POSIX 1003.1b のサポートが完了しました。Solaris 2.3 のリリース以来、Solaris ソフトウェアは POSIX 1003.1b のすべてのインタフェースを提供してきました。これらのインタフェースの一部も、「Not Supported」を返さずに実際にサービスを提供するようになりました。今回のリリースで、POSIX 1003.1b に対するサポートが完了します (ただし、-PRIORITIZED IO オプションを除く)。
この機能は、移植性の高い、標準準拠のコードを書くことに関心のある開発者を対象としています。また、高性能のメッセージ転送またはセマフォコードに関心のある開発者も対象としています。後者の場合、POSIX 以外では System V のメッセージやセマフォを使用することが考えられます。また、POSIX が持つ、ある程度限られた機能でも許容できるという開発者を対象としています。
Solaris 2.6 のリリース時点でサポートされている POSIX 1003.1b の機能は、次のとおりです。
非同期 I/O (優先度順 I/O を除く)
ファイルのマップ
メモリーロック
メモリー保護
メッセージ転送
優先度順スケジューリング
実行時シグナル
セマフォ
ファイルの同期
共用メモリーオブジェクト
同期 I/O
タイマー
これらの機能の多くは、以前リリースされたいくつかの Solaris オペレーティング環境で、標準には準拠していませんが、サポートされていました。