Solaris 2.6 情報ライブラリ (SPARC 版)

新しいパッチコマンド

Solaris 2.x システムのパッチを追加したり削除したりできる patchadd コマンドと patchrm コマンドが用意されました。これらのコマンドを使って、Solaris 1.x システムのパッチを管理することはできません。

システム、クライアント、サービス、または ネットワークのインストール用イメージコピーに 1 つまたは複数のパッチを追加できます。

パッチをローカルのシステムに追加するには、次のように入力します。


# patchadd /var/spool/patch/104946-02

クライアントにパッチを追加するには、サーバー上のクライアントのルートディレクトリを指定します。ただし、パッチに rootusr の両方のパッケージが含まれる場合は、patchadd コマンドを 2 回実行する必要があります。root パッケージには -R オプションを、usr パッケージには -S オプションを付けて実行し、パッチを適用します。したがってサービス領域にしなければなりません。サービス領域とはどのリリースの Solaris でも、クライアントにとって通常は読み取り専用でサーバー上にマウントされている usr ファイルシステムを指します。

通常、クライアントにパッチを追加するには次のようにサーバー上のクライアントのルートディレクトリを指定します。


server# patchadd -R /export/root/client1 /var/spool/patch/104946-02
パッチに usr パッケージが含まれている場合は次のように再度 -S オプションでサービス領域を指定し、patchadd を実行しなければなりません。


server# patchadd -S Solaris_2.3 /var/spool/patch/104946-02

詳細については、patchadd(1M) のマニュアルページと『Solaris のシステム管理』を参照してください。