Solaris 8 のシステム管理 (追補)

Timeout オプションにおける変更点

次の表では、Timeout オプションにおける変更点についての情報を示します。特に、この sendmail オプションには、いくつかの新しいキーワードと、ident の新しい値が追加されています。Solaris オペレーティング環境では、この表に示されているキーワードのデフォルトの値を変更する必要はありません。しかし、変更を行う場合には、keyword=value 構文を使用します。value は時間の間隔です。次の例を参照してください。


O Timeout.keyword=value   # 構成ファイル用
-OTimeout.keyword=value   # コマンド行用
define(`m4_name', value) # m4 構成用

注 –

セキュリティ上のリスクを避けるため、コマンド行からこのオプションを設定すると、sendmailroot アクセス権を放棄します。


表 21–9 Timeout の新規の設定値および更新された設定値

キーワード 

デフォルト値 

説明 

control

2m

m4 名: confTO_CONTROL

制御ソケット要求を満たすためだけに使用される時間の合計を制限します。 

ident

5s

m4 名: confTO_IDENT

IDENT パケットをドロップするサイトへのメーリングに関連する一般的な遅延を防ぐため、デフォルトは 30 秒ではなく、5 秒になっています。 

queuereturn

5d

m4 名: confTO_QUEUERETURN

now を含めると、エントリは、配信を試行することなく、待ち行列からただちに返されます。

resolver.retrans

varies

m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS

リゾルバの再伝送時間の間隔を秒数で設定します。この値は、resolver.retrans.firstresolver.retrans.normal に適用されます。

resolver.retrans.first

varies

m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS_FIRST

メッセージ配信の最初の試みに対する、リゾルバの再伝送時間の間隔を秒数で設定します。 

resolver.retrans.normal

varies

m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS_NORMAL

最初の配信の試みを除くすべてのリゾルバのルックアップに対する、リゾルバの再伝送時間の間隔を秒数で設定します。 

resolver.retry

varies

m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY

リゾルバの照会を再伝送する回数を設定します。この値は Timeout.resolver.retry.firstTimeout.resolver.retry.normal に適用されます。

resolver.retry.first

varies

m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY_FIRST

メッセージ配信の最初の試みに対する、リゾルバの照会を再伝送する回数を設定します。 

resolver.retry.normal

varies

m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY_NORMAL

最初の配信の試みを除くすべてのリゾルバのルックアップに対する、リゾルバの照会を再伝送する回数を設定します。