Solaris 2.6 Beta リリース以降で文書コレクションとサーバーソフトウェアが変更されているため、新しい文書サーバーソフトウェアや文書コレクションパッケージをインストールする前に、2.6 Beta 文書のコレクションパッケージを文書サーバーから削除する必要があります。
ab2admin -o del_coll を実行するか、Admin GUI で「リストからコレクションを削除」を使って、これらのコレクションを文書サーバーのデータベースから削除します。次に、新しいパッケージをインストールする前に、pkgrm を使ってパッケージをサーバーから削除します。
AnswerBook2 サーバーのソフトウェアをインストールするには、次の手順に従ってください。
Solaris Documentation CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
文書サーバーのマシンに root でログインし、ディレクトリをインストールするパッケージのある位置に変更します。
たとえば、SPARC 用のサーバーの場合、サーバーソフトウェアのパッケージへのパスは次のようになります。
# cd cdrom/Solaris_2.6_Doc/sparc/Product/ |
この場合、cdrom は CD-ROM ドライブのマウントポイントです。
pkgadd ユーティリティまたは swmtool ユーティリティを使って、次のサーバーソフトウェアのパッケージを選択します。
SUNWab2r (0.02M バイト) - ルートパーティションにインストールされ、構成ファイルと起動用のファイルが入っています。
SUNWab2s (0.21M バイト) - 文書処理を実行するための共有ファイルが入っています。
SUNWab2u (21.02M バイト) - サーバーと管理機能のための実行可能ファイルとバックエンド処理用のファイルが入っています。
サーバーパッケージをデフォルト以外のディレクトリにインストールするには、# pkgadd -d . -a none コマンドを使用します。このコマンドを実行すると、pkgadd ユーティリティから、ソフトウェアをインストールするディレクトリの指定を求めるプロンプトが表示されます。
必要であれば、サーバーを起動します。
パッケージをインストールすると、サーバーがデフォルトのポート番号 8888 を使用するように起動されます。起動しない場合は、次のコマンドを使って起動します。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start |
ブックコレクションをインストールします。
文書サーバーは、処理対象の文書がインストールされていなければ機能しません。コレクションは、Solaris 2.6 Documentation CD、または既存の文書コレクションや他の製品に添付のコレクションなど、他の位置からインストールできます。表 8-4 に、Solaris 2.6 Documentation CD で利用できる文書コレクションを示します。
表 8-4 Solaris 2.6 Documentation CD に含まれるブックパッケージ
パッケージ名 |
コレクションのタイトル |
---|---|
SUNWabe |
Solaris 2.6 User Collection |
SUNWAxg |
Solaris XGL 3.3 AnswerBook |
SUNWAxi |
Solaris XIL 1.3 AnswerBook |
SUNWapex |
PEX AnswerBook |
SUNWaman |
Reference Manual AnswerBook |
SUNWabsdk |
Solaris 2.6 Software Developer Collection Vol 1 |
SUNWaadm |
Solaris 2.6 System Administrator Collection Vol 1 |
SUNWabadm |
Solaris 2.6 System Administrator AnswerBook Vol 2 |
SUNWakcs |
KCMS AnswerBook |
SUNWdtad |
Solaris Common Desktop Environment Developer AnswerBook |
SUNWabdev |
Solaris 2.6 Software Developer AnswerBook Vol 2 |
SUNWjabe |
Solaris 2.6 ユーザー Collection Vol. 1 (日本語) |
SUNWabeja |
Solaris 2.6 ユーザー AnswerBook Vol. 2 (日本語) |
SUNWjaadm |
Solaris 2.6 システム管理 Collection Vol. 1 (日本語) |
SUNWaadja |
Solaris 2.6 システム管理 AnswerBook Vol. 2 (日本語) |
SUNWamaja |
Solaris 2.6 リファレンスマニュアル AnswerBook (日本語) |
SUNWjabsd |
Solaris 2.6 ソフトウェア開発 Collection Vol. 1 (日本語) |
SUNWasdja |
Solaris 2.6 ソフトウェア開発 AnswerBook Vol. 2 (日本語) |
SUNWjdad |
Solaris 共通デスクトップ環境 1.2 開発者用 AnswerBook (日本語) |
pkgadd ユーティリティまたは swmtool ユーティリティを使って、新しいブックコレクションをサーバーにインストールします。
文書コレクションのパッケージは、Solaris 2.6 Documentation CD の次のディレクトリに入っています。
# cd cdrom/Solaris_2.6_Doc/common/Product/ |
この CD から文書コレクションのパッケージをインストールすると、各コレクションは pkgadd プロセスの実行中に文書サーバーのデータベースに自動的に追加されます。コレクションパッケージを他の位置からインストールする場合は、Admin GUI の「リストにコレクションを追加」機能または ab2admin -o add_coll コマンドを使って、これらのコレクションを文書サーバーのデータベースに追加する必要があります。
コレクションのパッケージがすでにシステムにインストールされている場合は、サーバーの「ローカルにインストールされたコレクションを検出」機能または ab2admin -o scan コマンドを使って、各コレクションを自動的に検出させ、サーバーの文書データベースに追加できます。
この機能は、ローカルにインストールされたパッケージに対してだけ有効です。
他のシステム上にある文書コレクションを提供するには、「リストにコレクションを追加」機能または ab2admin -o add_coll コマンドを使って、ab_cardcatalog または collinfo ファイルへの絶対パス名を指定します。たとえば、文書サーバーが imayoyo で、システム elsewhere 上のマニュアルコレクションを提供したい場合は、次のコマンドを使います。
# ab2admin -o add_coll -d /net/elsewhere/books/SUNWdtad |
(オプション) サーバーを登録します。
文書サーバーを他のユーザーにフェデレーテッド・ネーミング・サービス (FNS) 経由で自動検出させたい場合は、サーバーを登録する必要があります。サーバーを登録するには、次のコマンドを使います。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2regsvr server_url |
上記の server_url は、このサーバーにアクセスするための完全修飾 URL です (たとえば、imayoyo.eng.sun.com:8888)。詳細は、「文書サーバーを登録する」を参照してください。