Solaris 8 のインストール (上級編)

JumpStart ディレクトリをサーバー上に作成する方法


注 –

この手順では、システムがボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにディスクを管理する方法の詳細は、http://docs.sun.com 上の Solaris 9 System Administration Collection に含まれている『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。Solaris 9 のリリース前には、Solaris 9 アーリーアクセスの『System Administration Guide: Basic Administration』を参照してください。Solaris 9 アーリーアクセスのマニュアルを参照する方法については、『Solaris 8 2/02 新規機能の概要』の「アーリーアクセス」をご覧ください。


  1. JumpStart ディレクトリを作成するサーバーに、スーパーユーザーとしてログインします。

  2. サーバーに JumpStart ディレクトリを作成します。


    # mkdir -m 755 jumpstart_dir_path
    

    jumpstart_dir_path は、JumpStart ディレクトリの絶対パスです。

    たとえば、次のコマンドは、ルートファイルシステムに jumpstart というディレクトリを作成し、アクセス権を 755 に設定します。


    # mkdir -m 755 /jumpstart
    
  3. /etc/dfs/dfstab ファイルを編集します。次のエントリを追加してください。


    share -F nfs -o ro,anon=0 jumpstart_dir_path
    

    たとえば、次のエントリは /jumpstart ディレクトリを共有します。


    share -F nfs -o ro,anon=0 /jumpstart
    
  4. shareall と入力して Enter を押します。

  5. サンプルのカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリにコピーするかどうか決定します。

    • コピーしない場合は、手順 8 へ進みます。

    • コピーする場合は、次の表を利用して次に行う作業を決定します。

    例のコピー元 

    実行すべき作業 

    プラットフォームに対応した Solaris 8 DVD または Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD 

    サーバーの CD-ROM ドライブに、Solaris 8 DVD または Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD を挿入します。 

    ボリュームマネージャが自動的に CD をマウントします。 

    ローカルディスク上で使用されているプラットフォーム用の Solaris 8 DVD イメージまたは Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD イメージ

    Solaris 8 DVD イメージまたは Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 イメージが配置されている場所にディレクトリを移動します。たとえば、次のようにコマンドを入力します。  


    cd /export/install

  6. サンプルのカスタム JumpStart ファイルを、プロファイルサーバーの JumpStart ディレクトリにコピーします。


    # cp -r media_path/Solaris_8/Misc/jumpstart_sample/* jumpstart_dir_path
    

    media_path

    ローカルディスク上の CD、DVD、またはイメージのパス。 

    jumpstart_dir_path

    カスタム JumpStart ファイルの例を配置する、プロファイルサーバー上のパス。 

    たとえば、次のコマンドは、jumpstart_sample ディレクトリをプロファイルサーバー上の /jumpstart ディレクトリにコピーします。


    cp -r /cdrom/sol_8_sparc/s0/Solaris_8/Misc/jumpstart_sample/* /jumpstart
    
  7. サンプル JumpStart ファイルを更新し、それらのファイルがサイトの環境内で動作するようにします。

  8. JumpStart ディレクトリの所有者が root で、そのアクセス権が 755 に設定されていることを確認します。

  9. ネットワーク上のシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるように設定します。

    詳細は、すべてのシステムがプロファイルサーバーにアクセスできるようにする方法を参照してください。