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Sun Java System Portal Server 6 2004Q2 管理ガイド 

第 13 章
登録サービスの管理

この章で説明する内容は次のとおりです。


概要

登録サービスを利用することで、ユーザーは多くの情報を網羅する興味対象のプロファイルを作成できます。このリリースでサポートされる情報ソースには、カテゴリ、ディスカッション、検索可能ドキュメントが含まれます。ユーザーが登録チャネルにアクセスするたびに、プロファイルは最新の情報で更新されます。登録チャネルは、ユーザーが定義したカテゴリ別ドキュメントやディスカッションのプロファイルエントリと一致するヒット回数 (関連情報) を要約します。

検索サービスは、次のように使用されます。

結果は、一致情報の数を示すリンクとしてプロファイルエントリに表示されます。ユーザーがこのリンクをクリックすると、その一致自体の詳細が表示されます。

カテゴリ登録では、ユーザーがリンクをクリックすると検索チャネルが表示されます。ここには、興味対象の特定のドキュメントが標準のカテゴリ検索結果の形式で要約されます。登録チャネルは、より詳細な情報への入り口として機能します。

プロファイラ機能により、指定した興味対象のコンテンツが変更された場合に、メールで通知できます。プロファイラは、Identity Server からユーザーの登録情報を入手し、検索サービスから結果を取り込んで、メール通知をユーザーに送信します。プロファイラは、スケジュール設定して組織レベルで特定の時間に実行できます。


登録サービスの管理

管理者は、登録サービスを有効化、または無効化することができます。登録サービスは、次のレベルで管理できます。

ルートレベル

登録サービスのルートレベルの管理では、システム全体を対象に、タイプ別 (カテゴリ、ディスカッション、保存される検索) の登録のデフォルト最大数を設定します。ルートレベルでの登録サービスの定義については、「ルートレベルで登録サービスを定義するには」を参照してください。

組織レベル

登録サービスの組織レベルの管理では、システム全体を対象に、タイプ別 (カテゴリ、ディスカッション、保存される検索) の登録のデフォルト最大数を上書きします。組織レベルでの登録サービスの定義については、「組織レベルで登録サービスを定義するには」を参照してください。

組織ユーザーレベル

組織ユーザーレベルでの登録サービスの管理では、ユーザーの登録サービスの設定を編集します。管理者は、ユーザーのサービスデータを次のように管理できます。

ユーザーの登録サービスの管理については、「ユーザーの登録サービスを管理するには」を参照してください。

ルートレベルで登録サービスを定義するには

  1. Sun Java System Identity Server 管理コンソールにログインし、「サービス設定」タブを選択します。
  2. 左のパネルにある「Portal Service 設定」メニューから「登録」サービスを選択します。
  3. 次の項目のデフォルト値を変更します。
    • カテゴリ登録の最大数: ユーザーが登録できるカテゴリの最大数を指定する
    • ディスカッション登録の最大数: ユーザーが登録できるディスカッションの最大数を指定する
    • 保存される検索の最大数: 保存できる検索の最大数を指定する
  4. 次のボタンを選択します。
    • 指定した値を保存するときは「保存」
    • 変更した値を元に戻すときは「リセット」

組織レベルで登録サービスを定義するには

  1. Sun Jaca System Identity Server 管理コンソールにログインし、組織の「表示」プルダウンメニューから「サービス」を選択します。
  2. 左のパネルにある「Portal Service 設定」メニューから「登録」サービスを選択します。
  3. メニューバーの「組織」の下にある「プロファイラの開始」をブラウズします。
  4. ロボットを開始する曜日と時刻 (時間と分) を選択します。

  5. メニューバーの「組織」の下にある「プロファイラの停止」をブラウズします。
  6. ロボットを停止する曜日と時刻 (時間と分) を選択します。

  7. 次の項目のデフォルト値を変更します。
    • 競合の解決レベル: 「最も高い」、「高め」、「高」、「中」、「低」、「低め」、「最低」に設定できる
    • カテゴリ登録の最大数: ユーザーが登録できるカテゴリの最大数を指定する
    • ディスカッション登録の最大数: ユーザーが登録できるディスカッションの最大数を指定する
    • 保存される検索の最大数: 保存できる検索の最大数を指定する
  8. 次のボタンを選択します。
    • 指定した値を保存するときは「保存」
    • 変更した値を元に戻すときは「リセット」
    • 「削除」

ユーザーの登録サービスを管理するには

  1. 管理コンソールにログインし、組織の「表示」プルダウンメニューから「ユーザー」を選択します。
  2. 「ユーザー」を選択します。
  3. 右のパネルにユーザー情報が表示されます。

  4. 「表示」プルダウンメニューから「登録」を選択します。
  5. ユーザーの登録を編集するためのページが表示されます。

  6. 登録の定義を編集します。
  7. 登録のタイプごとに、登録を追加または消去します。形式は次のとおりです。

    • カテゴリの登録
    • label | target category | scope | lapsed time

      ここで

      label

      編集される登録に与えられる論理参照で、文字列として指定する必要がある。必須フィールド

      target category

      ABC:DEF:GHI という形式の文字列で指定する必要がある

      scope

      検索クエリー。検索演算子を含む有効な検索文字列として指定する必要がある

      lapsed time

      次のいずれかの値を指定する必要がある

      • 0 = すべて
      • 7 = 1 週間以内
      • 30 = 1 ヶ月以内
      • 180 = 6 ヶ月以内
      • 365 = 1 年以内

    • ディスカッションの登録
    • label | target discussion RD's URL | scope | lapsed time | minimum rating

      ここで

      label

      編集される登録に与えられる論理参照で、文字列として指定する必要がある。必須フィールド

      target discussion RD's URL

      ディスカッションの URL と一致する文字列を指定する必要がある。ディスカッションの編集時に、ユーザーは登録チャネルを使用してこの値を変更することができない

      scope

      検索クエリー。検索演算子を含む有効な検索文字列として指定する必要がある

      lapsed time

      次のいずれかの値を指定する必要がある

      • 0 = すべて
      • 7 = 1 週間以内
      • 30 = 1 ヶ月以内
      • 180 = 6 ヶ月以内
      • 365 = 1 年以内

      minimum rating

      最小重要度に基づくフィルタ

    • 保存される検索
    • label | target category | scope | lapsed time

      ここで

      label

      編集される登録に与えられる論理参照で、文字列として指定する必要がある。必須フィールド

      target category

      ABC:DEF:GHI という形式の文字列で指定する必要がある

      scope

      検索クエリー。検索演算子を含む有効な検索文字列として指定する必要がある

      lapsed time

      次のいずれかの値を指定する必要がある

      • 0 = すべて
      • 7 = 1 週間以内
      • 30 = 1 ヶ月以内
      • 180 = 6 ヶ月以内
      • 365 = 1 年以内

登録チャネルの使用

登録チャネルには、カテゴリ登録、ディスカッション登録、および保存される検索などのタイプ別に登録が表示されます。登録のタイプごとに、次の情報が表示されます。

エンドユーザーは、登録チャネルの「編集」ボタンを利用して、すべての登録の更新と登録解除を行えます。登録の一致するエンドユーザーへの通知は、登録チャネルでグループ化されます。通知は、登録チャネルの更新時に生成されます。管理者は、チャネルの refreshTime プロパティを設定して、一定時間、コンテンツのキャッシュを実際に描画することができます。エンドユーザーが refreshTime パラメータより短い時間内に登録チャネルのコンテンツを複数回更新しようとしても、コンテンツは実際のデータからは生成されず、キャッシュから読み取られます。refreshTime チャネルのプロパティの値は、秒単位で設定できます。

ドキュメントが次の条件に一致すると、新規ドキュメントとしてエンドユーザーに通知されます。

カテゴリに登録するには

  1. サンプルデスクトップにログインします。
  2. カテゴリには、次の方法で登録できます。

    • カテゴリをブラウズする: これには「登録」リンクが含まれる
    • カテゴリを示す検索結果: これには「登録」リンクが含まれる
    • カテゴリ内の検索結果: これには「カテゴリに登録」リンクが含まれる
  3. 登録するカテゴリの隣にある登録用リンクを選択します。
  4. 登録情報を指定するページが表示されます。

  5. 次の情報を指定します。
    • 登録の名前: カテゴリの名前
    • ターゲットカテゴリ: カテゴリの名前
    • 検索の範囲: 「検索」テキストフィールドと同様のクエリー文字列
    • 検索対象期間: 指定したカテゴリへの登録対象となる期間。「すべて」、「1 週間以内」、「1 ヶ月以内」、「6 ヶ月以内」、「1 年以内」に設定できる
  6. 「完了」ボタンを選択します。
  7. 登録のリストにカテゴリが追加されます。

ディスカッションに登録するには

  1. サンプルデスクトップにログインします。
  2. ディスカッションへの登録は、ディスカッションを表示するリンクから行えます。これには、「登録」リンクが含まれます。

  3. 登録するディスカッションの「登録」リンクを選択します。
  4. 登録情報を指定するページが表示されます。

  5. 次の情報を指定します。
    • 登録の名前: カテゴリの名前
    • ターゲットカテゴリ: カテゴリの名前
    • 検索の範囲: 「検索」テキストフィールドと同様のクエリー文字列
    • 検索対象期間: 指定したカテゴリに登録する期間。「すべて」、「1 週間以内」、「1 ヶ月以内」、「6 ヶ月以内」、「1 年以内」に設定できる
    • 重要度: この重要度以上が登録の対象となるしきい値
  6. 「完了」ボタンを選択します。
  7. これで、ディスカッションに登録されます。

検索を保存するには

  1. サンプルデスクトップにログインします。
  2. 「検索」タブを開き、ドキュメントを検索します。
  3. 検索結果のページが表示されます。

  4. 結果リストの上に表示される登録のリンクをクリックします。
  5. 登録情報を指定するページが表示されます。

  6. 次の情報を指定します。
    • ラベル: 保存される検索のラベル
    • 検索の範囲: 「検索」テキストフィールドと同様のクエリー文字列
    • 検索対象期間: 指定した検索結果を登録する期間。「すべて」、「1 週間以内」、「1 ヶ月以内」、「6 ヶ月以内」、「1 年以内」に設定できる
  7. 「完了」ボタンを選択します。
  8. これで、検索結果が保存されます。


ディスカッション

ここでは、次の内容について説明します。


ディスカッションの概要

ディスカッションは、トピックと特定のドキュメントに関連付けられています。これは、既存のドキュメントを追加して、それについて話し合ったり、独自のトピックを作成する強力な手段です。特定のドキュメントや新しいトピックに関する情報を簡単に共有することができます。

Sun Java System Portal Server ソフトウェアのディスカッション機能には、ディスカッションスレッド、ドキュメントまたは新規トピックに基づくディスカッションの開始、ディスカッションの検索、ディスカッションの重要度設定が含まれます。デフォルトでは、匿名ユーザー用のサンプルポータルでも Discussions チャネルを利用できます。ただし、匿名ユーザーはディスカッションに登録したり、Discussions チャネルを編集したりすることはできません。

DiscussionLite チャネルと Discussions チャネルは DiscussionProvider に基づいています。検索チャネルの JSP と同様に、クエリーの部分と表示の部分があり、デスクトップテーマを使用します。

DiscussionProvider

DiscussionProvider は、デスクトップテーマを使用する JSP プロバイダです。これは、検索タグライブラリと API を使用して、バックエンドの検索サービスからデータを取得します。ディスカッションとコメントは、異なるリソースディスクリプタ (RD) としてディスカッションデータベースに格納されます。DiscussionProvider がサポートする内容は次のとおりです。

DiscussionProvider のディスプレイプロファイル XML コード

コード例 13-1 は、DiscussionProvider のディスプレイプロファイル XML コードを示しています。

コード例 13-1 DiscussionProvider プロバイダのディスプレイプロファイル XML コード  

<Provider name="DiscussionProvider" class="com.sun.portal.providers.jsp.JSPProvider">

    <Properties>

        <String name="title" value="*** Discussions Provider ***"/>

        <String name="description" value="*** DESCRIPTION ***"/>

        <String name="refreshTime" value="0" advanced="true"/>

        <String name="helpURL" value="en/desktop/discussions.htm" advanced="true"/>

        <String name="fontFace1" value="Sans-serif"/>

        <String name="productName" value="Sun Java System Portal Server"/>

        <String name="contentPage" value="discussionContent.jsp"/>

        <String name="editPage" value="discussionEdit.jsp"/>

        <String name="processPage" value="discussionDoEdit.jsp"/>

        <Boolean name="isEditable" value="true" advanced="true"/>

        <String name="editType" value="edit_subset" advanced="true"/>

        <Boolean name="showExceptions" value="false"/>

        <Boolean name="showErrors" value="true"/>

        <String name="width" value="thick"/>

        <String name="column" value="2"/>

        <String name="searchServer" value=""/>

        <String name="dbname" value=""/>

        <Integer name="viewHits" value="8"/>

        <String name="defaultDiscussionDisplay" value="Threaded"/>

        <String name="defaultFilter" value="Irrelevant"/>

        <String name="defaultExpansionThreshold" value="Collapse all"/>

        <Boolean name="viewDiscussionWindow" value="false"/>

        <String name="anonymousAuthor" value="anonymous"/>

        <Boolean name="displaySearch" value="true"/>

        <Boolean name="showDescription" value="false"/>

        <String name="ratingText" value="Irrelevant,Routine,Interesting,Important,Must Read"/>

    </Properties>

</Provider>

DiscussionProvider の管理

DiscussionProvider の管理は、次のように分散されています。

DiscussionLite チャネル

DiscussionLite チャネルは、上位 20 のディスカッションタイトル (再設定可能) と日付を表示します。ディスカッションは、作成日 (最終更新日) でソートされ、最も新しいディスカッションが先頭に表示されます。DiscussionLite チャネルの表示には、各ディスカッションを表示するリンク、Discussions チャネルをターゲットとするすべてのディスカッションを表示するリンク、ディスカッションを開始するリンクがあります。デフォルトでは、チャネルは単一のコンテナ内に表示され、すべてのリンクは JSPDynamicSingleContainer に持ち込まれます。

プロパティは、管理コンソールから設定できます。デフォルトでは、このチャネルのプロパティをユーザーが編集することはできません。

ディスカッションは、ディスプレイプロファイルの dbname プロパティで指定されるディスカッションデータベースに格納されます。ディスプレイプロファイルでは、検索サーバーホスト (searchServer プロパティ)、データベース名 (dbname プロパティ)、表示するディスカッションの数 (viewHits プロパティ) を設定できます (コード例 13-2 を参照)。

コード例 13-2 DiscussionLiteProvider のディスプレイプロファイル XML コード  

<Channel name="DiscussionLite" provider="DiscussionProvider">

    <Properties>

        <String name="title" value="Recent Discussions"/>

        <String name="description" value="This is a DiscussionLite provider example"/>

        <String name="contentPage" value="discussionLiteContent.jsp"/>

        <String name="editPage" value=""/>

        <String name="processPage" value=""/>

        <String name="width" value="thin"/>

        <String name="searchServer" value=""/>

        <String name="db" value="discussion"/>

        <Integer name="viewHits" value="20"/>

    </Properties>

</Channel>

DiscussionLite チャネルでは、次の JSP が使用されます。

discussionLiteContent.jsp

JSP コンテンツページ

query.jsp

検索クエリーを設定、実行する

display.jsp

結果を表示する

error.jsp

例外とエラーメッセージを表示する

Discussions チャネル

Discussions チャネルによる完全な表示には、次の機能が含まれます。

Discussions チャネルのプロパティは、Sun Java System 管理コンソールから設定できます。

ディスカッションは、ディスプレイプロファイルの dbname プロパティで指定されるディスカッションデータベースに格納されます。ディスプレイプロファイルでは、検索サーバーホスト (searchServer プロパティ)、データベース名 (dbname プロパティ)、表示するディスカッションの数 (viewHits プロパティ) を設定できます (コード例 13-3 を参照)。

コード例 13-3 Discussions チャネルのディスプレイプロファイル XML コード  

<Channel name="Discussions" provider="DiscussionProvider">

    <Properties>

        <String name="title" value="Discussions"/>

        <String name="description" value="This is a Discussion provider example"/>

        <String name="searchServer" value=""/>

        <String name="dbname" value="discussions"/>

        <Integer name="viewHits" value="8"/>

    </Properties>

</Channel>

Discussions チャネルでは、次の JSP が使用されます。

discussionContent.jsp

JSP コンテンツページ

discussionEdit.jsp

編集ページ

discussionDoEdit.jsp

プロセス編集ページ

declare.jsp

 

portal.jsp

ディスプレイプロファイルデータを抽出する

fullDiscussion.jsp

完全な表示を処理する

fullDiscussionDisplay.jsp

すべてのディスカッションページのユーザーインタフェース

searchUI.jsp

すべてのディスカッションページに表示される検索フォーム

viewDiscussion.jsp

ディスカッションを表示する

viewDiscussionBar.jsp

ディスカッション表示ページ中央の水平バーで、すべてのフィルタが含まれる

viewDiscussionDisplay.jsp

ディスカッション表示ページのユーザーインタフェース

viewDiscussionHeader.jsp

ディスカッション表示ページに表示されるヘッダーコメント

viewDiscussionNavigation.jsp

ディスカッション表示ページのヘッダーの上下に表示されるナビゲーションバー

feedback.jsp

コメント、フィードバック、重要度の各機能を提供する

feedbackDisplay.jsp

フィードバックを表示する

feedbackForm.jsp

フィードバックフォームを提供する

feedbackProcess.jsp

フィードバックを処理する

error.jsp

例外とエラーメッセージを表示する

query.jsp

検索クエリーを設定、実行する

pageFooter.jsp

ページ付けを行う


チャネルの管理と使用

DiscussionProvider チャネルの管理

DiscussionProvider チャネルの管理は、デスクトップのディスプレイプロファイルと、Sun Java System Identity Server 管理コンソール上の検索サービスに分散して行われます。プロバイダに固有の情報は、ディスプレイプロファイルに格納されます。ディスカッションドキュメントとデータベースに関連する管理は、検索サービスで行う必要があります。

ディスカッションはディスカッションデータベースに格納されます。ディスカッションデータベースは、ディスカッションとコメントが特定のスキーマで構成されていることを前提としています。この機能のために、schema.rdm ファイルに新たにスキーマのフィールドが追加されました。データベースの管理とデバッグには、検索 CLI rdmgr を使用できます。たとえば、すべてのコメントをダンプするには、次のように入力します。

./run-cs-cli rdmgr -y discussion

DiscussionProvider チャネルのサンプルは、デフォルトの検索サーバーを使用するように設定されています。ディスカッションデータベースとチャネルにインポートされるいくつかのサンプルディスカッションは、すぐに使用できます。

次のサンプルが、S1PSBaseDir/SUNWps/samples/discussions/ ディレクトリに格納されています。

discussions.soif

ディスカッションデータベースにロードされるサンプル SOIF ファイル

dp-org.xml

ディスカッションチャネルのディスプレイプロファイル XML コードを含む

dp-providers.xml

ディスカッションプロバイダのディスプレイプロファイル XML コードを含む

dp-anon.xml

認証なしの匿名ユーザー用の XML コードを含む。サンプルポータルのインストール時にロードされる

管理者は、ディスカッションへのアクセスを制御できます (読み取り専用、または完全な非表示)。

DiscussionProvider からチャネルを作成するには

  1. Sun Java System Identity Server 管理コンソールにログインし、「表示」プルダウンメニューから「サービス」を選択します。
  2. 左のパネルにサービスのリストが表示されます。

  3. 「デスクトップ」、「チャネルおよびコンテナを管理」の順に選択します。
  4. 右のパネルに「チャネルおよびコンテナを管理」リンクが表示されます。

  5. 「チャネル」の下の「追加」ボタンを選択します。
  6. 追加するチャネルのタイプを指定するページが表示されます。

  7. 「チャネル名」テキストボックスにチャネルの名前を入力し、「プロバイダ」プルダウンメニューから「DiscussionProvider」を選択します。
  8. 「作成」を選択します。
  9. これにより、指定したプロバイダに基づいてチャネルが作成されます。「キャンセル」ボタンをクリックすると、新しいチャネルを作成せずに「チャネルおよびコンテナを管理」ページに戻ります。

  10. チャネルテーブルで新たに作成したチャネルの隣にある「編集」リンクをクリックします。
  11. チャネルのデフォルト値を設定するページが表示されます。

  12. プロパティを編集し、「保存」ボタンを選択して編集内容を保存します。
  13. 次のディスプレイプロファイルプロパティは、このプロバイダに固有のプロパティです。

    searchServer

    検索サーバーへのパス。デフォルト値は portal/portal/search

    dbname

    任意の有効なデータベース

    viewHits

    表示するディスカッションの数

    defaultDiscussionDisplay

    flat または threaded に設定し、コメントサブツリーの表示をフラットまたはスレッドに設定できる

    defaultFilter

    ディスカッションの検索と表示に適用されるフィルタ。サブツリーの表示を制御する。「irrelevant」、「routine」、「interesting」、「important」、「must read」などの重要度に基づく設定が可能である。デフォルト値は「重要でない (irrelevant)」なので、「重要でない」以上の重要度が指定されたすべてのコメントが表示される。「必読」フィルタは、重要度が高く設定されたコメントを強調表示する

    defaultExpansionThreshold

    「expand all (すべて展開)」または「collapse all (すべて縮小)」に設定できる。デフォルト値は「collapse all」。「expand all」に設定すると、フィルタリングされたすべてのコメントが展開され、説明、重要度メニューが表示される。また、ユーザーはリンクをクリックして返信できる

    anonymousAuthor

     

    viewDiscussionWindow

     

    displaySearch

     

    showDescription

    Discussions チャネル用にこのプロパティを設定できる

    ratingText

    ディスカッションのデフォルトの重要度として「重要でない」、「普通」、「興味」、「重要」、または「必読」を設定できる

DiscussionProvider サンプルチャネルの使用

新しいディスカッションを開始するには

  1. サンプルデスクトップにログインします。
  2. 次のいずれかの方法で新しいディスカッションを開始する
    • チャネルから: 「コラボレーション」タブを選択し、「新しいディスカッションの開始」リンクを選択する
    • 検索チャネルから: ドキュメントの隣にある「新しいディスカッションの開始」を選択する
  3. 次の情報を指定します。
    • タイトル: ディスカッションのタイトル
    • メッセージ: ディスカッションの内容
    • 重要度: ディスカッションの重要度。「重要でない」、「普通」、「興味」、「重要」、「必読」のいずれか
  4. 「投稿」ボタンを選択します。



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