Solaris 2.x への移行

デバイス命名規則

SunOS 5.6 プラットフォームのデバイス命名規則は、SunOS 4.x から変更されました。さらに、特殊なデバイス名を含む /dev ディレクトリは、平坦なディレクトリからデバイスの種類ごとに個別のサブディレクトリを持つ階層型ディレクトリに変更されました。たとえば、ディスクデバイスファイルは /dev/dsk にあり、raw ディスクは /dev/rdsk にあります。

デバイス名を引数として使用する SunOS 5.6 コマンドは、SunOS 5.6 のデバイス命名規則に従う必要があります。ただし、SunOS/BSD ソース互換パッケージをインストールしている場合は、SunOS 4.x のデバイス名を使用し、認識することができます。詳細については、『Source Compatibility Guide』を参照してください。

ディスクに関する規則

ディスクパーティションスライス番号 (0 から 7) は、前の SunOS リリースのパーティションの a から h に相当します。

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注 -

ほとんどの SCSI ディスクにはコントローラが組み込まれています。これは、ドライブ番号は常に「0」で、ターゲット番号が変わることを意味します。たとえば、外部ディスクドライブの後部スイッチが「2」に設定されている場合、第 1 番目のスライスのデバイス名は /dev/dsk/c0t0d2s0 ではなく /dev/dsk/c0t2d0s0 です。


SCSI ターゲット 0 と 3 の名前は、一部の Sun4c システムでは予約されているため、デバイス名が混乱する可能性があります。SunOS 4.1.x ソフトウェアでは、SCSI ターゲット 3 は sd0() となっていましたが、現在では c0t3d0 となっています。SCSI ターゲット 0 は sd3() となっていましたが、現在は c0t0d0 です。他のSCSI ディスク名は、規則どおりに変換されます。たとえば、SunOS 5.6 ソフトウェアの sd2a は、c0t2d0s0 となり、sd2bc0t2d0s1 となります。

テープドライブに関する規則

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表 7-1 に、SunOS 4.x と SunOS 5.6 のデバイス命名規則を比較した例をいくつか示します。

表 7-1 SunOS 4.x と SunOS 5.6 のデバイス名

デバイスの種類 

SunOS 4.x デバイス名 

SunOS 5.6 デバイス名

ディスクデバイス

/dev/sd0g

/dev/dsk/c0t3d0s6

 

/dev/rsd3b

/dev/rdsk/c0t0d0s1

 

/dev/rsd3a

/dev/rdsk/c0t0d0s0

磁気テープデバイス 

/dev/nrmt8

/dev/rmt/8hn

 

/dev/rst0

/dev/rmt/0

CD-ROM デバイス

/dev/sr0

/dev/dsk/c0t6d0s2