Application Server には、asadmin という名前のコマンド行管理ユーティリティーが含まれています。asadmin ユーティリティーは、Application Server の起動と停止のほかに、ユーザー、リソース、およびアプリケーションの管理にも使用されます。
この章で説明する内容は次のとおりです。
asadmin ユーティリティーを使用すると、Application Server の管理タスクを実行できます。この asadmin ユーティリティーは、管理者インタフェースの代わりに使用できます。
asadmin ユーティリティーは、ユーザーの実行する操作やタスクを特定するサブコマンドを呼び出します。サブコマンドは大文字と小文字を区別します。短形式のオプションの引数にはダッシュ (-) が、長形式のオプションの引数には二重ダッシュ (--) が付いています。オプションによって、ユーティリティーによるサブコマンドの実行方法を制御します。オプションでも大文字と小文字を区別します。機能のオン/オフを切り替えるブール型のオプションを除いて、大部分のオプションには引数値が必要です。オペランドは引数値の後ろに表示され、空白、タブ、または二重ダッシュ (--) で区切られます。asadmin ユーティリティーでは、オプションとその値の後ろに続くものをオペランドとして処理します。
asadmin は、コマンドシェルを呼び出して、またはマルチコマンドモード (multimode コマンドと呼ばれる) で使用できます。コマンドシェルの呼び出しを使用する場合は、コマンドシェルから asadmin ユーティリティーを呼び出します。asadmin がコマンドを実行し、終了します。マルチコマンドモードでは、一度 asadmin を呼び出すと、asadmin が終了するまで複数のコマンドが受け入れられます。終了後は通常のコマンドシェルの呼び出しに戻ります。マルチコマンドモードで設定した環境変数は、multimode を終了するまで、あとに続くすべてのコマンドに使用されます。また、あらかじめ準備したコマンドの一覧をファイルまたは標準入力から渡す (パイプする) ことによって、コマンドを提供することもできます。また、マルチモードセッション内から multimode を呼び出すこともできます。2 つ目のマルチモード環境を終了すると、元のマルチモード環境に戻ります。
また、asadmin ユーティリティーは、対話型オプションまたは非対話型オプションで実行できます。デフォルトでは、対話型オプションが有効になっています。対話型オプションでは、必要な引数を入力するように求められます。対話型オプションは、すべての環境のコマンドシェルの呼び出しで使用することができます。コマンドプロンプトから一度に 1 つのサブコマンドを実行したり、ファイルから multimode で実行したりするときは、multimode で対話型オプションを使用できます。multimode のサブコマンド (入力ストリームからパイプされた場合) や、別のプログラムから呼び出されたサブコマンドは、対話型オプションでは実行できません。
ローカルサブコマンドは、管理サーバーが存在しなくても実行できます。ただし、サブコマンドを実行したり、インストールディレクトリやドメインディレクトリに対するアクセス権を得たりするには、ドメインをホストしているマシンにユーザーがログインする必要があります。リモートサブコマンドの実行は、管理サーバーに接続してサブコマンドを実行することによって常に行われます。稼働中の管理サーバーが必要です。すべてのリモートサブコマンドで、次のオプションが必須になります。
-u -‐user 認証されたドメインアプリケーションサーバーの管理ユーザー名。
-‐passwordfile ドメインアプリケーションサーバーのパスワードを格納したファイル。形式は AS_ADMIN_PASSWORD=password です。password には、実際の管理者パスワードを指定します。
-H -‐host ドメインアプリケーションサーバーが稼働しているマシン名。
-p -‐port 管理要求を待機しているドメインアプリケーションサーバーのポート番号。デフォルトのポート番号は 4848 です。
-s -‐secure true の場合、SSL/TLS を使用してドメインアプリケーションサーバーと通信します。
-t -‐terse 出力データを簡潔にすることを示します。通常、人間が読みやすい文を避けて、スクリプトで使用するために整形されたデータを優先します。デフォルトは false です。
-e -‐echo true に設定すると、コマンド行の文が標準出力にエコーされます。デフォルトは false です。
-I -‐interactive true (デフォルト) に設定した場合、必須パスワードオプションのみの入力が要求されます。
-h -‐help コマンドに関するヘルプテキストが表示されます。
ローカルまたはリモートで実行できるサブコマンドの場合、環境内またはコマンド行のどちらかで、--host、--port、--user、および --passwordfile オプションのいずれか 1 つが設定されていれば、そのサブコマンドはリモートモードで実行されます。さらに、ローカルまたはリモートで実行できるサブコマンドの場合、--local オプションが true に設定されていると、そのサブコマンドはローカルで実行されます。また、コマンド行または環境内で、ローカルオプションが何も設定されていない場合でも、デフォルトでサブコマンドはローカルで実行されます。--local オプションが true に設定されていると、ローカルの --host、--port、--user、および --passwordfile の設定が指定されている場合でも、それらより優先されます。サブコマンドはローカルモードで実行されます。
ローカルで実行できるサブコマンドでは、対象のドメインを指定する --domain オプションを使用でき、ドメインが 1 つだけの場合は、そのドメインがデフォルトドメインとみなされます。複数のドメインが存在する場合、--domain オプションは必須オプションになります。ローカルまたはリモートで実行できるサブコマンドの場合、リモートで --host、--port、--user、および --passwordfile オプションを指定して実行すると、--domain オプションは無視されます。サブコマンドがリモートモードで実行される場合、--domain オプションは無視されます。ドメインごとに 1 つの管理インスタンスがあるため、1 つのマシンに複数のドメインがある場合、ローカルでの実行するときはドメインを指定し、リモートで実行するときはそのドメインの管理インスタンスの --host、--port、--user、および --passwordfile オプションを指定してください。
セキュリティーのため、コマンド行でパスワードを入力する代わりに、ファイルからサブコマンドのパスワードを設定することができます。--passwordfile オプションを使用すると、パスワードを格納したファイルを取得できます。このファイルの有効な内容は次のとおりです。
AS_ADMIN_PASSWORD=value AS_ADMIN_ADMINPASSWORD=value AS_ADMIN_USERPASSWORD=value AS_ADMIN_MASTERPASSWORD=value |
AS_ADMIN_PASSWORD がグローバル環境にエクスポートされている場合、--passwordfile オプションを指定すると、--password オプションの使用に関する警告が表示されます。この警告が表示されないようにするには、AS_ADMIN_PASSWORD の設定を取り消します。マスターパスワードは、コマンド行または環境変数では伝達されませんが、passwordfile で指定できます。
--secure オプションを使用するには、set コマンドを使用して、domain.xml 内の admin http-listener でセキュリティーの --enabled フラグを有効にします。asadmin のサブコマンドを使用して作成や削除を行った場合、新しく作成したコマンドを有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。サーバーを再起動するには、start-domain コマンドを使用します。
Solaris プラットフォーム上の Application Server のコマンド行インタフェースサブコマンドのマニュアルページにアクセスするには、MANPATH 環境変数に $AS_INSTALL/man を追加します。
asadmin ユーティリティーサブコマンドの全体的な使用法の情報は、--help オプションを呼び出すことで取得できます。サブコマンドを指定すると、そのサブコマンドの使用法が表示されます。サブコマンドを指定せずに --help オプションを実行すると、使用可能なすべてのサブコマンドの一覧が表示されます。
すべてのリモートコマンドで、次の共通オプションが必須になります。
表 C–1 リモートコマンドの必須オプション
オプション |
定義 |
---|---|
--host |
ドメイン管理サーバーの稼働しているマシン名。デフォルト値は、localhost です。 |
--port |
管理用の HTTP/S ポート。これは、ドメインを管理するためにブラウザで指定するポートです。たとえば、http://localhost:4848 などです。デフォルトのポート番号は 4848 です。 |
--user |
認証されたドメイン管理サーバーの管理ユーザー名。asadmin login コマンドを使用してドメインに対して認証を行った場合、その後の操作では、この特定のドメインに対して --user オプションを指定する必要はありません。 |
--passwordfile |
-‐passwordfile オプションは、特定の形式でパスワードエントリを格納しているファイルの名前を指定します。パスワードのエントリには、パスワード名の前に AS_ADMIN_ というプレフィックス (大文字) を付ける必要があります。 たとえば、ドメイン管理サーバーのパスワードを指定するには、次の形式のエントリを使用します。AS_ADMIN_PASSWORD= password (password は実際の管理者パスワード)その他の指定できるパスワードには、AS_ADMIN_MAPPEDPASSWORD、AS_ADMIN_USERPASSWORD、AS_ADMIN_ALIASPASSWORD などがあります。 すべてのリモートコマンドでは、-‐passwordfile または asadmin login を使用するか、コマンドプロンプトによる対話形式で、ドメイン管理サーバーに対して認証を行うための管理パスワードを指定する必要があります。asadmin login コマンドを使用するのは、管理パスワードを指定するときだけです。リモートコマンド用に指定する必要があるその他のパスワードについては、-‐passwordfile を使用するか、コマンドプロンプトで入力します。 asadmin login コマンドを使用してドメインに対して認証を行った場合、その後の操作では、この特定のドメインに対して -‐passwordfile オプションを使用して管理パスワードを指定する必要はありません。ただし、これは AS_ADMIN_PASSWORD オプションにしか適用されません。なお、個別のコマンド (update-file-user など) が要求する場合は、その他のパスワード (AS_ADMIN_USERPASSWORD など) を指定する必要があります。 セキュリティー上の理由により、環境変数として指定されたパスワードは、asadmin によって読み取られません。 |
--secure |
true に設定した場合、SSL/TLS を使用してドメイン管理サーバーと通信します。 |
--interactive |
true (デフォルト) に設定した場合、必須パスワードオプションのみの入力が要求されます。 |
--terse |
出力データを簡潔にすることを示します。通常、人間が読みやすい文を避けて、スクリプトで使用するために整形されたデータを優先します。デフォルトは false です。 |
--echo |
true に設定すると、コマンド行の文が標準出力にエコーされます。デフォルトは false です。 |
--help |
コマンドに関するヘルプテキストが表示されます。 |
multimode コマンドを使用すると、asadmin コマンドを処理できます。コマンド行インタフェースによってコマンドの入力が求められます。入力されたコマンドが実行され、コマンドの結果が表示されたあと、次のコマンドの入力が求められます。さらに、このモードで設定されたすべての asadmin オプション名は、後続のすべてのコマンドで使用されます。exit または quit を入力して multimode を終了するまで、環境を設定したり、コマンドを実行することができます。また、あらかじめ準備したコマンドの一覧をファイルまたは標準入力から渡す (パイプする) ことによって、コマンドを提供することもできます。multimode セッション内から multimode を呼び出すことができます。2 つ目の multimode 環境を終了すると、元の multimode 環境に戻ります。
asadmin get、set、および list コマンドは、Application Server の抽象階層に対するナビゲーションメカニズムを提供するために、連携して動作します。階層には、 configuration と monitoring の 2 つがあり、これらのコマンドはこの両方に対して機能します。list コマンドでは、読み取り専用または変更可能な属性を持つ管理コンポーネントの完全修飾のドット表記名で表示されます。
configuration 階層は、変更可能な属性を提供します。一方、monitoring 階層にある管理コンポーネントの属性は純粋に読み取り専用です。configuration 階層は、大まかにドメインのスキーマドキュメントに基づいていますが、 monitoring 階層は少し異なっています。
list コマンドを使用すると、必要な階層内の特定の管理コンポーネントに到達できます。次に、get および set コマンドを呼び出すと、すぐに管理コンポーネントの属性の名前と値を取得したり、値を設定することができます。ワイルドカード (*) オプションを使用すると、指定した完全修飾のドット表記名の中から、一致するものをすべて取得できます。ナビゲーション可能な階層および管理コンポーネントの詳細な説明については、例を参照してください。
アプリケーションサーバーのドット表記名では、名前全体を複数部分に分けるための区切り文字として「.」(ピリオド) を使用します。これは、Unix ファイルシステムで、ファイルの絶対パス名のレベルを「/」を使用して区切る方法と同じです。get、set、および list コマンドによって受け入れられるドット表記名を形成する場合、次の規則が適用されます。特定のコマンドには追加のセマンティクスが適用されることに留意してください。
. (ピリオド) は常に、名前を連続した 2 つの部分に区切ります。
名前の 1 つの部分は、通常、アプリケーションサーバーのサブシステムまたはその固有のインスタンス、あるいはその両方を特定します。次に例を示します。 web-container、log-service、thread-pool-1 など。
名前の一部に . (ピリオド) が含まれている場合は、. の前に \ (バックスラッシュ) を付けて、区切り文字として機能しないようにする必要があります。
* (アスタリスク) は、ドット表記名の任意の場所で使用できます。これは正規表現におけるワイルドカード文字のような役割を果たします。また、* によって、ドット表記名のすべての部分を折りたたむことができます。「<classname>this.is.really.long.hierarchy </classname>」のような長形式のドット表記名を「<classname>th*.hierarchy</classname>」に短縮することができます。ただし、. は常に名前の区切りに使われることに注意してください。
ドット表記名の最上位のスイッチは -‐monitor または -m であり、所定のコマンド行で個別に指定されます。このスイッチが存在するかしないかによって、アプリケーションサーバー管理の 2 つの階層 (monitoring と configuration) のどちらを選択するのかが示されます。
ワイルドカード文字をまったく含まない完全なドット表記名を使用する場合は、list および get/set では、セマンティクスが少し異なります。
list コマンドは、この完全なドット表記名を、抽象階層内の親ノードの完全な名前として処理します。この名前を list コマンドに与えると、そのレベルの直接の子ノードの名前が単に返されます。たとえば、list server.applications.web-module では、ドメインまたはデフォルトのサーバーに配備されたすべての Web モジュールが一覧表示されます。
get および set コマンドは、この完全なドット表記名を、ノードの属性の完全修飾名 (ノードのドット表記名そのものが、このドット表記名の最後の部分を削除したときに取得する名前となる) として処理し、その属性の値を取得または設定します。これはこのような属性が存在する場合です。したがって、最初からこれを実行することはできません。まず、階層内の特定のノードの属性名を見つけるために、ワイルドカード文字の * を使用する必要があります。たとえば、server.applications.web-module.JSPWiki.context-root* では、ドメインまたはデフォルトサーバーに配備された Web アプリケーションのコンテキストルートが返されます。
list コマンドは、これら 3 つのコマンドのナビゲーション機能では、必ず最初に来るものです。特定のアプリケーションサーバーのサブシステムの属性を set (設定) または get (取得) する場合は、そのドット表記名を知っておく必要があります。list コマンドを使用すると、サブシステムのドット表記名を見つけることができます。たとえば、/ で始まる大規模なファイルシステム内の特定のファイルの変更日 (属性) を検索する場合を考えます。最初に、そのファイルのファイルシステム内での場所を検索し、その属性を確認する必要があります。したがって、appserver の階層を理解するための最初の 2 つのコマンドは、 * list "*" と <command>* list * -‐monitor になります。これらのコマンドのソートされた出力を確認するには、get、set、または list コマンドのマニュアルページを参照してください。
サーバーのライフサイクルコマンドとは、ドメインまたはインスタンスを、作成、削除、起動、または停止するコマンドのことです。
表 C–2 サーバーのライフサイクルコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-domain |
ドメインの設定を作成します。ドメインとは管理用の名前空間のことです。どのドメインにも設定があり、その設定は一連のファイルに格納されます。アプリケーションサーバーの所定のインストールでは、任意の数のドメインを作成できます。それぞれのドメインには個別の管理アイデンティティーが与えられます。ドメインは、1 つずつ独立して存在しています。所定のシステムの asadmin スクリプトに対してアクセス権を持つユーザーは、ドメインを作成し、自分の選択するフォルダにその設定を格納することができます。デフォルトでは、ドメイン設定は install_dir/domains ディレクトリに作成されます。この場所をオーバーライドして、別の場所に設定を格納することもできます。 |
delete-domain |
指定したドメインを削除します。ドメインはすでに存在して、停止している必要があります。 |
start-domain |
ドメインを起動します。ドメインのディレクトリが指定されていない場合は、デフォルトの install_dir/domains ディレクトリにあるドメインが起動します。複数のドメインが存在する場合、domain_name オペランドを指定する必要があります。 |
stop-domain |
指定したドメインのドメイン管理サーバーを停止します。 |
restore-domain |
ドメイン下のファイルをバックアップディレクトリから復元します。 |
list-domains |
ドメインを一覧表示します。ドメインのディレクトリが指定されていない場合は、デフォルトの install_dir/domains ディレクトリにあるドメインが表示されます。複数のドメインが存在する場合、domain_name オペランドを指定する必要があります。 |
backup-domain |
指定したドメイン下のファイルをバックアップします。 |
login |
ユーザーをドメインにログインさせます。(ローカルの) 各種マシン上でさまざまなアプリケーションサーバードメインが作成されている場合、これらの中の任意のマシンから asadmin を呼び出すことによって、任意の場所にあるドメインを (リモートで) 管理することができます。この機能は、特定のマシンが管理クライアントとして選択されており、そのマシンが複数のドメインやサーバーを管理しているような場合に特に役立ちます。任意の場所にあるドメインを管理するために使用される asadmin コマンドは、リモートコマンドと呼ばれます。asadmin login コマンドを使用すると、このようなリモートドメインの管理が簡単になります。login コマンドは対話型モードのみで実行されます。ここでは、管理ユーザー名とパスワードの入力が求められます。正常にログインしたら、ユーザーのホームディレクトリにファイル .asadminpass が作成されます。これは、-‐savelogin オプションの使用時に create-domain コマンドによって変更されるファイルと同じものです。このコマンドを実行するには、ドメインが実行されている必要があります。 |
create-instance |
ローカルまたはリモートマシン上に新しいサーバーインスタンスを作成します。 |
delete-instance |
サーバーインスタンスを削除します。このコマンドは、リモートまたはローカルで実行できます。ユーザーの認証には、管理サーバー用に指定されたパスワードを使用します。また、削除するインスタンスは、管理サーバーが処理するドメイン内にすでに存在していなければなりません。削除操作は取り消せないため、このコマンドは慎重に使用してください。 |
リストおよびステータスコマンドは、配備されたコンポーネントのステータスを表示します。
表 C–3 リストおよびステータスコマンド
コマンド |
定義 |
show-component-status |
配備されたコンポーネントのステータスを取得します。ステータスは、サーバーから返された文字列で表現されます。ステータスを表す文字列は、app-name のステータスは enabled である、または app-name のステータスは disabled である、と表現されます。 |
list-components |
配備されたすべての Java EE 5 コンポーネントを一覧表示します。-‐type オプションが指定されていない場合は、すべてのコンポーネントが表示されます。 |
list-sub-components |
配備されたモジュール内か、配備されたアプリケーションのモジュール内にある EJB または サーブレットを一覧表示します。モジュールが指定されていない場合は、すべてのモジュールが表示されます。 |
enable |
指定したコンポーネントを有効にします。コンポーネントがすでに有効になっている場合は、再有効化されます。有効にするには、コンポーネントが配備済みである必要があります。コンポーネントが配備済みでない場合は、エラーメッセージが返されます。 |
disable |
指定したコンポーネントを即座に無効にします。コンポーネントが配備済みである必要があります。コンポーネントが配備済みでない場合は、エラーメッセージが返されます。 |
export |
後続のコマンド環境に対して、自動エクスポートの変数名にマークを付けます。指定した変数名の値を設定解除するか、マルチモードを終了しないかぎり、後続のコマンドはすべてその変数名の値を使用します。 |
get |
属性の名前と値を取得します。 |
set |
1 つ以上の設定可能な属性の値を設定します。 |
list |
設定可能な要素を一覧表示します。Solaris で、* をオプション値やオペランドとして使用してコマンドを実行する場合は、引用符が必要です。 |
unset |
マルチモード環境に対して設定した 1 つ以上の変数を削除します。変数と変数に関連付けられた値は、その環境内に存在しなくなります。 |
配備コマンドは、アプリケーションを配備したり、クライアントスタブを取得したりします。
表 C–4 配備コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
deploy |
エンタープライズアプリケーション、Web アプリケーション、EJB モジュール、コネクタモジュール、またはアプリケーションクライアントモジュールを配備します。コンポーネントがすでに配備済みであるか、すでに存在している場合、-‐force オプションが true に設定されていれば、強制的に再配備されます。 |
deploydir |
アプリケーションを配備ディレクトリから直接配備します。配備ディレクトリには、Java EE 仕様に準拠する適切なディレクトリ階層と配備記述子が存在していなければなりません。 |
get-client-stubs |
AppClient スタンドアロンモジュールまたは AppClient モジュールを含むアプリケーション用のクライアントスタブ JAR ファイルを、サーバーマシンからローカルディレクトリに取得します。このコマンドを実行する前に、アプリケーションまたはモジュールを配備済みにしてください。 |
バージョンコマンドを使用すると、バージョン文字列を返したり、すべての asadmin コマンドを一覧表示したり、ライセンスファイルをインストールしたりできます。
表 C–5 バージョンコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
version |
バージョン情報を表示します。このコマンドによって、特定のユーザー/パスワード、およびホスト/ポートを使用して管理サーバーと通信できない場合は、ローカルでバージョンを取得し、警告メッセージを表示します。 |
help |
すべての asadmin ユーティリティーコマンドの一覧を表示します。コマンドを指定すると、そのコマンドの使用方法が表示されます。 |
install-license |
Application Server の不正な使用を防止します。このコマンドを使用すると、ライセンスファイルをインストールできます。 |
shutdown |
管理サーバーと実行中のすべてのインスタンスをシャットダウンします。再起動するには、管理サーバーを手動で起動させる必要があります。 |
Message Queue 管理コマンドを使用すると、JMS 送信先を管理できます。
表 C–6 Message Queue コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-jmsdest |
JMS 物理送信先を作成します。物理送信先とともに、create-jms-resource コマンドを使用して、物理送信先を指定する Name プロパティーを持つ JMS 送信先リソースを作成します。 |
delete-jmsdest |
指定した JMS 送信先を削除します。 |
flush-jmsdest |
指定したターゲットの JMS サービス設定の物理送信先から、メッセージをパージします。 |
list-jmsdest |
JMS 物理送信先を一覧表示します。 |
jms-ping |
JMS サービス (JMS プロバイダとも呼ばれる) が起動して稼働中かどうかを確認します。JMS サービスは、デフォルトでは Application Server の起動時に起動します。また、このコマンドは JMS サービス内のデフォルトの JMS ホストのみを ping します。組み込まれている JMS サービスに ping できない場合には、エラーメッセージが表示されます。 |
リソースコマンドを使用すると、アプリケーション内で使用されているさまざまなリソースを管理できます。
表 C–7 リソース管理コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-jdbc-connection-pool |
新しい JDBC 接続プールを、指定した JDBC 接続プール名で登録します。 |
delete-jdbc-connection-pool |
JDBC 接続プールを削除します。削除する JDBC 接続プールは、オペランドによって特定されます。 |
list-jdbc-connection-pools |
作成済みの JDBC 接続プールを取得します。 |
create-jdbc-resource |
JDBC リソースを新規作成します。 |
delete-jdbc-resource |
指定した JNDI 名の JDBC リソースを削除します。 |
list-jdbc-resources |
作成済みの JDBC リソースの一覧を表示します。 |
create-jms-resource |
Java Message Service (JMS) 接続ファクトリリソースまたは JMS 送信先リソースを作成します。 |
delete-jms-resource |
指定した JMS リソースを削除します。 |
list-jms-resources |
既存の JMS リソース (送信先および接続ファクトリリソース) を一覧表示します。 |
create-jndi-resource |
JNDI リソースを登録します。 |
delete-jndi-resource |
指定した JNDI 名の JNDI リソースを削除します。 |
list-jndi-resources |
既存のすべての JNDI リソースを特定します。 |
list-jndi-entries |
JNDI ツリーを表示して照会します。 |
create-javamail-resource |
JavaMail セッションリソースを作成します。 |
delete-javamail-resource |
指定した JavaMail セッションリソースを削除します。 |
list-javamail-resources |
既存の JavaMail セッションリソースを一覧表示します。 |
create-persistence-resource |
持続性リソースを登録します。 |
delete-persistence-resource |
持続性リソースを削除します。持続性リソースを削除すると、create-persistence-resource コマンドを使用して作成された JDBC リソースも一緒に削除されます。 |
list-persistence-resources |
すべての持続性リソースを表示します。 |
create-custom-resource |
カスタムリソースを作成します。カスタムリソースは、javax.naming.spi.ObjectFactory インタフェースを実装するサーバー全体のカスタムリソースオブジェクトファクトリを指定します。 |
delete-custom-resource |
カスタムリソースを削除します。 |
list-custom-resources |
カスタムリソースを一覧表示します。 |
create-connector-connection-pool |
指定した接続プール名で新しいコネクタ接続プールを追加します。 |
delete-connector-connection-pool |
オペランド connector_connection_pool_name を使用して指定したコネクタ接続プールを削除します。 |
list-connector-connection-pools |
作成済みのコネクタ接続プールを一覧表示します。 |
create-connector-resource |
指定した JNDI 名でコネクタリソースを登録します。 |
delete-connector-resource |
指定した JNDI 名のコネクタリソースを削除します。 |
list-connector-resources |
すべてのコネクタリソースを取得します。 |
create-admin-object |
指定した JNDI 名の管理対象オブジェクトを作成します。 |
delete-admin-object |
指定した JNDI 名の管理対象オブジェクトを削除します。 |
list-admin-objects |
すべての管理対象オブジェクトを一覧表示します。 |
create-resource-adapter-config |
コネクタモジュールの設定情報を作成します。 |
delete-resource-adapter-config |
domain.xml に作成されたコネクタモジュールの設定情報を削除します。 |
list-resource-adapter-configs |
domain.xml 内のコネクタモジュールの設定情報を一覧表示します。 |
add-resources |
指定した XML ファイル内に指定したリソースを作成します。xml_file_path は、作成するリソースを格納する XML ファイルへのパスです。DOCTYPE は、resources.xml ファイル内で install_dir/lib/dtds/sun-resources_1_2.dtd と指定してください。 |
ping-connection-pool |
JDBC 接続プールとコネクタ接続プールの両方に対して、接続プールが使用可能かどうかをテストします。たとえば、あとで配備する予定のアプリケーション用に JDBC 接続プールを新規作成した場合、そのアプリケーションを配備する前にこのコマンドを使用して JDBC プールをテストします。接続プールに ping する前に、認証された接続プールを作成し、エンタープライズサーバーまたはデータベースが起動していることを確認する必要があります。 |
設定コマンドを使用すると、IIOP リスナー、ライフサイクルモジュール、HTTP および HTTP リスナー、プロファイラ、およびその他のサブシステムを構築できます。
ここでは、次の内容について説明します。
SIP リスナーコマンドにより、リスナーを管理できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–8 SIP リスナーコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-sip-listener |
新しい SIP リスナーソケットを追加します。 |
delete-sip-listener |
指定した SIP リスナーを削除します。 |
list-sip-listeners |
既存の SIP リスナーを一覧表示します。 |
HTTP および IIOP リスナーコマンドを使用して、リスナーを管理することができます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–9 IIOP リスナーコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-http-listener |
新しい HTTP 待機ソケットを追加します。 |
delete-http-listener |
指定した HTTP リスナーを削除します。 |
list-http-listeners |
既存の HTTP リスナーを一覧表示します。 |
create-iiop-listener |
IIOP リスナーを作成します。 |
delete-iiop-listener |
指定した IIOP リスナーを削除します。 |
list-iiop-listeners |
既存の IIOP リスナーを一覧表示します。 |
ライフサイクルおよび監査モジュールコマンドを使用すると、ライフサイクルモジュールや、監査機能を実装するオプションのプラグインモジュールを制御できるようになります。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–10 ライフサイクルモジュールコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-lifecycle-module |
ライフサイクルモジュールを作成します。ライフサイクルモジュールによって、アプリケーションサーバー環境内で短期または長期の Java ベースのタスクを実行する手段が提供されます。 |
delete-lifecycle-module |
指定したライフサイクルモジュールを削除します。 |
list-lifecycle-modules |
既存のライフサイクルモジュールを一覧表示します。 |
create-audit-module |
監査機能を実装するプラグインモジュール用に、指定した監査モジュールを追加します。 |
delete-audit-module |
指定した監査モジュールを削除します。 |
list-audit-modules |
すべての監査モジュールを一覧表示します。 |
プロファイラおよび SSL コマンドを使用すると、プロファイラおよび SSL クライアント設定を管理できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–11 プロファイラおよび SSL コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-profiler |
プロファイラ要素を作成します。サーバーインスタンスは、Java 設定内のプロファイラ要素によって、特定のプロファイラと連動しています。プロファイラの変更時には、サーバーを再起動する必要があります。 |
delete-profiler |
指定したプロファイラ要素を削除します。サーバーインスタンスは、Java 設定内のプロファイラ要素によって、特定のプロファイラと連動しています。プロファイラの変更時には、サーバーを再起動する必要があります。 |
create-ssl |
選択した SIP リスナー、HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービス内で SSL 要素を作成および設定し、そのリスナーまたはサービス上でセキュリティー保護された通信ができるようにします。 |
delete-ssl |
選択した SIP リスナー、HTTP リスナー、IIOP リスナー、または IIOP サービス内の SSL 要素を削除します。 |
JVM オプションおよび仮想サーバーコマンドを使用すると、次のような要素を制御できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–12 JVM オプションおよび 仮想サーバーコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-jvm-option |
Java 設定または domain.xml ファイルのプロファイラ要素に、JVM オプションを作成します。プロファイラ用に作成された JVM オプションは、特定のプロファイラの実行に必要な設定を記録するために使用されます。新しく作成した JVM オプションを有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。 |
delete-jvm-option |
Java 設定または domain.xml ファイルのプロファイラ要素から、JVM オプションを削除します。 |
create-virtual-server |
指定した仮想サーバーを作成します。Application Server で仮想化を行うことで、複数のホストアドレス上で待機している 1 つの HTTP サーバープロセスによって、複数の URL ドメインを処理できるようになります。アプリケーションを 2 つの仮想サーバーで使用できる場合は、同じ物理リソースプールを共有します。 |
delete-virtual-server |
指定した仮想サーバー ID の仮想サーバーを削除します。 |
スレッドプールおよび認証レルムコマンドを使用すると、次のような要素を制御できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–13 スレッドプールおよび認証レルムコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-threadpool |
指定した名前付きのスレッドプールを作成します。プール内のスレッドの最大数および最小数、作業キューの数、およびスレッドのアイドルタイムアウトを指定できます。作成したスレッドプールは、IIOP 要求やリソースアダプタの作業管理要求のサービスに使用できます。作成したスレッドプールは、複数のリソースアダプタで使用できます。 |
delete-threadpool |
指定した ID のスレッドプールを削除します。 |
list-threadpools |
すべてのスレッドプールを一覧表示します。 |
create-auth-realm |
名前付き認証レルムを追加します。 |
delete-auth-realm |
名前付き認証レルムを削除します。 |
トランザクションおよびタイマーコマンドを使用すると、トランザクションおよびタイマーサブシステムを制御できます。これによって、実行中のトランザクションを中断できるようになります。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–14 レジストリコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
freeze-transaction |
実行中のすべてのトランザクションが中断している間、トランザクションサブシステムを凍結します。このコマンドは、実行中のトランザクションをロールバックする前に呼び出します。すでに凍結しているトランザクションサブシステムに対してこのコマンドを呼び出しても、効果はありません。 |
unfreeze-transaction |
中断していた実行中のすべてのトランザクションを再開します。このコマンドは、すでに凍結しているトランザクションに対して呼び出します。 |
recover-transactions |
保留中のトランザクションを手動で回復します。 |
rollback-transaction |
指定したトランザクションをロールバックします。 |
unpublish-from-registry | |
list-timers |
特定のサーバーインスタンスに備えられたタイマーを一覧表示します。 |
レジストリコマンドを使用すると、Web サービスのアーティファクトを発行または発行解除できます。
表 C–15 レジストリコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
publish-to-registry |
レジストリに Web サービスのアーティファクトを発行します。 |
unpublish-from-registry |
レジストリから Web サービスのアーティファクトの発行を解除します。 |
list-registry-locations |
ユーザー管理コマンドは、ファイルレルム認証によってサポートされているユーザーを管理します。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–16 ユーザー管理コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-file-user |
指定したユーザー名、パスワード、およびグループで、キーファイル内にエントリを作成します。コロン (:) で区切ることによって、複数のグループを作成することもできます。 |
delete-file-user |
指定したユーザー名のエントリをキーファイル内から削除します。 |
update-file-user |
指定した user_name、user_password、およびグループを使用して、キーファイル内の既存のエントリを更新します。コロン (:) で区切ることによって、複数のグループを入力することもできます。 |
list-file-users |
ファイルレルム認証によってサポートされているファイルユーザーの一覧を作成します。 |
list-file-groups |
ファイルレルム認証によってサポートされているファイルユーザーおよびグループを管理します。このコマンドでは、ファイルユーザー内の使用可能なグループが表示されます。 |
ルールおよび監視コマンドを使用すると、規則を管理し、サーバーを監視できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–17 ルールおよび監視コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-management-rule |
アプリケーションサーバーインストールや配備済みのアプリケーションをインテリジェントに自己管理するために、新しい管理規則を作成します。 |
delete-management-rule |
指定した管理規則を削除します。 |
create-transformation-rule |
Web サービス操作に適用できる XSLT 変換規則を作成します。この規則は、要求または応答に適用できます。 |
delete-transformation-rule |
指定した Web サービスの XSLT 変換規則を削除します。 |
start-callflow-monitoring |
Web コンテナ、EJB コンテナ、および JDBC からデータを収集して相互に関連付け、要求の完全な呼び出しフロー/パスを提示します。callflow-monitoring がオンの場合のみ、データは収集されます。 |
stop-callflow-monitoring |
要求の呼び出しフロー情報の収集を無効にします。 |
データベースコマンドを使用すると、Java DB データベース (Apache Derby に基づく) を起動および停止することができます。これらのコマンドは、ローカルモードのみでサポートされています。
表 C–18 データベースコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
start-database |
Application Server で使用可能な Java DB サーバーを起動します。このコマンドは、Application Server に配備されたアプリケーションの操作に対してのみ使用します。 |
stop-database |
Java DB サーバーのプロセスを停止します。Java DB サーバーは Application Server で使用できます。 |
診断およびロギングコマンドは、アプリケーションサーバーによる問題のトラブルシューティングに役立ちます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–19 診断およびロギングコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
generate-diagnostic-report |
生成される HTML レポートには、アプリケーションサーバーインスタンスの設定詳細、ロギング詳細、またはプロセス固有の情報などの、アプリケーションサーバーのインストールの詳細情報へのポインタまたはナビゲーションリンクが含まれます。 |
display-error-statistics |
前回のサーバーの再起動以降の server.log 内の重要なメッセージや警告を要約して一覧表示します。 |
display-error-distribution |
モジュールレベルでインスタンスの server.log から配布されたエラーを表示します。 |
display-log-records |
指定のタイムスタンプでの所定のモジュールに関するすべてのエラーメッセージを表示します。 |
Web サービスコマンドを使用すると、配備された Web サービスを監視し、変換規則を管理することができます。
表 C–20 Web サービスコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
configure-webservice-management |
配備された Web サービスの監視属性または maxhistory 属性を設定します。 |
create-transformation-rule |
Web サービス操作に適用できる XSLT 変換規則を作成します。この規則は、要求または応答に適用できます。 |
delete-transformation-rule |
指定した Web サービスの XSLT 変換規則を削除します。 |
list-transformation-rules |
指定した Web サービスのすべての変換規則を、適用された順に一覧表示します。 |
publish-to-registry |
レジストリに Web サービスのアーティファクトを発行します。 |
unpublish-from-registry |
レジストリから Web サービスのアーティファクトの発行を解除します。 |
list-registry-locations |
設定済みの Web サービスレジストリのアクセスポイントの一覧を表示します。 |
次のセキュリティーコマンドを使用して、コネクタ接続プールのセキュリティーマッピングを制御します。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–21 セキュリティーコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-connector-security-map |
指定したコネクタ接続プールのセキュリティーマップを作成します。セキュリティーマップが存在しない場合は、新規に作成されます。また、コンテナ管理のトランザクションベースのシナリオでは、このコマンドを使用して、アプリケーションの呼び出し側アイデンティティー (主体またはユーザーグループ) を適切なエンタープライズ情報システム (EIS) の主体にマップします。1 つ以上の指定したセキュリティーマップをコネクタ接続プールに関連付けることができます。コネクタセキュリティーマップの設定では、ワイルドカード文字としてアスタリスク (*) を使用し、すべてのユーザーまたはすべてのユーザーグループを示すことができます。このコマンドを正常に実行するためには、最初にコネクタ接続プールを作成しておく必要があります。EIS は、組織のデータを保持する任意のシステムです。メインフレーム、メッセージングシステム、データベースシステム、またはアプリケーションがこれに使用できます。 |
delete-connector-security-map |
指定したコネクタ接続プールのセキュリティーマップを削除します。 |
update-connector-security-map |
指定したコネクタ接続プールのセキュリティーマップを変更します。 |
list-connector-security-map |
指定したコネクタ接続プールに属するセキュリティーマップを一覧表示します。 |
create-message-security-provider |
管理者は、特定のメッセージ層 (Application Server のパラメータおよびプロパティーを指定するファイル domain.xml の message-security-config 要素) の provider-config サブ要素を作成できます。 |
delete-message-security-provide |
管理者は、特定のメッセージ層 (Application Server のパラメータおよびプロパティーを指定するファイル domain.xml の message-security-config 要素) の provider-config サブ要素を削除できます。 |
list-message-security-providers |
管理者は、特定のメッセージ層 (domain.xml の message-security-config 要素) のすべてのセキュリティーメッセージプロバイダ (provider-config サブ要素) を一覧表示できます。 |
パスワードコマンドを使用すると、パスワードを管理して、アプリケーションサーバーのセキュリティーを確保することができます。
表 C–22 パスワードコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-password-alias |
パスワードのエイリアスを作成し、これを domain.xml に格納します。エイリアスは、${ALIAS=password-alias-password} という形式のトークンです。エイリアス名に対応するパスワードは、暗号化形式で格納されます。このコマンドでは、セキュリティー保護された対話型形式 (ユーザーがすべての情報の入力を求められる) と、スクリプトの処理しやすい形式 (パスワードがコマンド行で伝送される) の両方の形式が使用できます。 |
delete-password-alias |
パスワードのエイリアスを削除します。 |
update-password-alias |
名前付きターゲットにあるパスワードのエイリアス ID を更新します。 |
list-password-aliases |
すべてのパスワードのエイリアスを一覧表示します。 |
change-admin-password |
このリモートコマンドは、管理パスワードを変更します。このコマンドは対話型で、ユーザーは元の管理パスワードと新しい管理パスワードの両方の入力を求められます (確認入力も必要です)。 |
change-master-password |
このローカルコマンドを使用して、マスターパスワードを変更します。このコマンドは対話型で、ユーザーは元のマスターパスワードと新しいマスターパスワードの両方の入力を求められます。サーバーが停止していないかぎり、このコマンドは機能しません。 |
XML 検証コマンドは、domain.xml ファイルの内容を検証します。
表 C–23 検証コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
verify-domain-xml |
domain.xml ファイルの内容を検証します。 |
MBean コマンドを使用すると、カスタム MBean を管理および登録できます。これらのコマンドは、リモートモードのみでサポートされています。
表 C–24 カスタム MBean コマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-mbean |
カスタム MBean を作成および登録します。ターゲットの MBeanServer が実行されていない場合は、MBean は登録されません。 |
delete-mbean |
カスタム MBean を削除します。ターゲットの MBeanServer が実行されていることを確認します。 |
list-mbeans |
指定したターゲットのカスタム MBean を一覧表示します。 |
サービスコマンドを使用すると、ドメイン管理サーバー (DAS) の起動を設定できます。
表 C–25 サービスコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-service |
無人の自動起動によって DAS が起動されるように設定します。このコマンドは、Solaris 10 では Service Management Facility (SMF) を使用します。これはローカルコマンドで、スーパーユーザー権限のある OS レベルのユーザーとして実行する必要があります。Solaris 10 のみで使用できます。サービスを作成するとき、ユーザーはサービスの起動、有効化、無効化、削除、または停止を行う必要があります。DAS は、スーパーユーザーがアクセス権を持つフォルダに格納する必要があります。設定をネットワークファイルシステムに格納することはできません。サービスは、DAS の設定の存在するフォルダを所有する OS レベルのユーザーによって制御されるように作成されます。このコマンドを実行するには、solaris.smf.* の承認が必要です。 |
共有サーバーインスタンスでは、参照される設定に定義された属性の上書きが頻繁に必要になります。サーバーインスタンスの任意の設定属性を、対応する名前のシステムプロパティーによって上書きできます。システムプロパティーコマンドを使用して、これらの共有サーバーインスタンスを管理します。
表 C–26 プロパティーコマンド
コマンド |
定義 |
---|---|
create-system-property |
ドメイン、設定、またはサーバーインスタンスのシステムプロパティーを一度に 1 つずつ作成します。 |
delete-system-property |
ドメイン、設定、またはサーバーインスタンスのシステムプロパティーを 1 つずつ削除します。 |
list-system-properties |
ドメイン、設定、またはサーバーインスタンスのシステムプロパティーを表示します。 |