Solaris デバイスドライバ : |
esa |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Adaptec AHA-2740, AHA-2742, AHA-2740A, AHA-2742A, AHA-2740T, AHA-2742T, AHA-2740AT, AHA-2742AT, AHA-2740W, AHA-2742W, AHA-2840VL, AHA-2842VL |
チップ : |
Adaptec AIC-7770 |
バスタイプ : |
EISA, VLB |
バージョン 2.1 より前の AHA-274x シリーズの構成ユーティリティは使用しないでください。
AMI BIOS を実装したマザーボードの AHA-247x を構成する場合、バージョン 2.01 より前の AMI ECU は使用しないでください。
EISA マザーボードなどレベルトリガー割り込みをサポートしているマザーボードでは、多少性能が低下することがありますが、複数の AHA-274x アダプタで同じ IRQ を共有できます。
AHA-2840VL アダプタでは、エッジトリガー割り込みだけサポートしています。このため、IRQ を共有することはできません。
AHA-274x ホストバスアダプタの負荷が大きい場合は、テープデバイスが優先順位の高い高速のデバイスとのアービトレーション競合に負けて、Media Error メッセージを返します。この問題を回避するには、アダプタの SCSI ID をテープデバイスより小さな値に変更してください。
たとえば、ジャンパまたは外部スイッチを使用してテープドライブの SCSI ID を 7 に設定し、ECU を使用して AHA-247x の SCSI ID に 6 を設定します。(AHA-284x の設定変更には、ブート時に Ctrl-A キーを押すことによってアクセスする BIOS 構成ユーティリティを使用します。)
AIC-7770 コントローラに大容量ディスクを接続した場合、Solaris 環境でそのディスクを、DPT PM-2022 コントローラなどのジオメトリの異なるコントローラにマウントすることはできません。
一部の VESA ローカルバスマザーボードには、複数のバスマスターコントローラに対応していないものがあります。たとえば AHA-2840VL ホストバスアダプタがそうです。
AHA-2742T または AHA-2842VL アダプタで低速のテープデバイスを使用している場合、負荷が大きくなると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Warning: /eisa/esa@2c00/cmtp@4,0 (Tape4): 0.25 inch cartridge Tape 11: Fixed record length (512 byte blocks) I/O |
このような場合は、テープドライブの SCSI ID をホストバスアダプタの SCSI ID より大きくしてください。
たとえばテープドライブの SCSI ID を 6 にして、ホストバスアダプタの SCSI ID を 5 より小さな値に設定します。手順は次の通りです。
スーパーユーザーでログインして、Solaris 環境をシャットダウンします。
DOS を起動し、マザーボードのメーカーが提供する ECU を使用して、ホストバスアダプタのターゲット ID を 5 に変更します。
コンピュータの電源を切り、テープドライブの電源を切ります。
テープデバイスの SCSI ID を 6 にジャンパ設定します。
Solaris 環境をブートし、drvconfig ユーティリティと tapes ユーティリティを実行します。
一次チャネルとしてチャネル A を選択します。
BIOS 構成ユーティリティを実行して、BIOS の複数ドライブサポートが無効になっていることを確認します。
システムに複数の AIC-7770 コントローラが存在する場合は、入出力基底アドレスの順序が BIOS 基底アドレスの順序と一致している必要があります。
EISA マザーボードでは、入出力基底アドレスは、コントローラボードの EISA スロット番号に 0x1000 を乗算し、0xc00 を加えた値になります。たとえば最初のスロットが AHA-274x の場合、アドレスは 0x1C00 であり、2 つ目のスロットもまた AHA-247x の場合は、0x2C00 になります。通常、マザーボードのメーカーは、マザーボード上のコントローラチップに最上位の EISA スロットに 1 を加えた値を割り当てます。つまり、3 つの EISA スロットをもつ EISA マザーボードであれば、AIC-77770 のアドレスは 0x4C00 になります。
BIOS 基底アドレスは、メーカー提供の構成ユーティリティを使用して、いくつかのアドレスから選択するようになっています。AIC-7770 コントローラで一般的なアドレスは、0xCC00、0xD400、0xD800、0xDC00 です。起動コントローラ、つまり主コントローラは、最下位の BIOS 基底アドレスをもつコントローラになります。