次の表では、Timeout オプションにおける変更点についての情報を示します。特に、この sendmail オプションには、いくつかの新しいキーワードと、ident の新しい値が追加されています。Solaris オペレーティング環境では、この表に示されているキーワードのデフォルトの値を変更する必要はありません。しかし、変更を行う場合には、keyword=value 構文を使用します。value は時間の間隔です。次の例を参照してください。
O Timeout.keyword=value # 構成ファイル用 -OTimeout.keyword=value # コマンド行用 define(`m4_name', value) # m4 構成用 |
セキュリティ上のリスクを避けるため、コマンド行からこのオプションを設定すると、sendmail は root アクセス権を放棄します。
キーワード |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|
control |
2m |
m4 名: confTO_CONTROL 制御ソケット要求を満たすためだけに使用される時間の合計を制限します。 |
ident |
5s |
m4 名: confTO_IDENT IDENT パケットをドロップするサイトへのメーリングに関連する一般的な遅延を防ぐため、デフォルトは 30 秒ではなく、5 秒になっています。 |
queuereturn |
5d |
m4 名: confTO_QUEUERETURN 値 now を含めると、エントリは、配信を試行することなく、待ち行列からただちに返されます。 |
resolver.retrans |
varies |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS リゾルバの再伝送時間の間隔を秒数で設定します。この値は、resolver.retrans.first と resolver.retrans.normal に適用されます。 |
resolver.retrans.first |
varies |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS_FIRST メッセージ配信の最初の試みに対する、リゾルバの再伝送時間の間隔を秒数で設定します。 |
resolver.retrans.normal |
varies |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRANS_NORMAL 最初の配信の試みを除くすべてのリゾルバのルックアップに対する、リゾルバの再伝送時間の間隔を秒数で設定します。 |
resolver.retry |
varies |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY リゾルバの照会を再伝送する回数を設定します。この値は Timeout.resolver.retry.first と Timeout.resolver.retry.normal に適用されます。 |
resolver.retry.first |
varies |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY_FIRST メッセージ配信の最初の試みに対する、リゾルバの照会を再伝送する回数を設定します。 |
resolver.retry.normal |
varies |
m4 名: confTO_RESOLVER_RETRY_NORMAL 最初の配信の試みを除くすべてのリゾルバのルックアップに対する、リゾルバの照会を再伝送する回数を設定します。 |