SunOS 4.x メールプログラムは、Solaris 2.6 環境では変更されています。ただし、設定手順は同じです。SunOS 4.x の mail は、SunOS/BSD ソース互換パッケージ に含まれています。このインタフェースは Solaris 2.6 の mail とは異なります。さらに、互換性を確保するために便利なメール機能もいくつか含まれています。
Solaris 2.6 環境には、メールを送信したり受け取るためのプログラムが 3 つあります。これら 3 つのプログラムはすべて下方互換性があり、古い SunOS 4.x メールを読み取ることができます。これらのプログラムは次のとおりです。
mailtool - メールプログラムのための OpenWindows インタフェース。新しい Solaris 2.6 の mailtool オプションによって、メッセージへのファイルの添付、メールへのサードパーティメッセージの組み込み、複数の受信者へのメールの配信、音声メッセージの送信を行うことができます。
mailtool の詳細な説明は、『Solaris ユーザーズガイド』を参照してください。
mailx - /usr/bin/mailx. にインストールされています。これは Solaris 2.6 のメール読み取りプログラムです。SunOS 4.x の /usr/ucb/mail の機能を拡張させたものです。Solaris 2.6 環境では、/usr/ucb/mail は/usr/bin/mailx へのリンクです。mailx はメッセージヘッダを提供し、メッセージを読む前にそのメッセージの送信者とタイトルを見ることができます。またメールメッセージの読み取り、送信、編集を切り替えることも可能です。
mailx についての詳細は、mailx(1) のマニュアルページを参照してください。
mail は /usr/bin/mail にあるメールプログラムを参照します。Solaris 2.6 インタフェースは SunOS 4.x の /usr/bin/mail バージョン (『SunOS 4.x リファレンスマニュアル』の bin-mail(1) のマニュアルページを参照) と似ています。
mail についての詳細は mail(1) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 2.6 メールプログラムの詳細は、 『メールシステムの管理』を参照してください。