メールシステムの管理

メールプログラム用のフラグ

メールプログラム記述子でセットできるフラグについて、表 B-3 で説明します。

表 B-3 メールプログラム記述子の sendmail フラグセット

フラグ 

説明 

-a

拡張 SMTP プロトコルを実行する 

-b

メッセージの最後にブランク行を強制的に付ける 

-C

発信者からの @domain 節を、ルール 3 セットによる書き換え後に単価記号 (@) がないヘッダー内のすべての名前に追加する。このオプションはお勧めできない。次の形式のヘッダーがあるメールにこのフラグが適用される

 

From: user1@local

To: user2, user3@remote

 

これは、自動的に次のように書き直される 

 

From: user1@local

To: user2@local, user3@remote

-c

アドレスにはコメントを含めない 

-D

Date: ヘッダー行を探す

-E

From 行をエスケープして >From (通常 -U で指定される) にする

-e

接続費が高いため、通常は接続を回避する。必要な接続はすべて待ち行列処理時に行われる 

-F

From: ヘッダー行を探す

-f

ネットワーク転送操作の場合に限り、-f from フラグを探す (つまり、実行するユーザーに特別なアクセス権がなければ、メールプログラムはエラーを与える)

-g

空のリターンアドレスの代わりに MAILER-DAEMON からエラーメッセージを送信する

-h

このメールプログラムのホスト名にある大文字を保存する 

-I

別の sendmail に接続中に SMTP を選択する

-L

RFC821 で指定されるように行長を制限する 

-l

このメールプログラムはローカルなので、最後の配信が行われる 

-M

Message-Id: ヘッダー行を探す

-m

このメールプログラムは、1 つのトランザクションにある同じホスト上の複数ユーザーに送信できる。メールプログラム定義の argv 部で $u マクロが発生すると、そのフィールドは指定するユーザーすべてに対して必要に応じて繰り返される。メールプログラム記述子の L= フィールドを使用して $u 拡張子の全長を制限できる

-n

メッセージの前面に UNIX スタイルの From 行を挿入しない

-P

Return-Path: 行を探す

-p

既にある場合でも、常に SMTP の MAIL From: 行にローカルホスト名を追加する

-r

-r フラグを送信する。-f と同じ機能を実行する

-S

メールプログラムを呼び出す前にユーザー ID を再設定しない。このフラグは、 sendmailroot として動作した安全な環境で使用される。このフラグを使用して偽造された名前を回避できる

-s

メールプログラムを呼び出す前に名前から引用文字を削除する 

-U

終端に UUCP 形式の remote from <host> がある UNIX 形式の From 行を探す

-u

このメールプログラムのユーザー名にある大文字を保存する 

-X

RFC821 で指定されるように隠されたドットアルゴリズムを使用する。基本的に、ドットで始まる行にはすべて (他方の終端で取り除く) 追加された追加ドットがある。このフラグは、ドットを含むメッセージの行が途中でメッセージを終了しないようにする 

-x

Full-Name: ヘッダー行を探す

-7

出力を 7 ビットで切る