Solaris 8 のインストール (上級編)

第 10 章 ネットワーク上で Solaris ソフトウェアをインストールする準備 (概要)

この章では、DVD または CD メディアからではなくネットワークから Solaris ソフトウェアをインストールする場合にネットワークとシステムをどのように設定する必要があるかを説明します。

ネットワークインストールの計画

この節では、ネットワークからインストールを行う前に認識しておくべき事柄を説明します。ネットワークインストールを利用すると、Solaris 8 ディスクイメージへのアクセス権を持つインストールサーバーと呼ばれるシステムから、ネットワーク上のほかのシステムに Solaris ソフトウェアをインストールできます。その場合には、まず Solaris 8 DVD または CD メディアの内容をインストールサーバーのハードディスクにコピーする必要があります。これで、任意の Solaris インストール方法を使用して Solaris ソフトウェアをネットワーク上でインストールできます。

ネットワークインストールに必要なサーバー

ネットワーク上で Solaris オペレーティング環境をインストールするには、次のサーバーがネットワーク上に存在する必要があります。

図 10–1 は、ネットワークインストールに使用される一般的なサーバー構成を示したものです。

図 10–1 ネットワークインストールサーバー

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DHCP によるネットワークインストールパラメータの指定

DHCP を使用する場合は、個別のブートサーバーを作成する必要はありません。インストールサーバーを作成し終わったところで、add_install_client コマンドを使用してネットワークにクライアントを追加します。add_install_client コマンドの -d オプションを指定すると、DHCP を使用してネットワークから Solaris をインストールできるようにクライアントシステムを設定できます。DHCP は、インストールに必要なネットワークパラメータを提供します。インストールパラメータ用の DHCP オプションについての詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。