://www.dpt.com を参照してください。
これで、システムを Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードできます。
Solaris 8 オペレーティング環境には、サイズが大きいパーティションをインストールできる新しい機能が含まれています。システム BIOS は Logical Block Addressing (LBA) をサポートしている必要がありますが、BIOS バージョン GG.06.13 は LBA アクセスをサポートしていません。このような衝突を Solaris ブートプログラムは処理できません。この問題は他の HP Vectra システムにも影響します。
このシステムをアップグレードすると、HP システムはブートしなくなります。暗い画面上に点滅する下線が表示されるだけです。
回避方法 : HP Vectra XU シリーズシステムを最新の BIOS バージョン GG.06.13 で、Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードしないでください。Solaris 8 オペレーティング環境では、これらのシステムはサポートされていません。
ブートパスはハードディスクコードを使用しないため、ブートフロッピーディスクまたはブート CD でシステムをブートすることができます。、ブート可能デバイスとしてネットワークまたは CD-ROM ドライブの代わりに、ハードディスクを選択してください。
デフォルトでは、Solaris ata デバイスドライバは、ATA/ATAPI デバイスに対して DMA (Direct Memory Access) 機能を無効にします。Solaris 8 オペレーティング環境は、DMA 機能が無効になっている状態で正しく動作します。
パフォーマンスを向上させるために DMA 機能を有効にする方法については、「PCI-IDE システム上で DMA が無効になる」を参照してください。
DiskSuiteTM metadb 複製には、DiskSuite 構成データの一部にドライバ名が含まれています。Solaris オペレーティング環境 2.5.1 または 2.6 を実行する IA ベースのシステムでは、SCSI ドライバ名は cmdk です。cmdk ドライバは、Solaris 8 オペレーティング環境では sd ドライバに置換されています。
回避方法 : Solaris 8 オペレーティング環境へのアップグレード中にデータを損失しないようにするには、DiskSuite が動作している IA システムのアップグレードを開始する前に、メタデバイス構成をテキストファイルに保存し、metadb 複製を削除してください。IA システムのアップグレード後に、DiskSuite のコマンド行インタフェースを使用してメタデバイス構成を復元してください。
『Solstice DiskSuite 4.2 ご使用にあたって』には、metadb 構成の保存、metadb 複製の削除、IA システムの Solaris 8 オペレーティング環境へのアップグレード、DiskSuite のバージョン 4.2 へのアップグレード、メタデバイス構成の復元について、それぞれの手順が記載されています。Solairs 8 オペレーティング環境には、これらの手順を自動化する Bourne シェルスクリプトが含まれています。
CD を使用して対話式 CUI インストールを行うと、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストール終了後、システムがリブートします。リブート時に kdmconfig 画面で「Bypass」を選択後、ウィンドウシステムの構成を促すプロンプト「Enter root password:」が表示された時に Ctrl-D を入力してウィンドウシステムを構成しないと、インストールする媒体を選択する際に java.Lang.NullPointerException が発生し、インストール処理がループします。
回避方法:システムのリブート時に、kdmconfig を使用してウィンドウシステムを構成してください。
ネットワークを介するブートは、IA システムの一次ネットワークインタフェース上で実行する必要があります。
一次ネットワークインタフェースは、ネットワークインタフェースの選択とインストールを繰り返すことによって特定できますが、「Boot Solaris」メニューの最初または最後にリストされているネットワークデバイスが一次ネットワークインタフェースであることが多いです。
一次ネットワークインタフェースを特定できたら、ハードウェア構成を変更しない限り、システムをブートする度に一次ネットワークインタフェースは変わりません。ハードウェア構成を変更した場合、変更したハードウェア構成によって、一次ネットワークインタフェースが変更される場合と変更されない場合があります。
一次ネットワークインタフェース以外のネットワークインタフェースからブートした場合、ブートシステムがハングし、ブートサーバーに接続できなくなります。この問題は、システムがブートサーバーのクライアントとして登録されていない場合にも発生します。
「コアシステムサポート」でインストールされるべき日本語パッケージは、次のとおりです。
パッケージ | ロケール | パッケージが含まれる CD |
---|---|---|
SUNWjeuc, SUNWjfpr, SUNWjfpu | ja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 | SOFTWARE 1 of 2 |
SUNWjpck | ja_JP.PCK | SOFTWARE 1 of 2 |
SUNWju8 | ja_JP.UTF-8 | SOFTWARE 1 of 2 |
SUNWjeuce, SUNWjfpre, SUNWjfpue | ja, ja_JP.PCK, ja_JP.UTF-8 | LANGUAGES |
SUNWjpcke | ja_JP.PCK | LANGUAGES |
SUNWju8e | ja_JP.UTF-8 | LANGUAGES |
CD による対話式インストールにおいて、ソフトウェアグループとして「コアシステムサポート」を選択した場合、インストールするロケールとして日本語ロケールを選択しても、LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージはインストールされません。これは、SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが完了し、システムがリブートした後、コアシステムの環境で LANGUAGES CD のインストールを起動できないためです。
回避方法:CD を使用して対話式インストールを行なった場合は、インストール終了後、システムにログインし、次のように pkgadd(1M) コマンドを使用して LANGUAGES CD に含まれる日本語パッケージをインストールしてください。
# cd /cdrom/sol_8_600_lang_ia/components/Japanese/i386/Packages # pkgadd -d . SUNWjeuce SUNWjfpre SUNWjfpue SUNWjpcke SUNWju8e |
対話式インストールで LANGUAGES CD に含まれるパッケージをインストールするには、LANGUAGES CD のイメージを含むインストールサーバーを使用してください。Solaris Web Start 3.0 では、CD を使用して LANGUAGES CD のインストールを行うことができます。
Solaris ソフトウェアのインストール中であるにもかかわらず、「Solaris ソフトウェアのインストール - 実行中」のスケールがインストールの完了を示す場合があります。
スケールがインストールの完了を示した後も、インストールプログラムによってパッケージが追加されている可能性があるので、インストールが完了したかどうかをスケールの表示で判断しないでください。すべてのインストール処理が完了すると、プロンプト # が表示されます。
インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力されることがあります。
Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated. |
Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated |
回避方法 : 警告メッセージは無視してください。警告メッセージが表示されても問題は発生しません。
Java プログラムのパスに # が含まれていると、プログラムを実行した時に次のようなメッセージが表示されます。
Exception in thread "main" java.lang.NoClassDefFoundError Volume Management (vold) sometimes uses a pound sign in a path when creating directory names: |
回避方法 : # を削除してください。または Java インストールウィザードを使用しないでください。
ヘッドレスシステムに日本語端末から tip(1) 接続によるインストールを行う場合、言語の選択画面で「Japanese」を選択すると端末タイプの選択画面は日本語で表示されますが、それ以降のすべてのインストール画面は英語で表示されます。
また、sysidcfg ファイルで system_locale に日本語ロケールを設定した場合、すべてのインストール画面は英語で表示されます。
回避方法 : インストール画面が英語で表示されるだけで、インストール後のシステムのデフォルトロケールは、インストール時に選択したロケールに設定されます。なお、シリアル端末のシステムにインストールする場合は、言語の選択画面で「English」を選択してください。
カスタム JumpStart インストールを使用する場合のインストールに関する情報と問題について説明します。
カスタム JumpStart インストールは、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD をインストールした後、Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD および Solaris 8 LANGUAGES CD をインストールしません。
回避方法 : 「コアシステムサポート」ソフトウェアグループまたは「エンドユーザーシステムサポート」ソフトウェアグループを Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD に含まれる基本ロケール (部分ロケールともいい、ユーザーインタフェースの翻訳を含まない) 環境のみで利用する場合は、SOFTWARE 2 of 2 CD および LANGUAGES CD をインストールする必要はありません。
「開発者システムサポート」、「全体ディストリビューション」、「全体ディストリビューションと OEM サポート」のいずれかのソフトウェアグループをインストールする場合は、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD、SOFTWARE 2 of 2 CD、LANGUAGES CD を含むインストールサーバーを使用して、ネットワーク上でカスタム JumpStart インストールを行なってください。詳細は、『Solaris 8 のインストール (上級編)』の 「JumpStart ディレクトリをサーバー上に作成する方法」を参照してください。
なお、プロファイルフロッピーディスクを使用したカスタム JumpStart インストールを行う場合は、次の手順に従って Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD、LANGUAGES CD をインストールしてください。
カスタム JumpStart による Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD のインストールが終了したら、システムをリブートします。
システムにログインします。
Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
installer コマンドを実行します。インストール画面に従ってソフトウェアをインストールします。
Solaris 8 LANGUAGES CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
installer コマンドを実行します。インストール画面に従ってソフトウェアをインストールします。
旧リリースの Solaris がインストールされているシステムを、Solaris 8 6/00 にアップグレードする場合の注意事項とバグについて説明します。
アップグレードオプションによって Solaris 8 6/00 をインストールする場合、Solaris 2.5.1 以降のシステムからのアップグレードをサポートします。それより前のリリースからのアップグレードは保証されません。
x86 BOOT パーティションに関する制限事項のために、Solaris 8 6/00 INSTALLATION (Multilingual) CD の Solaris Web Start 3.0 を使用して、Solaris 8 より前の IA システムを Solaris 8 6/00 へアップグレードすることはできません。Solaris 8 より前の IA システムでは、対話式インストールを使用して Solaris 8 6/00 へのアップグレードを行なってください。
「ロケール選択機構の変更」で説明したように、Solaris 8 から、インストールするロケールを選択する機構が変更されました。このため、対話式インストールを使用して Solaris 8 より前のシステムを Solaris 8 6/00 へアップグレードすると、既存システムのインストール時に明示的にインストールしなかったロケールが「地域の選択」画面で自動的に選択されます。これは、既存システムのインストール時に明示的に指定していないロケールのソフトウェアが、暗黙のうちにインストールされていたためです。
既存システムのインストール時にインストールするロケールとして明示的に指定しなかったロケールが含まれている地域を、「地域の選択」画面で選択解除することができます。余分なロケールをそのまま選択解除せずにアップグレードを行なっても問題はありません。アップグレードしたシステムには、アップグレード前と同じレベルのロケール環境がサポートされます。ただし、既存のシステムに明示的にインストールしたロケールは、「地域の選択」画面で削除することはできません。
Solaris 8 DOCUMENTATION CD (英語 + ヨーロッパ言語版) あるいは Solaris 8 DOCUMENTATION CD (アジア言語版) がインストールされている Solaris 8 のシステムを Solaris Web Start 3.0 を使用してアップグレードする際に、インストールされている DOCUMENTATION CD を Solaris 8 6/00 DOCUMANTATION CD にアップグレードすると、同じ AnswerBook2 コレクションが複数表示されます。
回避方法 1: 以下のように ab2admin コマンドを使用して、複数表示されているコレクションのうち Solaris 8 のコレクションを削除してください。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o del_coll -t "Solaris 8 Release Documents Collection - Japanese" # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o del_coll -t "Solaris 8 Installation Collection - Japanese" # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o del_coll -t "Solaris 8 Installation Collection - Japanese" # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o del_coll -t "Solaris 8 Software Developer Collection - Japanese" # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o del_coll -t "Solaris 8 Software Developer Collection - Japanese" # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o restart # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o scan |
回避方法 2: AnswerBook2 上の「オプション」メニューから「個人用ライブラリの変更」を選択し、複数表示されているコレクションのうち Solaris 8 のコレクションを選択解除して、そのコレクションを非表示にしてください。
Solaris 2.5.1 に同梱されていた「日本語 Solaris 2.5.1 PC 漢字コード開発キット」がインストールされているシステムをアップグレードする場合、それをサポートするパッケージ (SUNWjpr、SUNWjpu、SUNWjpxw、SUNWjpdt) は自動的に削除されます。ja_JP.PCK ロケール環境をインストールするには、「言語の選択」画面で「Japanese PC Kanji (ja_JP.PCK)」を追加選択してください。
Solaris 2.6 から、cs00 は「コアシステムサポート」ソフトウェアグループには含まれなくなりました。「コアシステムサポート」でインストールされた Solaris 2.5.1 システムをアップグレードすると、システム上から cs00 をサポートするシステムファイルが削除されます。
「コアシステムサポート」で cs00 を利用する場合は、「エンドユーザーシステムサポート」以上のソフトウェアグループを選択するか、インストール後に pkgadd コマンドにより次のパッケージをインストールしてください。
SUNWjc0r : Japanese Kana-Kanji Conversion Server cs00 Root File
SUNWjc0u : Japanese Kana-Kanji Conversion Server cs00 User Files
なお、かな漢字入力機能を持たない漢字表示可能な端末や端末エミュレータ上で日本語を入力するためのフロントエンドプロセッサ mle を利用する際にも、cs00 が必要になります。
Solaris 8 オペレーティング環境には、Solaris 7 の Priority Paging 機能を包含する、新しいファイルシステムキャッシュアーキテクチャが導入されています。Solaris 8 オペレーティング環境では、システム変数 priority_paging を設定しないでください。Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードする時に、システム変数 priority_paging を /etc/system から削除する必要があります。
新しいキャッシュアーキテクチャでは、ファイルシステムの動作で発生する仮想メモリーシステムへの負荷の大部分が削減されます。これによって、メモリーページング統計のダイナミクスが変わり、システムメモリーの監視機能がより簡素化されます。ただし、従来とは大幅に異なる統計値が出される場合もあることを、メモリー動作を解析する時またはパフォーマンス監視のしきい値を設定する時には留意する必要があります。主な相違点は次のとおりです。
ページ要求の量が多くなります。負荷が大きいファイルシステム動作中には、通常の処理とみなす必要があります。
空きメモリーの量が多くなります。これは、ファイルシステムキャッシュの大規模コンポーネントも空きメモリー量として計算されるようになったためです。
システム全体で利用可能なメモリーが不足しない限り、走査率はほぼゼロになります。通常のファイルシステム入出力中に空きリストを置き換えることを目的として走査を行うことはなくなりました。
Solaris 8 へのアップグレードを行うと、アップグレード時に設定したデフォルトロケールがシステムのデフォルトロケールに正しく設定されない場合があります。
CD を使用した対話式アップグレードの場合、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD の インストールの終了後、自動ブートしたシステムが英語環境で起動し、SOFTWARE 2 of 2 CD および LANGUAGES CD のインストール画面が英語で表示されることがあります。
回避方法:アップグレード終了後、システムのデフォルトロケールを /etc/default/init ファイルの LANG 環境変数に設定してください。
Solaris 8 へのアップグレードにおいて、Solaris 8 LANGUAGES CD の日本語ロケールのパッケージをインストールすると、ログファイル Solaris_8_Japanese_Localization_install.B* 中に次のような警告メッセージが出力される場合があります。
WARNING: /usr/dt/appconfig/appmanager/ja/Desktop_Controls <no longer a symbolic link>
回避方法 : 警告が出力されているファイルは正しくインストールされており問題はありませんので、警告メッセージは無視してください。
この問題は、Solaris 2.5.1 と Solaris 2.5.1 アンバンドル CDE オペレーティング環境を実行しているシステムのうち、アンバンドル CDE の場所を /usr/dt 以外のディレクトリにインストールしたシステムに影響します。これらのシステムでは、インストール先の CDE を指すシンボリックリンクが /usr/dt に作成されています。
Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードすると、CDE が /usr/dt に再インストールされ、アップグレード前にインストールしていた CDE へのシンボリックリンクは削除されます。アップグレード前にインストールしていた CDE 自体は、削除されないで残ります。
アップグレードで、ファイルシステムの再配置に関連する処理が行われる場合、アップグレードに失敗します。ファイルシステム再配置で、新しい CDE に必要な /usr/dt の容量が考慮されないためです。このアップグレードの失敗は、アップグレードの完了時までわかりません。アップグレードに失敗すると、容量が足りないことを示すメッセージがアップグレードログ中に出力されます。
回避方法 : インストールしたアンバンドル CDE をアンインストールしてから、Solaris 8 オペレーティング環境へのアップグレードを開始してください。 アンインストールは、Solaris 2.5.1 CDE の CD から install-cde スクリプトを使用して行うことができます。CDE を削除するためには、必ず -uninstall フラグを付けてこのスクリプトを実行する必要があります。
Solaris 7 オペレーティング環境を実行しているシステムに、Solaris Easy Access Server (SEAS) 3.0 CD-ROM から WBEM 1.0 をインストールしている場合は、Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードする前に WBEM 1.0 のパッケージを削除してください。WBEM 1.0 がインストールされたままアップグレードすると、Solaris WBEM Services 2.0 が起動しません。また、CIM Object Manager の起動にも失敗します。この場合、次のエラーメッセージが表示されます。
File not found: /opt/sadm/lib/wbem/cimom.jar |
回避方法 : Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードする前に、WBEM 1.0 パッケージを手作業で削除してください。削除には、pkgrm コマンドを使用してください。
pkginfo コマンドを実行して、WBEM 1.0 パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
% pkginfo | grep WBEM |
スーパーユーザーになります。
コマンドを実行して、WBEM 1.0 のパッケージをすべて削除します。
# pkgrm SUNWwbapi # pkgrm SUNWwbcor # pkgrm SUNWwbdev # pkgrm SUNWwbdoc # pkgrm SUNWwbm |
各ロケールのメッセージおよびヘルプに関するパッケージが入っているときは、それらのパッケージも削除します。以下は日本語版の例です。
# pkgrm SUNWjewbi # pkgrm SUNWjewbs # pkgrm SUNWjwbd |
SUNWeeudt パッケージのインストールが部分的に失敗したことを示す次のようなメッセージが、アップグレードログに出力されます。
Doing pkgadd of SUNWeeudt to /. ERROR: attribute verification of </a/usr/dt/appconfig/types/ru_RU.KOI8-R/datatypes.dt> failed pathname does not exist ... Installation of <SUNWeeudt> partially failed. pkgadd return code = 2 |
回避方法: アップグレード完了後に、次の手順を実行してください。
次のように入力して、SUNWeeudt パッケージを削除します。
# pkgrm SUNWeeudt |
Solaris 8 6/00 SOFTWARE 1 of 2 CD またはインストールサーバーを使用して、 SUNWeeudt パッケージをインストールします。
例:Solairs 8 6/00 SOFTWARE 1 of 2 CD を使用した場合
# cd /cdrom/sol_8_600_ia/s2/Solaris_8/Product # pkgadd -d . SUNWeeudt |
Solaris 8 のインストール全般に関する注意事項とバグ情報を説明します。
SunScreen 3.1 Lite のインストールにおいて、「SunScreen 3.1 Lite is Early Access Software」という画面が表示され、以下のメッセージが含まれています。
This software is offered for evaluation purposes only and is not recommended or intended for commercial, production, or any non-trial deployment or use. Sun's product warranties do not extend to this software. |
SunScreen は正式サポート製品ですので、上記インストール画面のメッセージは無視してください。
SunScreen 3.1 Lite のインストールにおいて、日本語、フランス語、中国語 (簡体字) のいずれかのロケールで、Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD のアーリーアクセス・ソフトウェア用の Solaris Web Start 2.1.0 (Solaris_8/EA/installer または Solaris_8/EA/products/SunScreen_3.1_Lite/installer) を起動すると、英語で表示されるメッセージがありますが、そのメッセージの先頭に「XX_」、末尾に「_XX」という不要な文字が表示されます。
例:ja ロケールで installer を起動した場合
ja_SunScreen 3.1 Lite is Early Access Software_ja ja_Please select one or both of the following_ja |
回避方法:不要な文字を無視するか、C ロケールで installer を起動してください。
システムにインストールしたアーリーアクセス・ソフトウェアの SunScreen 3.1 Lite を Solaris Product Registry を使用してアンインストールすると、パッケージの削除に失敗してアンインストールできません。エラーメッセージがログファイルに出力されます。
回避方法:pkgrm(1M) コマンドを使用して、SunScreen 3.1 Lite のパッケージをアンインストールしてください。
システムにインストールしたアーリーアクセス・ソフトウェアの Appcert を Solaris Product Registry を使用してアンインストールしようとすると、 java.lang.NoClassDefFoundError が発生してアンインストールできません。
回避方法:pkgrm(1M) コマンドを使用して、Appcert のパッケージをアンインストールしてください。
CD を使用した対話式インストール、または Solaris Web Start 3.0 のインストールを日本語表示で行うと、ログファイル /var/sadm/system/logs/webstart_launch.log_YYYY_MM_DD_TTTT 中に不正な文字が出力される場合があります。
回避方法:不正な文字の部分は、CD からのインストールを行うための各 CD の起動に関するメッセージです。インストールされた CD のログは、 /var/sadm/install/logs 配下に作成されていますので、こちらのログでインストール結果を確認してください。
同梱されている CD を、その CD に含まれている Solaris Web Start 2.x (installer) を使用して日本語ロケール (日本語表示) でインストールしているときに、スワップ容量の不足のためインストールが失敗することがあります。この場合、コンソールにエラーメッセージが表示されますが、エラーメッセージは次のように文字化けしています。
RunCmd Error:java.io.IOException: ???????????????????? |
回避方法 : 同梱されている CD に含まれている Solaris Web Start 2.x は、実行時におよそ 50M バイトのメモリーを消費します。Solaris Web Start 2.x を使用してインストールする場合は、swap -s コマンドなどで空きスワップ容量を確認し、不足している場合は、メモリーの消費量が多いアプリケーションを終了するか、スワップファイルを作成してスワップ領域を追加してください。詳細は、swap(1M) のマニュアルページを参照してください。
選択したデフォルトロケールに関係なく、install_log、upgrade_log などの Solaris のインストールログファイルは、EUC (ja ロケール) テキストとして生成されます。
回避方法 : コードコンバータで変換して参照するか、テキストエディタなどの GUI ツールを ja ロケールで起動して参照してください。
Solaris 8 では、日本語入力システムとして、ATOK12、Wnn6、ATOK8、cs00 を利用できます。これらは LANGUAGES CD (cs00 の一部は SOFTWARE CD) に含まれており、「エンドユーザーシステムサポート」以上のソフトウェアグループでデフォルトでインストールされます。
ただし、複数言語入力環境で利用できる日本語入力システムは、ATOK12 または cs00 です。Wnn6 および ATOK8 は、複数言語入力環境では利用できません。
デフォルトのキーボードは US-English タイプになっているため、構成用補助ブートフロッピーディスクの「Identified Devices」画面で以下のように表示されます。
ISA: System keyboard (US-English) |
[ ] with Windows keys [ ] without Windows keys |
設定後は、「Identified Device」画面で次のように表示されます。
ISA: System keyboard (Japanese(106)) |
日本語 109 キーボードに追加された Windows キーは、Solaris では使用できません。日本語 109 キーボードでは、日本語 106 キーボードと同じ機能を利用できます。
日本語 106/109 キーボードを使用しているシステムの場合、Device Configuration Assistant で「Japanese (106)」を選択しないでインストールを行うと、Solaris のブート時に、周辺デバイスの設定不備の可能性を示す次のメッセージが表示されます。
The peripheral device configuration may be incomplete or incorrect... |
Solaris をインストールする前に日本語 106 キーボードを利用すると、一部キーボード上の印字と実際の入力が異なります。次の表を参照してください。
表 3-1 日本語キーボード上の印字と実際の入力文字OADG 規格の日本語キーボード上の印字 | 実際の入力文字 |
---|---|
" | @ |
& | ^ |
' | & |
( | * |
) | ( |
Shift-0 | ) |
= | _ |
‾ | + |
^ | = |
¥ | 割り当てなし |
| | 割り当てなし |
@ | [ |
` | { |
[ | ] |
{ | } |
+ | : |
: | ' |
* | " |
] | ¥ |
} | | |
_ | 割り当てなし |
¥ | 割り当てなし |
半角 / 全角 | ‾ |
Shift-半角 / 全角 | ' |
英語および日本語以外のロケールをインストールする場合に発生するバグについて説明します。
Solaris 7 3/99、Solaris 7 5/99、Solaris 7 8/99、Solaris 7 11/99 オペレーティング環境から Solaris 8 6/00 オペレーティング環境へのアップグレードを行うと、次のようなエラーメッセージがアップグレードログに出力されることがあります。
Doing pkgadd of SUNWplow to /. pkgadd: ERROR: unable to create package object </a/usr/openwin/share/locale/de.ISO8859-15>. file type <s> expected <d> actual unable to remove existing directory at </a/usr/openwin/share/locale/de.ISO8859-15> .... Installation of <SUNWplow> partially failed. pkgadd return code = 2 Doing pkgadd of SUNWpldte to /. WARNING: /a/usr/dt/appconfig/types/de.ISO8859-15 may not overwrite a populated directory. ...... pkgadd: ERROR: /a/usr/dt/appconfig/types/de.ISO8859-15 could not be installed. ....... Installation of <SUNWpldte> partially failed. pkgadd return code = 2 |
この警告は、Solaris 8 6/00 で、アップグレードログに示されたディレクトリがシンボリックリンクからディレクトリに変わったパッケージがインストールされ、さらにディレクトリがシンボリックリンクのままのパッケージもインストールしようとするために発生します。ただし、このエラーによってシステムのオペレーティング環境に問題は発生しません。
回避方法: 問題は発生しないので、上記のエラーメッセージは無視してください。
フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語のロケールでは、一部のダイアログのユーザーインタフェースや、オンラインヘルプ中のダイアログボックスが、英語で表示されます。また、インストール中に表示できるヘルプが、上記の各言語に翻訳されていません。
「コアシステムサポート」ソフトウェアグループをインストールすると、ヨーロッパ言語ロケールにおけるウィンドウ処理、インストール、64 ビットサポート、フォントに関連するソフトウェアもインストールされてしまいます。ただし、これらのソフトウェアに必要な容量はわずかなので、このバグによる実質的な問題はありません。
Solaris 対話式インストールのダイアログにおいて、タイトルはスウェーデン語で表示されますが、以下に示す部分以降がスウェーデン語に翻訳されていないため、英語で表示されます。
You'll be using the initial option ..... |
Solaris 8 6/00 INSTALLATION (Multilingual) CD を使用して、インストール画面の表示言語をフランス語ロケールにして Solaris 8 6/00 オペレーティング環境をインストールすると、インストールを行うために使用する CD のタイトルが Solaris Web Start 3.0 で表示されません。
回避方法: Solaris 8 6/00 INSTALLATION CD を使用して、インストール画面の表示言語を英語にして Solaris 8 6/00 オペレーティング環境をインストールしてください。
フランス語およびイタリア語のロケールで、本来は CD のタイトルが表示されるべき箇所に {0} と表示されることがあります。
上記のロケールを使用して Solaris 8 オペレーティング環境をインストールすると、一部のインストール画面が英語で表示されます。また、これらの言語に翻訳されたパッケージが一部インストールされません。次のような警告メッセージが表示されます。
XView warning: "de" kann nicht als Sprachumgebungs-Kategorie Ausgabesprache (gesetzt 端ber Umgebungsvariable(n)) verwendet werden, wenn Standardspracheauf"de_AT.ISO8859-15" gesetzt ist (Server Package) XView warning: Requested input method style not supported. (Server package) |
回避方法: ドイツ語またはフランス語の ISO8859-1 ロケールを使用して、Solaris オペレーティング環境をインストールしてください。
Web Start Kiosk のプロキシを設定するダイアログに「OK」ボタンと「Cancel」ボタンがありますが、ドイツ語の Web Start Kiosk ではこれらのボタンが「Undefined」と表示されます。左側のボタンが「OK」で、右側のボタンが「Cancel」ボタンです。