第 4 章 NetFile

この章では、NetFile とその操作について説明します。NetFile の設定については、第 10 章「NetFile の設定」を参照してください。

NetFile の概要

NetFile はリモートファイルシステムとリモートディレクトリへのアクセスと操作を可能にする、ファイルマネージャアプリケーションです。

SRA の NetFile コンポーネントは、Java1 と Java2 アプレットとして使用できます。ブラウザに Java2 プラグインをインストールしていない場合は、Java1 アプレットを使用できます。Java2 アプレットのインタフェースは改善され、より使いやすくなっています。

サポートされるファイルアクセスプロトコル

NetFile では FTP、JCIFS (Windows)、および NFS プロトコルを使用してリモートシステムにアクセスできます。NetFile には次のファイルアクセスプロトコル機能が含まれています。

ユーザーが AUTODETECT を指定してシステムを追加すると、NetFile は次のシーケンスで使用プロトコルを自動的に検出します。

ポート 21 で FTP サーバーのホストをチェックします。FTP 応答に文字列「NetWare」が含まれていれば、NETWARE ホストと見なされます。

ポート 2049 で NFS サーバーのホストをチェックします。

ポート 139 で Windows のホストをチェックします。

上のすべてに該当しない場合、ホストタイプの判別が不可能であるというメッセージが表示されます。

要求されるホストとの接続には、最初に検出されるファイルシステムのタイプが使用されます。ホストの検出順序は、Identity Server の管理コンソールで変更できます。



注	サーバーが標準以外のポートで稼動していると、接続に失敗します。

NetFile では、使用するファイルサーバーおよびプロトコルをユーザーが選択できます。

次に、それぞれのプロトコルについて、サポートされるプラットフォームを示します。

表 4-1 ファイルシステムとサポートされるプロトコル
ファイルシステム / プロトコル	プラットフォーム
NFS	Solaris 2.6 以降
JCIFS	Windows 95/98/NT/2000/ME/XP
FTP	Novell Netware の Novell FTP 5.1 サーバー Windows 4.0 の MS FTP サーバー 4.0 Windows 2000 の MS FTP サーバー 5.0 Solaris FTP サーバー WU_FTP 2.6.1 ProFTPD 1.2.8 vsFTPd 1.2.0



注	Novelｌ Netware は FTP サーバーを通じてのみサポートされ、ネイティブアクセスを通じてはサポートされません。



注	NetFile を使用して ProFTPD サーバーにファイルをアップロードするには、ProFTPD サーバーが稼動するホストの proftpd.conf ファイルで「AllowStoreRestart」を「on」に設定する必要があります。

NetFile へのアクセスの有効化

SRA をインストールすると、インストール時に指定した組織に対してだけ NetFile サービスが登録されます。

組織とユーザーに対して NetFile を有効にするには

NetFile アクセスを必要とする組織に NetFile サービスを登録します。

NetFile サービスに基づいて NetFile ポリシーを作成し、NetFile へのアクセスを必要とする組織とロールに NetFile ポリシーを割り当てます。

NetFile へのアクセスを必要とする各ユーザーに NetFile を割り当てます。

ポリシーとサービスの作成と割り当てについては、『Identity Server 管理ガイド』を参照してください。

NetFile のロギングの有効化

NetFile のロギングを有効にするには、Identity Server ロギングサービスを使用するログの場所を指定します。ログファイルの名前は srapNetFile です。デフォルトでは、/var/opt/SUNWam/logs ディレクトリ内にあります。

UNIX 認証の設定

UNIX認証を有効化するには

Identity Server 管理コンソールに管理者としてログインします。

管理コンソールの「アイデンティティ管理」タブを選択します。

左側の表示パネルの「表示」ドロップダウンメニューから「サービス」を選択します。

右側の表示パネルに「UNIX」が表示されている場合は、UNIX を登録する必要があります。

UNIX サービスを登録するには、「UNIX」の横にあるチェックボックスにチェックマークを付けて「登録」をクリックします。

左側の表示パネルの「UNIX」の横にある矢印をクリックし、「作成」をクリックします。

サービスのテンプレートが作成されます。

「保存」をクリックします。

管理コンソールからログアウトします。

root または Identity Server のユーザーとして Identity Server を再起動します。次のように実行されるように設定されています。

/etc/init.d/amserver startall

doUnix プロセスが実行されていることを確認します。

ps -ef | grep doUnix

UNIX認証を設定するには

設定ポートで、次のようにローカルホストに telnet 接続します。

telnet localhost 58946

UNIX ヘルパーの待機ポート番号を入力します。

待機ポートにデフォルト値 57946 を指定します。

UNIX ヘルパーセッションのタイムアウト値を秒単位で入力します。

UNIX ヘルパーの最大セッション数を入力します。

「doUnix configured successfully」というメッセージが表示されます。

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