Solaris 2.x への移行

リファレンスの使い方

SunOS 4.x には、System V の多くのルーチンの互換バージョンを提供する System V のインストールオプションがあります。System V インタフェースはこのあとの表に記載されています。SunOS 4.x インタフェースの System V バージョンを指す場合には、「SysV」とインタフェースの横に示してあります。

/usr/lib および /usr/5lib の両方に存在するルーチンにはエントリがこのリファレンス表に 2 つあります。はじめのエントリは /usr/lib ルーチンについて説明し、第 2 のエントリは /usr/5lib ルーチンについて説明します。

すべての Solaris 2.6 インタフェースに関する詳細な情報については、『SunOS Reference Manual』のセクション 3「Library Routines」を参照してください。

以下の表に、エントリのサンプルをその説明とともにいくつか示します。

SunOS 4.x コマンド 

SunOS 5.6 

利用可能な代替コマンドと注 

ABI 

SVID 

SVR4 

BSD 

clntraw _create()(3N)

利用可能。ただし SunOS 5.6 および SVR4 ではなるべく clnt_raw_create()(3N) を使用する。

このリリースには、clntraw_create() ルーチン、および置換ルーチンである clnt_raw_create() があります。clntraw_create() を使用するアプリケーションは、このリリースおよび他の SVR4 準拠のシステムで引き続き利用できますが、できるだけこれらのアプリケーションを更新し clnt_raw_create() を使用してください。clntraw_create() はもう使用されないとみなされ、将来利用できなくなる可能性があります。アプリケーションを ABI または SVID 準拠としたい場合は clnt_raw_create() を使用してください。

SunOS 4.x コマンド 

SunOS 5.6 

利用可能な代替コマンドと注 

ABI 

SVID 

SVR4 

BSD 

putpwent()(3)

 

SunOS 4.x と SunOS 5.6 において、putpwent() ルーチンは同じです。このルーチンを使用するアプリケーションは SunOS 4.x リリースと同様に動作します。