アクセス制御リスト (ACL) は UFS と NFS のどちらでもサポートされており、ファイル許可を管理する際に従来の UNIX ファイル保護よりも柔軟に対応できます。従来の UNIX ファイル保護では、所有者、グループ、その他という 3 つのユーザクラスに対して読み取り、書き込み、実行の許可が与えられます。
ACL を使用すると、ファイルの許可を所有者、所有者のグループ、その他、特定のユーザとグループに定義することができ、これらのカテゴリの 1 つずつにデフォルトの許可を定義できます。たとえば、あるユーザのグループに読み取り許可を定義し、そのグループ内の 1 人のユーザだけに書き込み許可を定義する ACL を設定することができます。標準の UNIX ファイル許可では、このような設定はできませんでした。
setfacl(1) コマンドは ACL エントリの設定、追加、変更、および削除を行い、getfacl(1) コマンドは ACL エントリを表示します。
ACL の使用法については、『Solaris のシステム管理』を参照してください。