Solaris 8 のソフトウェア開発 (追補)

タイプ DL_TPR および DL_FDDI : SNAP 処理

メディアタイプ DL_TPR および DL_FDDI については、GLD は 255 より大きい SAP 値と結合された Stream に、最小限の SNAP (Sub-Net Access Protocol) 処理を実装します。0 〜 255 の範囲の SAP 値は LLC SAP 値であり、メディアパケットフォーマットによって通常どおりに伝送されます。255 より大きい SAP 値には、LLC ヘッダーに従属し、16 ビット Ethernet V2 スタイルの SAP 値を伝送する SNAP ヘッダーが必要です。

SNAP ヘッダーは、宛先 SAP 0xAA が指定された LLC ヘッダーとして伝送されます。SAP 値が 255 より大きい発信パケットには、GLD は LLC+SNAP ヘッダーを作成します。このヘッダは、必ず次のような形式になります。


AA AA 03 00 00 00 XX XX

XX XX は、Ethernet V2 スタイルの type に対応する 16 ビットの SAP を表します。これがサポートされる唯一の SNAP ヘッダーのクラスです。ゼロ以外の OUI フィールドおよび 03 以外の LLC 制御フィールドは、SAP 0xAA を持つ LLC パケットとみなされます。これ以外の SNAP フォーマットを使用するクライアントは、LLC を使用し、SAP 0xAA に結合する必要があります。

着信パケットは上記のフォーマットに準拠しているかどうかが検証されます。このフォーマットに準拠するパケットは、そのパケットの 16 ビット SNAP タイプに結合された Stream と照合されるとともに、LLC SNAP SAP 0xAA と一致するとみなされます。

LLC SAP として受信されたパケットは、メディアタイプ DL_ETHER の箇所で説明したように、LLC SAP と結合されているすべての Stream に渡されます。