Solaris 8 のシステム管理 (追補)

UFS スナップショットの削除

UFS スナップショットを作成する際、バッキングストアファイルがリンクされないように指定することができます。これは、そのバッキングストアファイルが、スナップショットが削除された後で削除されることを示します。UFS スナップショットを作成する際に -o unlink オプションを指定しない場合は、後で手動で削除する必要があります。

バッキングストアファイルは、バッキングストアファイルを削除するために -o unlink オプションを使用した場合はスナップショットが削除されるまで、そうでなければ手動で削除するまで、ディスクスペースを使用します。

UFS スナップショットを削除するには

スナップショットは、システムをリブートするか、あるいは fssnap -d コマンドを使用してファイルシステムのスナップショットを含むファイルシステムのパスを指定することで、削除できます。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 削除するスナップショットを特定します。


    # fssnap -i
    
  3. そのスナップショットを削除します。


    # fssnap -d  /file-system
    Deleted snapshot 1.
  4. (オプション) スナップショットの作成時に -o unlink オプションを使用しなかった場合は、そのバッキングストアファイルを手動で削除する必要があります。


    # rm /file-system/backing-store-file
    

例 - UFS スナップショットの削除

以下は、unlink オプションを使用しなかった場合の、スナップショットを削除する例です。


# fssnap -i
    0    /    1    /usr
# fssnap -d /usr
 Deleted snapshot 1.
# rm /scratch/usr.back.file