メールシステムの管理

sendmail 構成オプション

表 B-2 には、 sendmail のすべての構成オプションが示されています。これらは sendmail を開始するときに o フラグを使用するか、構成ファイルで O 行を使用して設定できます。

Afile オプションは別名ファイルの位置を変更するのに使用し、通常、別名ファイルは /etc/mail/aliases に設定されます。

h# オプションを使用してホップカウントをリセットできます。ホップカウントは特定のメッセージが発信者に返送される前に、ルーティングされるホストの最大数を決定します。メールメッセージが別名ループに入ると、メッセージが異常終了する前に、メッセージが通過するホストの最大数を決定します。デフォルトのホップカウントは 30 に設定され、小さなドメインやレベルの少ない email ドメインにとっては、この設定では大きすぎる場合があります。

システム負荷の制御に役立つオプションが 2 つあります。X# オプションでは最大負荷の平均値を設定し、負荷平均が # によって指定された値以上の場合に、デーモンで着信する SMTP 接続が拒否されます。デフォルト値は 12 ですが、メールホストが負荷を処理できるようになったら、この値を増やすことができます。X0 を使用すると、すべての SMTP 接続が拒否されます。

x# オプションは、 # によって指定された負荷平均に達したとき、メールを拒否する代わりに、待ち行列に入れます。この値を調整する前に、待ち行列に入れたすべてのメールを格納できるだけの領域がサーバーにあるかどうか確認してください。

システム負荷を処理する両方のオプションは応答に遅延があるので、新しい負荷平均値で sendmail を再起動しても、すぐにはすべての負荷の問題は解決されません。