SolarisTM スマートカードを使用すると、Solaris 8 デスクトップ環境に安全にログインできます。スマートカードはプラスチック製のカードです。このカードをカードリーダーに挿入するだけで、システムにアクセスできます。このマニュアルでは、スマートカードを使用して認証を行うためのシステムとスマートカードの構成方法について説明します。また、構成後のスマートカードの使用方法についても説明します。
このマニュアルは、スマートカードを設定および管理するシステム管理者を対象としています。ここでの説明を理解するためには、認証やそれに関連するネットワークセキュリティの概念について十分に理解している必要があります。これらの概念については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』の「システムセキュリティの管理の概要」を参照してください。
スマートカードを使ってシステムに安全にログインする方法については、第 9 章「スマートカードの使用 (タスク)」を参照してください。また、スマートカードの概念については、「スマートカードによるログイン」も参照してください。
章 |
説明 |
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スマートカードによる認証方法を紹介し、スマートカードの動作について説明します。 |
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SmartCard Console を起動する作業について、CDE デスクトップを使用する方法と Solaris コマンド行を使用する方法を説明します。 |
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カードリーダーの設定作業について説明します。 |
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スマートカードの設定の概要について説明します。 |
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スマートカードの設定について、SmartCard Console を使用する方法とコマンド行インタフェースを使用する方法を説明します。 |
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スマートカードのデフォルトの属性がサイトのセキュリティ要件に合わない場合、スマートカードの構成を変更する作業について説明します。 |
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スマートカードの構成を変更する作業について説明します。 |
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スマートカードの管理作業および保守作業について説明します。 |
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スマートカードの使用方法について説明します。 |
第 1 章から第 8 章までは、システム管理者またはセキュリティ管理者を対象としています。第 9 章は、スマートカードのユーザーを対象としています。
Solaris スマートカードは、Solaris 管理ツールおよび Solaris のコマンドや手順と合わせて使用できます。Solaris のインストールや管理の手順についての詳細は、次のマニュアルを参照してください
『Solaris 8 インストールガイド (SPARC 版)』
『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』
『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』
『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』
システムに付属するその他のソフトウェアマニュアル
専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。
http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、「IA」という用語は、Intel 32 ビットのプロセッサアーキテクチャを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro、Pentium II、Pentium II Xeon、Celeron、Pentium III、Pentium III Xeon の各プロセッサ、および AMD、Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。