インストールを開始する前に、システムが 「ハードウェアとソフトウェアの要件」を満たしていることを確認し、「インストール形態の選択」で説明する、ソフトウェアのインストール先を決めてください。
インストールを開始する前に、AnswerBook2 サーバーソフトウェアのインストール先となるシステムが、表 8-2と 表 8-3 のハードウェアおよびソフトウェアの要件を満たしていることを確認してください。
表 8-2 ハードウェアとソフトウェアの要件
構成要素 |
要件 |
---|---|
文書サーバーシステムのハードウェア |
SPARCstation 2 以上 (SPARCstation 5 を推奨) x86 ベースのコンピュータ |
オペレーティングシステム |
Solaris 2.6 (SPARC または Intel 版) |
Admin GUI と AnswerBook2 のクライアントのビューア |
HotJava、Netscape Navigator、Lynx などの HTML 3.2 対応ブラウザ |
表 8-3 ディスク容量の要件
ディレクトリパス |
説明 |
領域 |
---|---|---|
/usr/lib/ab2/ |
製品インタフェース用の実行可能ファイル、サーバーの処理ファイル、ライブラリファイル、およびグラフィックスと文書のソースファイルが入っています。 |
19.5M バイト |
/var/log/ab2/ |
カタログファイルと、ログ機能が有効になっている場合はログファイルが入っています。 |
0.01M バイト (サーバーへのアクセス量に応じて増加) |
/etc/init.d/ab2mgr |
サーバーの起動ファイル |
0.01M バイト |
また、実際のブックファイル用に、ある程度のディスク容量を確保する必要があります。必要量は、コレクションごとに異なります。
AnswerBook2 サーバーのソフトウェアをインストールする前に、インストール形態を検討する必要があります。
すべてを 1 つのシステムにインストールする方法
AnswerBook2 サーバーのソフトウェアと文書コレクションは、Solaris 2.6 Documentation CD に入っています。このサーバー製品の内容すべてを同一のシステムにインストールした場合、インストール処理が終了するとサーバーが起動し、すべての文書をクライアントに提供する準備ができます。詳細は、「ソフトウェアをインストールする」を参照してください。
サーバーと文書を別々のシステムにインストールする方法
あるシステムに文書サーバーのソフトウェアをインストールし、物理的に別なシステムに置かれた文書コレクションを参照するように設定することができます。この方法は、サーバーシステム上の使用可能なディスク容量が少ない場合や、他のシステム上に従来のコレクションが存在する場合に選択できます。この方法では、各コレクションをサーバーのデータベースに明示的に追加する必要がありますが、「ローカルにインストールされたコレクションを検出」機能では、これらのコレクションは検出されません。詳細は、「ソフトウェアをインストールする」を参照してください。
CD から実行する方法
ネットワークに接続されていない環境 (スタンドアロン) で作業している場合、または、オンライン文書をときどき表示するだけの場合、Solaris 2.6 Documentation CD から直接 AnswerBook2 サーバーを実行できます。次の手順に従ってください。
スーパーユーザーでログインしていることを確認します。
% su - |
ディレクトリ /cdrom/Solaris_2.6_Doc/ へ移動します。または、ファイルマネージャを起動して、そこへ移動します。
このディレクトリには 3 つのディレクトリと、1 つの実行可能スクリプト (ab2_cd) があります。
ここで、cdrom は CD-ROM のマウントポイントです。
次のコマンドを実行します。
# ./ab2_cd |
http://localhost:8888 という URL を指定して文書サーバーにアクセスします。
ここで localhost は、CD ドライブが接続されているマシン名です。
CD からのサーバーの実行を停止するには、次のコマンドを入力します。
# /cdrom/Solaris_2.6_Doc/ab2_cd stop |
CD から直接文書サーバーを実行すると、速度が遅くなります。他のユーザーもこの文書サーバーにアクセスする場合には、この方法は推奨できません。