メールシステムの管理

sendmail のコマンド行引数

コマンド行引数は、コマンド行で /usr/lib/sendmail を実行するときに使用したり、あるいはメール起動スクリプト /etc/init.d/sendmail に入力できます。表 B-1 にこれらの引数を一覧表示します。以下では最も頻繁に使われる引数の一部について述べます。

通常、sendmail デーモンは次のコマンドで開始されます。

/usr/lib/sendmail -bd -q1h

b オプションは sendmail が実行中の操作モードを選択するのに使用されます。この場合デーモンモードが選択されます。選択できる他の操作モードでは、別名データベースの初期設定 (bi)、メール待ち行列の出力 (bp)、あるいは受信者の確認 (bv) を行います。これらの引数の動作は、newaliasesmailq、および mconnect で複製できます。

引数の 2 番目のセットは、待ち行列に入れられたすべてのメールが 1 時間間隔で再処理されることを示します。これは q30m を使用して 30 分に短縮できます。

Cfile 引数を使用すると、異なる sendmail 構成ファイルをテストできます。sendmail のテストやデバッグの際に有用な他のオプションには、デバッグレベルの選択 d や、詳細 (verbose) 表示モードの選択 v があります。

処理されるジョブを制限するには、q を使用できます。qRmary 引数では、mary という名前のユーザーへのメッセージだけを選択します。この引数では qSname またはメッセージ ID qInumber で 、発信者による制限も行えます。

引数は構成オプションをリセットするのに使用できます。たとえば、qQ/var/oldmail は、/var/oldmail を待ち行列ディレクトリとして使用して、sendmail を実行します。この引数で変更できる構成オプションは、次の節で詳しく説明します。