DHCP クライアントをサポートするために必要なサーバーの数は、データストアに何を使用するかによって異なります。次の表は、1 つの DHCP サーバーで DHCP/BOOTP クライアントをいくつまでサポートできるかをデータストア別に示したものです。
表 2–1 予想される最大クライアント数
データストア |
最大クライアント数 |
---|---|
テキストファイル |
10,000 |
NIS+ |
40,000 |
バイナリファイル |
100,000 |
この最大数は一般的な指針であり、絶対的な数ではありません。DHCP サーバーのクライアントの能力は、クライアントが 1 秒間にいくつのトランザクションを処理する必要があるかに大きく依存します。一方、サーバーがサポートできるクライアントの数は、クライアントのリース期間と使用パターンで大きく変わります。たとえば、リースが 12 時間に設定され、ほとんどのユーザーが夜にシステムを停止し、朝の同じ時間にシステムを開始するとします。この場合、多数のクライアントが同時にリースを要求するので、サーバーは、毎朝ピークトランザクションを処理できなければなりません。したがってこのような環境では、DHCP サーバーは、リース期間がこれより長い環境や、ケーブルモデムのように常時接続されているデバイスで構成される環境に比べて、少ないクライアントしかサポートできません。
各データストアについては、データストアの選択 を参照してください。