端末エミュレータは、コマンド行を提供するウィンドウを持つアプリケーションです。コマンド行により、システムにコマンドを入力できます。たとえば、オペレーティング・システム・コマンド、スクリプト名、アプリケーションを実行するコマンドなどです。
すべてのアプリケーションには、ユーザが起動するために入力するコマンドがあります。アプリケーションのマニュアルやヘルプなどでは、コマンドの使い方を説明しています。
デスクトップは dtterm と呼ばれる端末エミュレータを提供します。システムによっては、他の端末エミュレータがあるものもあります。
[端末エミュレータ] ウィンドウを開くには、個人アプリケーションのサブパネルの [端末エミュレータ] のコントロールをクリックします。
dtterm の使い方の詳細は、第 12 章「端末エミュレータの使い方」を参照してください。
アプリケーションを起動するコマンドを、端末エミュレータのウィンドウに入力します。
アプリケーションに独自のウィンドウがある場合、コマンドの終わりにアンパサンド文字 (&) を追加してください。これによりアプリケーションを「バックグラウンドで」実行するので、アプリケーションの実行中に端末エミュレータのウィンドウを使い続けることができます。
たとえば次のコマンドは、ロード・メータ・プログラムの xload をバックグラウンドで実行します。
/usr/bin/X11/xload &
他のシステムのアプリケーションを起動するコマンド行の使い方には、次の 2 つの方法があります。
rlogin を使用する
remsh を使用する
rlogin を使用して、端末エミュレータを別の (リモート) システムにログインします。次にコマンドを実行して、そのシステムのアプリケーションを起動します。
次のように rlogin コマンドを使用して、アプリケーションがあるシステムにログインします。
rlogin remote_system_name
たとえば、次のように入力します。
rlogin systemA
コマンドを入力して、アプリケーションを起動します。元の自分のディスプレイにウィンドウを表示するには、-display オプションを使用します。
たとえば、自分のシステムのディスプレイ名が MySystem:0 の場合は、次のように入力します。
/usr/bin/X11/xload -label systemA -display MySystem:0
remsh とは「リモート・シェル」を意味します。コマンドを実行する前にログインする必要がないので、一度の作業でアプリケーションを実行できます。
次のようにコマンドを入力します。
remsh remote_system_name -n command
元の自分のディスプレイにウィンドウを表示するには、-display オプションを使用します。
たとえば、次のように入力します。
remsh systemA -n /usr/bin/X11/xload -display MySystem:0